アニメ「推しの子」1話が4月13日に放送された。
水星の魔女、鬼滅の刃とともに、2023年春アニメの覇権として注目されている本作だが、さっそく大きな結果を残した。
推しの子1話、7.2万ツイート!
ツイッターでは「推しの子」が最終的に7.2万ツイートを獲得した。
水星の魔女の35万ツイート、鬼滅の刃の26万ツイートには遠く及ばないが、初アニメ化の1話で7万ツイートを超え、今後も伸びれば抜く可能性はある。
1話は原作10話まで消化。アイが殺され、犯人の男も自殺したが、アクアはアイを殺したストーカー男と自分を殺した男は同一人物で、男は何のスキルもない学生だったことから、手引きした黒幕がおり、アイの交友関係の狭さから、黒幕は父親の可能性が高いと睨む。
そして、父親は芸能界にいる可能性が高く、必ず見つけ出して自分の手で殺すため、芸能界入りを決意するという、第一章のクライマックスまで描かれた。
アイが殺され、アクアが復讐の鬼になったところから推しの子は面白くなってくるため、初回放送を1時間半にしてここまで描き切ったのは英断だろう。
近年はアニメの本数が非常に多く、今期も70本以上の作品がある。そのため、まずはいかにして1話を視てもらえるか、次に1話で視聴者の心を掴み、視聴継続につなげることが重要になってくる。推しの子はそのマーケティングに成功したと言える。
昔は3話まで視て視聴を続けるか判断する「3話切り」がメジャーだったが、今は毎クール70本前後の作品があり、倍速視聴する人たちも多いことから、“3話まで視聴してくれる暇人”は少数だろう。なお、「1話切り」もまだいいほうで、1話すら視ない「0話切り」なんかも珍しくない。
海外で歴代アニメ1位に!
海外のMALで推しの子は、レビュー9.38で歴代アニメ1位に輝いた。これまで1位だった2009年放送「鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist」に0.27の差をつけて新王者に輝いた。
このサイトでは、推しの子の作者である赤坂アカ先生が描く人気作品「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」のアニメ3期「ウルトラロマンティック」が一時期歴代1位になっていた。
つまり、赤坂先生の作品は海外で二冠王を達成したというわけだ。
なお、推しの子のレビューはピーク時のかぐや様3期よりも高くなっている。かぐや様3期が1位になった際、記事にしたが、その時は9.16だった(今は9.06で7位)。
かぐや様は2015年から連載が始まったのに対し、推しの子は2020年から連載スタートしている。かぐや様は昨年11月に連載が終了し、今は推しの子がメインとなっている。
推しの子が放送され、今期の覇権候補はすべて出そろった。今期は前期のぼざろみたく無名から人気作品になりそうなものはなく、水星の魔女、鬼滅の刃、推しの子の三つ巴となりそうだ。