中居正広が20代の元フジテレビ放送局勤務の女性へ“意に沿わない性的行為”を働き、示談金9000万円を支払ったと報じられている。金に物を言わせて相手を黙らせたということで、ネットでは「和解くん」というあだ名をつけられた。
中居が女性と性的トラブルを起こして9000万円を支払ったことが週刊誌にリークされ、文春では女性自らインタビューに応じたわけだが、このことについて、ネットでは「お金を貰ったのだから週刊誌なんかに話すのはマズイような気がする」「示談したのに意図的に情報漏らしたりしたのなら何かしらの制裁がありそう……」「示談金は返還し、逆に賠償請求もんじゃないか?」など、守秘義務違反ではないかという声が寄せられている。
実際、女性の行動は問題なかったのだろうか。
示談交渉後、事件のことや示談内容を口外してないからセーフ?
「中居が女性に示談金9000万円を支払うことで合意」「一連の出来事を双方口外しないと守秘義務を約束」「それを破った場合には賠償請求を追う前提で示談を交わした」といった事実以外は示談内容が明かされていないため、どのような示談が交わされたのかはわからない。
女性は、当日のことは一切話せないと一貫して口外せず、トラブル相手と噂されている渡邊渚もフライデーのインタビューで「(当日のことは)詳しくは言えない」と打ち明けている。
一方中居の事務所は、女性セブンから女性とのトラブルや多額の示談金を支払ったことについて尋ねられると、「お答えすることはありません」と回答。A氏の関与についても「お答えすることはございません」と語っている。
文春から寄せられた「中居と女性との間に性行為はあったのか」「示談金として9000万円を支払ったのか」といった質問状には「守秘義務の対象となりますので、お答えすることができません」と回答している。
このことから、示談書には「事件に関することや示談の内容を口外してはならない」という内容が書かれているのではないか。
しかし、文春から寄せられた「暴力的な性的行為があったという話もある」という質問には「少なくとも当方の認識としては、手をあげたり、暴力を振るうようなことは一切ございません」と回答。
「示談の中には口外禁止の条項があるのは事実か」という質問には「『口止め』等をした認識は全くございません。双方が賠償請求を負う前提で守秘義務を約束し、口外しないことに合意しました」と示談書の内容に触れている。
A氏が中居に女性を紹介したことについては「同氏に限らず、番組制作等お付き合いのある各局のスタッフとの会食はございます。その際に女性が同席することもあります。ご質問にあるような紹介・斡旋では全くございません」と回答している。
「事件に関することや示談の内容を口外してはならない」と言っても、事実無根の事案については明確に否定する権限があるようだ。
無論、事件に関することや示談の内容でなければ制限がなく、事件後の心境(中居について今何を想っているか等)や今後について話すのは守秘義務違反にはならないだろう。
なお、女性は知人やA氏とは別のフジテレビ幹部B氏にすべてを打ち明けており、知人は文春に事件当日のあらましから示談の内容までぶちまけている。これは問題にならないのかと言われているが、文春報道を見た限り、打ち明けたのは示談を交わす前なので問題ないのではないか。
示談交渉後も女性が他人に口外したら守秘義務違反となるが、他人が勝手にリークするのは守秘義務違反にならないだろう。
また、ネットでは「今でも許せないなら、9,000万円返して堂々と被害届出しあらためて損害賠償も請求すべき」「示談せず刑事訴訟すれば良かったのに」といった声もみられるが、文春によると、当時の女性は「警視庁に被害届を出せば、自分の名前が公になってしまうのではないか」と懸念し、被害届の提出を諦めたという。
週刊誌が女性に関する情報を書きまくったおかげで渡邊だと特定されつつあり、この懸念は現実のものとなったわけだが、いずれにせよ、こういった経緯があったから被害届を出せなかったというわけだ。