【その後】上級国民の意味の変化 逮捕されない→〇〇に

【その後】上級国民の意味の変化 逮捕されない→〇〇に

4月の池袋事故以来、事件事故が起こるたびに「上級国民」という単語を見かけるようになった。

池袋事故の時は、12人を死傷させた飯塚幸三が現行犯逮捕されず、退院後も任意聴取ということで「上級国民は逮捕されない」などの書き込みが散見した。

しかし、最近は逮捕されない加害者だけでなく、犯した罪の割に処分が軽い加害者を呼称する場合にも使われている。

スポンサードリンク

上級国民とは


上級国民のイメージ

・権力や富裕層、大物芸能人など不祥事が表沙汰にならない、なりにくいと考えられている人々をまとめて呼称したネットスラング

・現代日本における格差社会、あるいは漫然としてはっきりとしない特権的な雰囲気・空気を皮肉る意味でも使われる

・2015年の佐野研二郎氏による東京オリンピックエンブレムパクリ疑惑騒動において、佐野氏のエンブレム採用中止を決めた記者会見で五輪委員会の審査会の話を紹介する形で「一般国民」という単語が度々紹介されたのが発端

・デザイン界の専門家に対する「一般国民」という意味で使われたのだが、その内容が「上から目線」であると認識され、「一般国民」の対比として「上級国民」と皮肉を込めて言われるようになった

ピクシブ百科事典より

池袋事故で大流行!「上級国民は逮捕されない」


プリウスで12人を死傷させた飯塚幸三(87)

2019年4月19日、東京・池袋でプリウスが暴走し、計12人が死傷する事故があった。しかし、これほどの大事故を起こしたのにも関わらず、プリウスを運転していた飯塚幸三は逮捕されず、胸を骨折したということでそのまま入院となった。

飯塚幸三の実名が報道されると、すぐさまネットでは飯塚の素性を探る動きがあった。なんと、飯塚は旧通産省工業技術院の元院長で、瑞宝重光賞という勲章持ちのいわゆる”上級国民”だったのだ。

飯塚が上級国民と分かると、ネットでは「上級国民は逮捕されないの?」「勲章パワーで逮捕なしかよ」といった書き込みが飛び交った。

逮捕されない理由について、当サイトを含むウェブメディアはケガをしていて逃亡の恐れがない、今は取り調べに応じられる体調ではないので回復するまで”あえて”逮捕しないのではないかなどと伝えた。

とはいえ、退院後は逮捕されるだろうと皆が思っていた矢先に、退院後も任意で事情聴取をすると報道がされ、「やっぱり上級国民は逮捕されないじゃん」と批判が加速するに至った。

その後も似たような事故が多数起こったが、いずれも加害者が現行犯逮捕され、”上級国民は逮捕されない”説が強まった。

スポンサードリンク

大津事故以来、処分が軽い加害者を呼称した言葉に

そんな中、同年5月8日に滋賀・大津市で軽自動車と乗用車が衝突し、はずみで軽自動車が信号待ちをしていた保育園児の列に突っ込み、計16人が死傷する事故が起きた。警察は過失運転致傷(後に過失運転致死傷に切り替え)で軽自動車を運転していた62歳の女と、乗用車を運転していた52歳の女を逮捕した。

しかし、直進していた軽自動車は右折しようとした乗用車を避けるのが困難な状況にあり、乗用車側の過失が大きいということで軽自動車の女はその日のうちに釈放された。だが、結果的に2人の園児の命を奪ったのは軽自動車の方で、過失が全くないわけでもないのだが、即日釈放したということで

上級国民だから釈放されたの?

(逮捕後に)勲章提出した?

関係者(旦那等)が上級国民かな?いずれにせよエコヒイキで理不尽だ

といった書き込みが躍った。

62歳の女が釈放されると即”さん付け”あるいは匿名報道に切り替わり、52歳の女も顔写真や人物像などはほとんど報道されることはなかった。その一方で、被害にあった保育園側は会見で「園児の様子はいつもと変わらなかったか」などマスコミから保育園側の落ち度を探るような追及を受け、最終的に園長が号泣するに至った。

加害者の情報はほとんど報道されず、全く落ち度がない保育園が責められる、ある種のいじめのような会見に世間からは批判が殺到した。マスコミは弱いものいじめが好きな組織なので”上級国民の加害者”ではなく、”下級国民の保育園”をバッシングしようとしたのではないかという見方もある。

他にも、YouTuberのジョーブログが渋谷のスクランブル交差点に放置したベッドで寝るという動画を投稿して書類送検された事件に対し、とあるYouTuberが上級国民だから逮捕されないのではないかと指摘していた。

まとめると

・元々は権力者や富裕層など不祥事が表沙汰にならない、なりにくいと考えられている人々をまとめて呼称したネットスラングだった

・池袋事故以来、犯罪行為をしても逮捕されない加害者を呼称した言葉に

・大津事故を機に、犯罪行為をして逮捕されたとしても即釈放、または逮捕ではなく書類送検されるなど、犯した罪の割に処分が軽い加害者を呼称した言葉にもなった

今後だが、裁判で無罪になった被告、有罪になっても判決が軽い被告などにも使われそうだ(例:上級国民は無罪、上級国民は減刑される)。

事件事故が起こるたびに「上級国民~」と書き込まれており、今年の流行語大賞にノミネートされるのではないか。

スポンサードリンク