『エルデンリング ナイトレイン』プレイ時間813時間(付けっぱなしの時間も含んでいるが、訓練場で武器を試す時間も長い)、出撃時間340時間、総出撃回数528回の筆者が、野良マルチで初心者向けおすすめのキャラを紹介したい。
守護者>追跡者>無頼漢
野良マルチで初心者向けおすすめキャラは、守護者>追跡者>無頼漢だ。3キャラともHP:A以上、スタミナ:Aとなっており、生存率が非常に高い。
少なくとも筆者が初心者に求めるのはアタッカーではなく、少しでも長く生き残ること。あとは瀕死になった味方を救助する。たったこれだけだ。
ソロと異なり、マルチでは瀕死になった味方を救助することができる。しかし、救助の必要性は味方が倒れるたびに発生する。
なぜなら、頭数が減ると敵に狙われる確率が上がるからだ。敵に狙われると、攻撃をかわしつつ、攻撃後のわずかな隙などに攻撃を差し込む立ち回りを余儀なくされ、防戦一方となる。
ソロでは常にそのような立ち回りとなるが、マルチでは敵のHP/攻撃力/状態異常耐性/体勢値が上がるため、ソロのようにゴリ押しはできない。
マルチの場合、味方全員が生きている状態を維持できれば、救助の必要性がなくなるため、敵に狙われていない人は攻撃に集中できる。結果、火力を出すことができる。
一方、自分や味方が瀕死になりまくる状況になった場合、例え個々の火力が高かったとしても救助ループに陥り、中々攻撃できないため、全体火力は下がる。
もう少し嚙み砕いて説明すると、味方Aが瀕死になったとする。その後、敵のターゲットは自分に向いたとする。この場合、味方Aの救助は味方Bの仕事になる。
救助は狙われていない人がするのが基本だ。狙われている人が救助しに行った場合、救助に成功しても、その瞬間瀕死になることが多いからだ。
タイミングが悪いと、救助した人を狙った攻撃に救助された人が巻き込まれて瀕死になるリスキルもあり得る。その場合、同時乙も考えられる。
野良マルチでは1人が切断し、2人になることが度々ある。2人の場合、自分か味方、どちらかが瀕死になると、もう一方は敵の攻撃をかわしながら救助しなくてはならない。
当然、先ほど言った「救助に成功しても、その瞬間、救助した人が瀕死になる」「救助した人を狙った攻撃に救助された人が巻き込まれて瀕死になる」といったリスクが常に発生する。
2人の場合、同時乙した時点で、さまよう祝福や隠れ都ノクラテオの恩寵がなければゲームオーバーとなる。
仮に勝てたとしても、かなりの長期戦になることも考えられる。過去記事でも何度か語っているが、常夜の王、グノスターで筆者は復讐者、味方の1人が切断して執行者と2人になったとき、救助ループに陥り、30分以上かけて勝利したことがある。
さすがにボスに30分以上かかったのはこれだけだが、救助ループに陥ると10分以上かかることがザラにある。
味方全員が生きている状態を維持できれば、仮に味方が全然火力を出せていなくても、自分1人でマルチHPのボスを削り切ることは可能だ。現に、カリゴで自分は復讐者、味方は鉄の目とレディだったが、味方は強い炎属性武器を持っておらず、ほとんど殴れていない状況だった。
開始1~2分程度で鉄の目が1乙したが、その後は誰も瀕死にならず、味方の生存率が高かったため、復讐者のテオドリックの溶岩で削り切った。
ちなみに、カリゴを撃破するまでにかかった時間は約7分だった。それなりにかかったが、10分は超えていない。
ゲージは瀕死になるたびに1本ずつ増えるため、より救助に時間がかかるようになる。結果、救助する前にヘイト役が先に力尽きる可能性が高まるほか、自分にヘイトが向いて救助できない懸念もある。
瀕死ゲージは間をあけると回復し、それが3ゲージともあれば爆速で回復する。一方、救助されてから長く生存すれば、次の瀕死ゲージは前の状態まで回復する(例:2回目の瀕死は本来2本となるが、しばらく生存しているとゲージ1本に回復する)。
夜のボス戦では瀕死のままだが、昼の探索パートでは一定時間で死亡するため、より早く救助する必要がある。死亡した場合、近くの場所で復活するが、レベルを1落とし、さらに所持ルーンを落とす。
暗転を挟むため、すぐ戦闘に復帰できない上、レベルを1落とすため、先ほどより瀕死になりやすいリスクがある。
落としたルーンを拾えば、失ったレベル分も含めたルーンを回収できるが、拾う前にボスに攻撃され、また瀕死になるケースも少なくない。そのまま死亡した場合、失ったレベルとルーンは完全にロストし、取返しのつかない状況となる。
こうなった場合、切断するプレイヤーも少なくない。
初心者は高耐久キャラを使い、まずは少しでも長く生き残ることを意識してほしい。攻撃は被弾の心配がなく、余裕があるときでいい。
