【SNSの在り方は?】木村花死亡に便乗する著名人、誹謗中傷してた人を叩く人たち 「厳罰にすべき」「ネットの誹謗中傷ガ―」本質はそこじゃないのでは

【SNSの在り方は?】木村花死亡に便乗する著名人、誹謗中傷してた人を叩く人たち 「厳罰にすべき」「ネットの誹謗中傷ガ―」本質はそこじゃないのでは

テラスハウスに出演中のプロレスラー、木村花が死亡したことが発表された。死因や死亡に至った経緯は不明だが、以前から誹謗中傷を受けており、直前にリスカ画像を上げていたことなどから、誹謗中傷を苦に自殺したのではないかと憶測されている。

木村花死亡を受け、SNSでは便乗する芸能人やYouTuberなどが相次いだ。また「誹謗中傷はやめよう」と言いつつ、木村花に誹謗中傷していた人たちを攻撃する人も後を絶たず、負の連鎖となっている。

今回の事件について、多くの人が意見を発信しているが、ネットの誹謗中傷だけを問題視する声が目立つ。そこで今回は学生時代、リアルで度重なるいじめ、嫌がらせを受け、人は信じたら負けというほど“超人間嫌い”の筆者の知り合いにコンタクトを取り、一連の騒動について語ってもらった。

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死亡した木村花の誹謗中傷について思うこと

多くの著名人が便乗

木村花死亡について、多くの著名人がコメントした。ツイートには「誹謗中傷はやめよう」「誹謗中傷する人はSNSをやめてほしい」「厳罰にすべき」「芸能人だって生身の人間」「みんながみんな強いわけじゃない」など死亡のきっかけとなったとされる誹謗中傷に触れる内容がつづられている。

内容はさておき、なぜ今になっていうのか。なぜ木村花が誹謗中傷に苦しんでいるときに声を上げなかったのか。話題になってから声を上げたのは便乗して自分の好感度を上げたり、SNSのリツイートやフォロワーを稼ぐ魂胆としか思えない。

誹謗中傷を止めなかった人も誹謗中傷の加害者

よく、いじめは止めずに見ていただけでもいじめに加担していたのと同じと言われる。誹謗中傷も同じだと考える。

「誹謗中傷をやめろ」と訴えている人の中には、木村花が誹謗中傷されていたところを見ていた人もいるはずだ。あなたはそれを止めただろうか。止めていないのであれば、あなたも誹謗中傷していた人と同類である。同類のくせによく「誹謗中傷はやめろ」と言えたものだ。

「誹謗中傷やめろ」と言っておいて、誹謗中傷した人を叩く人たち

「誹謗中傷をやめろ」などと言った人の中には、誹謗中傷をした人を突き止め、正義を振りかざして攻撃する人もいるだろう。結局、それは木村花を誹謗中傷していた人と同じことをやっているだけで何の生産性もない行為である。

「ネットの誹謗中傷ガ―」

一連のツイートを見ていると、ネットの誹謗中傷だけを問題視する書き込みが目立つ。誹謗中傷はネットだけでなくリアルでもある。

リアルでは、知らない人から友達と思っていた人にすら誹謗中傷される。ネットだとブロックしたり、そもそもネットを見ないことで逃げることはできるが、リアルは学校や職場などの生活圏なので逃げるのが難しい。さらに、リアルでは言葉の暴力だけでなく、身体的な暴力も浴びせられる。それがエスカレートしていじめにもつながる。

その苦しみはネットの非ではない。ネットの誹謗中傷は所詮、赤の他人であることが多い。しかし、リアルの誹謗中傷やいじめは顔見知りの犯行であることが多い。暴力だけでなく、友達だった人に裏切られたというショックを私(知人)は何度も経験している。

ネットの誹謗中傷だけでなく、リアルやいじめなどにも目を向けるべきだろう。

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誹謗中傷は絶対になくならない

ツイッターでは、誹謗中傷をなくそうという動きも出ているようだが、それは絶対に不可能である。仮に誹謗中傷の罰則が強化されたとしてもやる人もやる。これは他の犯罪も同じである。

誹謗中傷やいじめは人間が生きている限り、絶対になくならない。根絶するなら人類滅亡しかないだろう。

誹謗中傷と批判の線引き 声を上げられなくなったら悪が連鎖する

誹謗中傷と批判の線引きは難しいところだ。自分は批判として声を上げたが、受け手によっては誹謗中傷になるかもしれない。

例えば、問題を起こした人は当然叩かれるわけだが「誹謗中傷はやめろ」といって訴訟をちらつかせてきたら批判もできなくなる。悪いことをしたのにそれが問題視できず、さらに悪事を重ねていく。そして、それが広がりみんなが勝手なことをしだす。

そうなったら大変なことになるので、やはり誹謗中傷にならない程度の批判は必要になる。

誹謗中傷にあったらどうすればいい?

ネットで誹謗中傷にあった場合、まず訴えるというのがある。しかし、情報開示請求は費用や時間が膨大で、誹謗中傷が多数ある場合はとんでもなく金も時間もかかり現実的ではない。厳罰化を求める声もあるが、いじめすら刑罰化しない日本ではそれも難しいだろう。

完全に誹謗中傷を防ぐとしたら、部屋に引きこもりネットを絶つしかない。もちろん、そんなことは不可能である。

芸能人やYouTuberといった著名人はメディアの露出が多く、人の悪意が集中しやすい。これはネットに限らず、人気になればなるほどリアルで同業者から妬まれる存在になるだろう。そこで誹謗中傷に慣れていくのか、それともやめるのか、選択を迫られるときがいずれくると思う。

SNSの使い方だが、まず自分の誹謗中傷を目に入れないこと。本当はSNSをやることも推奨できないが、どうしてもする場合はスタッフに管理させるか、あるいは自分へのリプだけ見る。誹謗中傷リプは非表示、最悪アカウントごとブロックしたり、ツイッターで今後実装される新機能を使ってリプを送れるアカウントを制限するのもいいだろう。

またエゴサーチしたり、掲示板などに自分の誹謗中傷をわざわざ見に行かない。

そして重要なのが、誹謗中傷に一切反応しないこと。反応したり、言い返したりするのはアンチの思うつぼ。それを見たファンが離れていく可能性もあり、決して推奨できない行為だ。

アンチには一切触れず、自分のファンなど好意的な書き込みだけに反応しよう。そうすればいずれ、アンチは飽きて誹謗中傷をしなくなる。

逃げの一手だと思うかもしれないが、現状それしか方法はない。

リアルで誹謗中傷やいじめにあった場合、まずは内に相談する。学校なら教員、会社ならそういうのを相談できる課があると思う。ネットと違って相手の情報は分かっているので警察や弁護士に相談するのもありだ。

結論

・木村花死亡にコメントしている芸能人は単に便乗したいだけ

・誹謗中傷を止めなかった人も誹謗中傷加害者

・誹謗中傷した人を叩くのも誹謗中傷で結局、負の連鎖

・ネットだけでなく、リアルの誹謗中傷やいじめにも目を向けよう

・誹謗中傷にあったら、とにかくスルー→そのうちアンチも飽きて消える

・一番重要なのは誹謗中傷にあってからどう立ち回るか

取材協力;超人間不信の知人

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