【SNSを衰退させる癌】自粛警察の次は誹謗中傷警察!行き過ぎた正義の暴走

【SNSを衰退させる癌】自粛警察の次は誹謗中傷警察!行き過ぎた正義の暴走

自粛警察が社会問題となっている中、今度は誹謗中傷警察なるものが相次いでいる。自粛警察は自粛しない個人・団体に嫌がらせする連中だが、誹謗中傷警察は誹謗中傷と思われる書き込みに「誹謗中傷はやめましょう」などと警告したり、スクリーンショットを採ったと脅すようなリプを送り付けている。

誹謗中傷警察が相次ぐ背景には、誹謗中傷されていた木村花の死亡を受け、著名人が一斉に声を上げたことにある。中には、誹謗中傷に対して法的措置をちらつかせたり、実際に相手を特定したり、訴訟の手続きや費用を公開するなど、誹謗中傷警察を煽るような投稿をしている人もみられる。

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誹謗中傷に嫌がらせする誹謗中傷警察が急増!

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最近、誹謗中傷と思われる書き込みへのリプを見てみると「はい、誹謗中傷発見!」「誹謗中傷はやめましょう」「芸能人が誹謗中傷はしては、いけませんって言ってますよ!」などの書き込みが相次いでいる。ほかにも、(書き込みを)「消してください」「通報しました」「スクショしました」などと脅すような書き込みもみられた。

当該ツイートが誹謗中傷にあたるかどうかはさておき、こういった誹謗中傷警察の中には、誹謗中傷を指摘した上で「人として最低」「人間以下だよ」「おまえまともに道徳教育受けてきたの?」などと投稿者を誹謗中傷する輩も多い。また、誹謗中傷警察の過去ツイートを見てみると、やはり他人を誹謗中傷しているケースがほとんどだった。

「誹謗中傷やめろ」と言っておきながら、自分も誹謗中傷をしている。それが誹謗中傷警察の正体である。

著名人による誹謗中傷(批判)潰しが誹謗中傷警察を助長している

死亡した木村花が誹謗中傷を受けていたことが報じられると、芸能人を始めとする著名人が一斉に声を上げた。中には、自身への誹謗中傷に対して法的措置をちらつかせたり、実際に相手を特定したり、訴訟の手続きや費用を公開する人も。

また、「アンチは社会的に抹殺すべき」「地獄を見せてやる」「震えて待て」「逃げられると思うなよ」などと恫喝したり、訴訟はビジネスになるとぶっちゃける人もみられた。さらに、一般アカウントも「3年A組から何も学ばなかったのか!」と菅田将暉主演の連続ドラマを引き合いにするツイートも寄せられた。

案の定、同調して恫喝ツイートしたり「いいぞもっとやれ」と煽ったり、このようなツイートに批判を寄せた人に対して「それ!誹謗中傷ですよ!」「はい、訴訟」などとリプを飛ばす人も出てきて、それがSNS全体に広がっている。

「強い口調で恫喝」「訴訟はビジネス」は同じ穴の狢

誹謗中傷について問題提起するのはまだしも、このように強い口調で恫喝したり、訴訟はビジネスとか言っている人は結局、同じ穴の狢ではないか。

また、このような人たちは「誹謗中傷は」と言っているが、果たしてそれは誹謗中傷だけにとどまるだろうか。自分に楯突いたやつは、例え批判でも誹謗中傷とみなし訴訟するのではないか。ツイートやリプを見ていると、そのような印象を感じる。

そうなると、自分の周りは信者しかいなくなるだろう。なぜなら、ちょっと批判しただけで「誹謗中傷だ」と騒ぎたてる可能性があるからだ。例えるなら、常に頭に拳銃を向けられている状況だろう。少しでも逆らえばすぐさま引き金がひかれる。北朝鮮のような状況だろう。

そのような人のファンを続けたいと思うだろか。そうしていくうちにどんどん人が離れていき、最終的には信者しかいなくなると思われる。著名人なら集客が収益につながるので、ファン離れは避けたいはずだが、アンチに制裁したいという感情論が優先されているようだ。

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テレビがネットに責任転嫁しているのも問題

木村花の死亡について取り上げたワイドショーなどを見てみると、“ネットの誹謗中傷”しかピックアップせず、ネットに全責任を押し付けている。特にテラスハウスが配信されているフジテレビ「バイキング」はひどい。

ネットで

「テレビなど、ほかのメディアでも誹謗中傷しているのにSNSだけがひどいと責任転嫁しているのでは?」

という声が寄せられていることに対し、MCの坂上忍は

「権力や体制に対する自分の考えというものを、自分の身元を明かして公共の電波の中で、何よりルールの中で言うのであれば、SNSの匿名さんと一緒にされちゃちょっと困る」

と自分の行いを正当化。

さらに

「テレビでいったら、行きすぎた発言とか間違ったことなら訂正なり謝罪をしなきゃいけなくて、そのうえにBPOというのもあるわけですよね」

と語り、共演者も賛同していた。

坂上的には、身元を明かせば公共の電波で誹謗中傷してもいい。でも、それで何かあっても責任はとらない。現に、テラスハウスの責任は一切追及していない。影響力が大きい分、SNSの匿名より悪質だろう。

そもそも、木村花の死因や死亡に至った原因は遺族の意向で明かされず、誹謗中傷を苦に自殺したというのは憶測でしか過ぎない。

むしろ、母親の木村響子さんのツイートを見た限り、メディアの方がやらかしている。

調べたところ、一部メディアで木村花の遺書が公開されたそうだ。

死因や原因が確定していない段階で「ネットの誹謗中傷を苦に自殺した」と「ネットは悪」という印象操作をするメディア。こういった報道も誹謗中傷警察を煽る一旦となっているだろう。

▼フジテレビに怒りを寄せる人たち

結局、誹謗中傷警察も自粛ストレス発散でやっている

自粛警察をする連中は正義感というものもあるが、度重なる自粛ストレス発散や自粛で暇だからやっているという見方もある。誹謗中傷警察もその両方の理由があると思われる。

自粛が長引くことで、こういった正義を振りかざした連中はどんどん増えるだろう。一日でも早く自粛ムードがなくなり、元の生活に戻ることを祈るばかりだ。

誹謗中傷警察の登場でネット衰退の危機!心配の声も

誹謗中傷警察が増えれば、何を言っても揚げ足をとられて誹謗中傷認定されてしまうだろう。それが続けば、言いたいことは何も言えず殺伐化し、やがて誰も利用しなくなるかもしれない。

過度な規制がコンテンツを殺す。テレビもそれでオワコンになった。ネットはそのようなことにならないことを祈るばかりだ。

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