3キャラの中でも守護者は一番耐久力が高く、初期装備として盾の中でもっともガード強度が高い大盾を持っているほか、アーツ「救世の翼」で3ゲージの味方を同時に2人救助することも可能だ。
ナイトレインの石崎淳也ディレクターや宮澤拓也リードバトルデザイナーも守護者を推しており、宮崎リードバトルデザイナーは初心者にも向いていると、インタビューで語っている。
追跡者はアビリティ「第六感」で、瀕死状態に陥る攻撃を受けたとき、一度だけ自動で回避する。生存率が上がるため、守護者の次におすすめだ。
無頼漢は筋力:Sを活かし、得意武器の大斧、大棍、特大武器といった重い武器を両手に持ち、ジャンプ攻撃する二刀流バッタ戦法だけのキャラなため、勝手がわからない初心者でも使いやすい。
しかし、守護者や追跡者に比べると生存率が落ち、野良マルチでは二刀バッタに頭を破壊された味方が低耐久キャラより早く瀕死になるケースが後を絶たない。
ちなみに、追跡者も無頼漢も二刀バッタで、3ゲージの味方を救助することができる。ただ、まずは守護者か追跡者を使うことをおすすめしたい。
それ以外のキャラについて
それ以外のキャラについては以下となっている。
執行者は主にボス戦で1人になったとき、スキル「妖刀」でタイマンし、アーツゲージが溜まったらアーツ「坩堝の諸相・獣」で3ゲージの味方も救助する役割がある。
妖刀の弾き(モンハンの太刀のカウンターに近い)を使いこなす必要があるため、初心者には敷居が高い。
初心者向けキャラとして、鉄の目を挙げる攻略記事や攻略動画がたくさんあるが、これらは全て大ウソだ。鉄の目は得意武器の弓を使った攻撃をしていくが、通常攻撃の火力はお世辞にも高いとは言えない。
そこで、スキル「マーキング」で敵に“弱点”を与える必要がある。弱点を与えた敵はどこを攻撃しても被ダメージが増加し、弱点破壊でダメージが倍になる。モンハンワイルズの傷口システムに近い仕様となっている。
しかし、マーキングは敵に近づく必要がある。接近戦も必要となるが、HP:Cと低く、近づくのはリスクがある。
被弾リスクを懸念した初心者の中には、スキルを一切使わず、遠くで弓を撃っているだけの通称「弓チクマン」が続出。また、知力:Dでありながら杖を持っている鉄の目もみられ「接近戦は絶対しないよ(^人^)」と言わんばかりのアピールも。
結果、鉄の目は地雷が多いというイメージがついてしまった。
ただ、遠くで弓チクしていても、結局は何回も瀕死になる鉄の目が多かったりする。また、そんな鉄の目の多くが切断や放置といった害悪行為に及んでおり、ますます鉄の目は地雷という悪印象が加速している。
アーツ「ワンショット」は2ゲージまでの味方なら一発で救助できるが、3ゲージの味方は1本しか削れない。3ゲージの味方を救助するのは困難なため、味方が全員瀕死になった場合、1人でボスと戦う状況が生まれる。
この点も、初心者に鉄の目がおすすめできない理由となっている。
今回、鉄の目を中級者向けとしたが、実際は中の上、上級者寄りのキャラと言える。相応の経験を積んでから使うべきである。
隠者、レディ、復讐者の女3人はHPもスタミナも低く、鉄の目以上に生存率が低い。
隠者は知力:Sを活かした魔術と信仰:Sを活かした祈祷など、遠距離攻撃が主体となるが、レディと復讐者は近接武器も可能なステータスなため、隠者以上に生存率が低くなりがち。
隠者はスキル「混成魔法」の組み合わせやその効果を全て把握する必要がある。組み合わせは14種類。
レディはスキル「リステージ」の仕様や使いどころ、アーツ「フィナーレ」のタイミングを見極める必要がある。
復讐者はスキル「霊体召喚」によるファミリーの使い分けだったり、アーツ「不死の行進」による不死と蘇生の使いどころだったり、隠者やレディ以上の操作難易度が求められる。
鉄の目同様、隠者とレディは3ゲージの味方を救助するのが困難なため、1人でボスと戦う状況が考えられる。
復讐者は3ゲージの味方をファミリーの攻撃やアーツで救助できるが、高度なプレイスキルに加え、ナイトレインだけでなく、エルデンリング本編からも知識を入れる必要があり(ナイトレインだけでは装備品の詳しい仕様がわからない。これらの攻略wikiなども熟読する必要がある)、全キャラでもっとも使いこなすのが難しい。
結果、初心者は避ける傾向にあるが、隠者やレディはそんなこともなく、今や鉄の目以上の地雷が量産されている。
したがって、いずれも上級者や熟練者以外にはおすすめできないキャラとなっている。
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