ポケモン剣盾エキスパンションパスで、カントーからフシギバナ、カメックス、ガラルからゴリランダー、エースバーン、インテレオンのキョダイマックスが追加された。
すでにキョダイマックスがあるリザードン、キョダイマックス解禁でさらに数を増やしたフシギバナ、夢特性が解禁されてから爆発的に増えているゴリランダー、エースバーンはよく見るが、カメックス、インテレオンはあまりランクバトルで使われていない。
一方、キョダイマックスがないアシレーヌはシングル・ダブルともに環境入りしている。同じ水御三家なのに、これほどまで差が出たのか。
ポケモン剣盾のランクバトルでカメックスとインテレオンが不遇なワケ
カメックス、インテレオンよりアシレーヌが使われている
ポケモンHOMEから確認できるランクバトルのポケモン使用率を見てみると、シングルもダブルもカメックス、インテレオンは50~60位台と微妙な位置だ(ランキングは150位まで表示)。
▼シングル
▼ダブル
2匹はキョダイマックスを得て強化されたが、使用率が伸び悩んでいる。インテレオンにおいては、シーズン7より下がっている。
▼シングル
▼ダブル
一方、アシレーヌはいずれも20位前後と高い位置にいる。
▼シングル
▼ダブル
ゴリランダーの急増、水単色で付加価値が低いのが原因か
カメックス、インテレオンの使用率が上がらない原因はいくつか考えられるが、最大の理由はゴリランダーの急増だろう。
夢特性が解禁されたシーズン7から使用率が急増したゴリランダー。シーズン8ではシングル・ダブルでワンツーフィニッシュに輝いた。
ゴリランダーの急増は、他の水タイプポケモンの使用率にも影響を与えている。
▼以下、水タイプポケモンの使用率変化
■シングル
→7位:ギャラドス
↓18位:アシレーヌ(前回12位)
↓14位:ドヒドイデ(前回17位)
↓13位:水ロトム(前回6位)
↓16位:ラプラス(前回11位)
↓49位:ウオノラゴン(前回32位)
↓55位:トリトドン(前回37位)
■ダブル
↓19位:ラプラス(前回16位)
↓20位:アシレーヌ(前回10位)
↓29位:ギャラドス(前回28位)
↓33位:ミロカロス(前回11位)
↓34位:ウオノラゴン(前回23位)
↓38位:水ロトム(前回15位)
↓42位:トリトドン(前回30位)
やはり、多くの水タイプポケモンが使用率を大幅に落としている。一方、ギャラドスやドヒドイデ、ラプラスはあまり順位を落としていない。
理由としては、ギャラドスやドヒドイデは草技で弱点を突かれず、ギャラドスにおいては飛行技でゴリランダーの弱点を突ける(ドヒドイデも毒技で弱点を突けるが所持率は低い)。ラプラスは草技で弱点を突かれるが、物理耐久を強化しておけば、ダイマックスした際にゴリランダーのグラスフィールドで強化された草技を耐え、氷技で返り討ちにできる可能性があるからだろう。
3匹ほどではないが、アシレーヌもそこまで順位が落ちていない。しかし3匹と異なり、ゴリランダーに有効打があるわけではなく、ダブルではモロバレルやフシギバナなど他の草タイプも出てきたので相当動きづらくなっている。
これはやはり、フェアリータイプという点につきる。フェアリータイプは現環境に非常に強く、フェアリータイプというだけで採用する価値はある。現に、同じ組み合わせのマリルリはシングルで12位、ダブルで18位と高い位置にいる。
一方、ゴリランダーに弱く、水単色で付加価値も低いカメックス、インテレオンは採用する意味があまりなく、結果的に使用率が伸び悩んでいるのではないか。
この状況を打開するには、やはりゴリランダーが減らないと無理だろう。DLC第2弾「冠の雪原」でゴリランダーが減る環境になれば、ひょっとしたら活躍できるかもしれない。