11月19日に発売されたダイパリメイクだが、新要素やクリア後のエンドコンテンツが少ないといった問題を抱えている。それを解消するために有料追加DLCが出るのではないかと思われる。
一番の問題点はコンテンツ不足
発売前にグラフィックや二頭身デフォルメ、パッケージ版はパッチを当てないと未完成など批判されたダイパリメイク。しかし、発売初週は剣盾の136.5万本を3.1万本上回る139.6万本を記録。グラフィック厨はネットの“大きい声”だったことが証明された。
そんなダイパリメイクだが、2週目以降は早くも剣盾を下回る結果に。3週目には累計も逆転された。
税込6578円で発売されたダイパリメイクだが、買取価格はわずか1ヶ月で4000円を下回る3800円に。2年前に発売した剣盾と同じ、もう3年経つピカブイより安くなっている。ダイパリメイクが下がったというのもあるが、剣盾とピカブイはここにきて高騰している。
発売まもなく失速した原因として、新要素やクリア後のやり込み要素が少ない“コンテンツ不足”が挙げられている。
ダイパリメイクはORASのように
・伝説のポケモンの新形態
・新キャラ
・クリア後の新ストーリー
・新しい教え技
といった新要素はない。
ORASでは、同世代の完全新作であるXYに登場したメガシンカの新しい姿が出てきたが、ダイパリメイクは剣盾に登場したダイマックス自体が登場していない。また、ORASにはなく求められていたバトルフロンティアもなければ、ランクマなどのレート対戦もない。
発売後はバグの話題が中心だったことも、コンテンツ不足が物語っている。
このことから、リメイクというよりリマスター色が強くなっている。
別ゲーだが、今年3月に発売し、232万本を売り上げ年内1位のモンハンライズもコンテンツ不足が指摘されている。モンハンライズは発売からまだ9ヶ月だが、現在の買取はなんと1600円である。
税込7990円(当時)で発売されたゲームが、たった9ヶ月で買取1600円の大暴落。モンハンライズは今年5月に大型アプデされてから追加のモンスターやストーリーといった新要素はなく、エンドコンテンツが少ないことも指摘され、コンテンツ不足を「半ライス」と揶揄されている。
ダイパリメイクもモンハンライズもコンテンツ不足から早々に飽きられ、しかも200万本以上を売り上げているため、それだけの多くの中古が店に売り飛ばされる。だからこそ、買取が暴落するのも早いのだ。
コンテンツ不足は追加DLCで補完できる
しかし、コンテンツ不足は追加DLCで補完できる。モンハンライズは超大型拡張コンテンツ(DLC)のサンブレイクが2022年夏に発売される。
追加DLCといえば、剣盾も有料追加DLCのエキスパンションパスが2020年に発売された。
剣盾はリストラ問題で発売前から大荒れし、発売後も内定ポケモンは全809匹のうち300匹ちょっとと半分以下だったため、しばらく低空飛行が続いた。しかし、エキスパンションパスでさらに200匹以上のポケモンたちが戻ってきたことで評価が一転。最初はいなかった新しい準伝説も登場し、足りなかった部分が補完された。
剣盾の一例があるため、ダイパリメイクも追加DLCが期待できる。最初はダイパのストーリーを懐かしみながら楽しんでもらい、後に新要素やエンドコンテンツを充実させる方針なのかもしれない。
ダイパリメイクはすでに4回もアプデしており、最初のアプデでハマナスパーク、オープニング及びエンディングの追加をしている。今後のアプデでコロシアムとGMSも追加される予定で、いくらでも後出しで新要素を出せるわけだ。
追加DLCが出るとしたら2022年か
2022年1月28日にレジェンズアルセウスが発売される。2023年初頭には9世代が出るという情報があるが、これが本当だとしたら約1年も空く。この間にダイパリメイクの追加DLCを出せるのではないか。
エキスパンションパスは剣盾の発売から3ヶ月後の1月上旬に発表され、6月に鎧の孤島、10月に冠の雪原が配信された。剣盾続編の噂が何度か出たが、それよりダイパリメイクの追加DLCのほうが可能性はあるだろう。
剣盾のストーリーはエキスパンションパスで完結しているし、ダイパリメイクが発売してからはデータ連動も功を奏して毎週1万本以上売れ、ロングヒットを達成している。ゲーフリ的には、今度はダイパリメイクを長く売りたいはずだ。
リメイクの続きという前例はないが、追加DLCを展開できる今ならそれも可能だろう。
追加DLCはコンテンツ不足の解消だけでなく、
・過酷な厳選、育成環境(実質バグ前提)
・ダイブボールやオシャボが入手困難(量産するには増殖バグが必須)
・「なぞのかけら」集めが面倒(増殖バグで量産できないから余計)
・着せ替えが少ない
といった問題も改善されるはずだ。
追加DLCで全ポケモン解禁!?
過去作の全国図鑑は、その世代までに登場したすべてのポケモンが登録されていたが、ダイパリメイクはダイパまでの493匹しか登録されない。その関係で登場しない技や特性も結構ある。
しかし、内部データにはバドレックスまでの898匹が入っているという解析情報もある。9世代が2023年初頭に発売されるとしたら、8世代の新作ソフトはレジェンズアルセウスが最後になるだろう。現時点で未内定のポケモンはあと60匹もおり、追加DLCで全国図鑑を拡張でもしないと、全ポケモンが1つの世代に揃わなくなる。
育成関連を除き、BW以降に登場した道具も登場しておらず(対戦でよく使われる「とつげきチョッキ」や「しんかのきせき」、木の実も「アッキのみ」「タラプのみ」は未実装)、この辺りも追加DLCを匂わせている。
追加DLCが発売されれば、ダイパリメイクの評価も変わるはず。もう一度、“あの輝きを再び”放ってほしいものだ。
もし、ダイパリメイクの追加DLCが発売するとしたら、ポケモンHOMEとの連携に合わせて発表してくるだろう。HOME連携はレジェンズアルセウス発売後になるとみられ、2月以降の動きに期待したい。


