2025年4月公開の映画「名探偵コナン」第28作「隻眼の残像(フラッシュバック)」は大和敢助警部をはじめとする長野県警と毛利小五郎がキーパーソンになる。
大和警部と同県警の上原由衣刑事は2009年公開の第13作「漆黒の追跡者」以来、16年ぶりの出演に。同県警の諸伏高明警部は映画初出演となる。
小五郎の声優が小山力也に交代してから初のメイン映画
小五郎は映画に毎年出演しているが、メイン映画は2005年公開の第9作「水平線上の陰謀」以来、20年ぶりとなる。初代声優の神谷明から現声優の小山力也に交代してから、なんと初である。
アニコナは1996年1月8日から放送スタート。神谷は、2009年9月26日放送の第548話「犯人との二日間(二日目)」まで13年8ヶ月の期間、小五郎を演じた。
映画への出演は「漆黒の追跡者」が最後になった。
2009年10月31日放送の第553話「ザ・取り調べ室」から小山にバトンタッチ。映画は2010年公開の第14作「天空の難破船」から出演している。
2024年をもって、小五郎歴15周年を迎えた小山。すでに初代声優の神谷の芸歴を超えており、筆者をはじめとする古参ファンをのぞいて、世間では「小五郎の声=小山」が完全に定着したことだろう。
そんな小山だが、小五郎を演じてから16年の時を経て、ついに映画の主役に抜擢された。隻眼の残像のストーリーによると、小五郎の刑事時代に仲の良い同僚だったワニと呼ばれる刑事が、本作の犯人に射殺される。
身内はもちろんのこと、身内と似た人物でも事件の当事者になると、小五郎は本気モードになる。“本気小五郎”は小山になってからもアニコナで何度かみられたが、今回は映画で演じることになる。
そのため、今まで以上に重圧があるだろう。“小山小五郎”の本気に期待したい。