ポケモンSVには計103匹の新ポケモンが登場した。このうち、今のランクマで使用できるポケモンの中で3強を上げるならサーフゴー>マスカーニャは確実だ。あと1匹はどのポケモンになるだろうか。
サーフゴーとマスカーニャについて
あと1匹について触れる前に、改めてサーフゴーとマスカーニャの強さを紹介したい。
サーフゴー
タイプ:はがね・ゴースト
種族値:HP87-攻撃60-防御95-特攻133-特防91-素早さ84(合計550)
特性:おうごんのからだ(相手の変化技を受けない)
はがねとゴーストの複合タイプは非常に優秀で、この両方を半減できるメジャーポケモンはドドゲザンしかいない。
弱点は4つで、テラスタルに多いほのお、環境に多いゴーストとあくに弱く、耐久種族値も平均よりちょっと上程度なため、弱点を突かれると一発で落とされることも少なくない。その一方で半減は9つ、無効は3つもあり、はがねとゴーストの抵抗の多さが反映されている。
一番高い特攻は、今シーズンで使えるポケモンの中ではブリムオン(136)>ウルガモス(135)>ポットデス(134)の次、4番目となっている。
トップとの差はたった3で、専用技のゴールドラッシュは威力120の特殊はがね技であり、特殊攻撃の火力は実質トップと言える。ダブルバトルでは相手全体にダメージを与える技となり、その場合は威力が4分の3の90に落ちるが、それでも十分すぎる火力だ。
この技は打った後に特攻が1段階落ちるが、特攻が2段階ダウンするりゅうせいぐんなどと比べてデメリットも抑えられている。そのため、特攻が1.5倍になり、1発目の特攻ダウンを実質チャラにできるこだわりメガネでの運用がほとんどだ。
強力な特殊攻撃に加え、特性「おうごんのからだ」は相手の変化技を受けないというチートすぎる性能だ。
そんな破格な性能を持っているため、シングル・ダブルともに使用率1位に輝いている。
ダブルに関しては先日投稿した
で、すでに使用率1位ではないと伝えたが、最新のKPはサーフゴーが再びトップに返り咲いている。
マスカーニャ
タイプ:くさ・あく
種族値:HP76-攻撃110-防御70-特攻81-特防70-素早さ123(合計530)
特性:
しんりょく:HPが1/3以下の時、くさタイプの技の威力が1.5倍になる。
へんげんじざい:場に出てから最初に技を出す時、技を出す直前のタイミングで自分のタイプが技と同じタイプになる
くさとあくの複合タイプは弱点7つ、半減6つ、無効1つなため一見弱そうだが、くさタイプはモロバレルがよく使ういかりのこなやキノコのほうしといった粉技を無効し、あくタイプはオーロンゲなどのいたずらごころによる変化技を無効化できる。
これらはダブルでよく使われ、そのいずれも無効化できるのは強力だ。
一番高い素早さは、今シーズンで使えるポケモンの中ではマルマイン(150)>ドラパルト(143)>カマスジョー(136)>コオリッポ【ナイスフェイス】(130)=サンダース(130)>ファイアロー(126)>タイカイデン(125)=マニューラ(125)の次、9番目となっている。
サーフゴーの特攻4位に比べると微妙だが、上8匹はそこまで使用率が多いわけではなく、使用率が高いポケモンの中で一番速いのは実質マスカーニャとなっている。
特にダブルでは先に動けるかが重要となり、高い素早さを持つマスカーニャは重宝される。
特性は、へんげんじざいが場に出てから最初の技しかタイプが変わらないというナーフを受けたため、しんりょくでの運用も多い。
しかし、へんげんじざいが産廃になったわけではなく、最初の技しかタイプが変わらないのなら、こだわりで技を固定して能力を上げるという別の使われ方がされている。
ダブルではしんりょく一択、シングルでは両方がいるという印象。マスカーニャは攻撃が110で、基本的に素早さに補正をかけるため火力が足りないが、ハチマキを持たせることでそれをカバーできる。
スカーフなら、マスカーニャよりも素早さが高く、シングルでは使用率トップテンに入っているドラパルトを抜ける。いずれもとんぼがえりが採用され、有利対面で打つことで、テラスタルを誘いながら、そのタイプに応じた後続に交代できる。
粉技といたずらごころを無効化できるくさとあくの複合タイプ、使用率が高いポケモンの中では一番素早さが高いといったことから、ダブルではサーフゴーに続いて使用率2位に。シングルでもトップファイブ入りし、新ポケモンに限定するなら、こちらもサーフゴーに続いて使用率2位になっている。
サーフゴー、マスカーニャに続く3強は?
サーフゴーとマスカーニャの強さについて、長々とつづったが、これらに続く3強はどのポケモンなのか。
シングルとダブル、それぞれの使用率トップテンに入った新ポケモンは以下だ。
■シングル
ドオー:使用率7位
ドドゲザン:使用率9位
ラウドボーン:使用率10位
■ダブル
コノヨザル:使用率5位
ドドゲザン:使用率9位
▼以下、同率10位
グレンアルマ
イッカネズミ
シャリタツ
ヘイラッシャ
※1~3日前くらいの使用率調べ
使用率だけで判断するなら、シングルとダブルで9位となったドドゲザンが3強最後の1匹となる。
タイプ:あく・はがね
種族値:HP100-攻撃135-防御120-特攻60-特防85-素早さ50(合計550)
特性:
まけんき:相手の技や特性で能力ランクが下がった時、自分の攻撃ランクが2段階上がる
そうだいしょう:場に出た時に、これまでに瀕死になった味方のポケモン数×10%だけ技の威力が上がる(最大1.5倍)
プレッシャー:技を受けた時、技のPPを2減らす
上記でも触れたが、あくとはがねの複合タイプは、使用率トップのサーフゴーのメインウエポンを両方半減できる数少ない存在だ。
それだけで相当な価値があるが、合計種族値も550とサーフゴーに並ぶ高さとなっている。
一番高い攻撃は、今シーズンで使えるポケモンの中ではケッキング(160)=イルカマン【マイティフォルム】(160)>オノノクス(147)>セグレイブ(145)の次、5番目となっている。
特性は、ダブルだといかくで逆に攻撃を上げられるまけんきでの採用が多いが、ダブルは4対4でバトルし、そうだいしょうで上がるのはシングルの1.2倍より高い1.3倍、つまり“反動がないいのちのたま”を持っているような状態となり、こちらの運用も射程範囲となる。
新ポケモン3強はサーフゴー>マスカーニャ>ドドゲザンになるのか。