Google検索で「ぽこあポケモン」と検索すると「あつ森」「パクリ」「ビルダーズ」といったサジェストがヒットする。ぽこあポケモンはあつ森(「あつまれ どうぶつの森」の略)やビルダーズ(「ドラゴンクエストビルダーズ」シリーズのこと)のパクリなのだろうか。
似たようなゲーム性
ぽこあポケモンは街(公式サイトでは「街」となっているが、海に囲まれていることから、どちらかと言えば島っぽい)、あつ森とビルダーズは島を拠点に、主人公は自由にモノづくりを楽しむゲームとなっている。キャラクターとのモノづくりも可能だ。
主人公は人間に変身したメタモン、ポケモンが喋るということで「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズのモノづくりゲームといったところか(「不思議のダンジョンシリーズ」の主人公は元人間のポケモンだが)。
PVを見る限り、バトル要素はなさそうだ。あつ森はなし、ビルダーズはある。
似たようなゲーム性のため、パクリと感じる人もいるのだろう。ポケモンをパクったパルワールドのように、キャラデザやモンスターボールを想起する捕獲システムなどが酷似しているのならともかく、ジャンルや雰囲気が似ているだけでパクリとしたら、世のほとんどのゲームがパクリとなってしまうだろう。
似たようなゲームと言えば、2023年11月にSteamでリリースされたことをきっかけに人気が爆発。今年8月に実写映画が公開され、興行収入50億円を上げた「8番出口」は類似ゲームがかなり多くリリースされた。
このような作品は「8番出口ライク」と呼ばれ、8番出口に影響を受けて造られた似たようなゲームとなっている。しかし、こういった作品はパクリとされていない。
似たようなゲーム性だが、ゲーム内の登場人物や“異変”の内容は全く異なるからだ。特定の舞台を探索するが、異変探しではないゲームもある。
ちなみに、あつ森は任天堂、ビルダーズ2はコーエーテクモゲームスが開発している。ポケモンシリーズは一部のスピンオフをのぞき、任天堂ハードから発売されている。
つまり、ポケモンシリーズを開発する株ポケとゲーフリは任天堂とズブズブの関係というわけだ。コーエーテクモゲームスはぽこあポケモンの開発に携わっているため、ビルダーズと似ていて当然だ。
このことから、ぽこあポケモンはあつ森やビルダーズのパクリではなく、似たゲームと言える。もし、開発会社以外のゲームのキャラデザや独自のゲームシステム(ポケモンの場合、ボール状のものでキャラクターを捕獲したり、戦闘に出して戦わせるなど)を真似ていたら、それはパクリとなるだろう。
