4月12日公開の映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」が公開10日間で興行収入65億円を突破したことが4月22日に発表された。
4月19日の金曜ロードショーで地上波初放送、Xで「#黒鉄の魚影」が32万ポストを超え、しばらくの間関連トレンドで埋め尽くした前作は公開10日間で興行収入58億円だったことから、前作の138億円を超える勢いを見せている。
そんな100万ドルの五稜星だが、SNSでは観る前にアニメ本編、作者である青山剛昌先生の別作品「まじっく快斗」と「YAIBA」を予想したほうがいいと言われているが、実際はどうなのか。
各作品の予習よりも函館や新選組などの知識を深めるべき
結論から言えば、別に予習は必要ない。
ちなみに、予習すべきと言われているのは以下だ。
■アニメ本編
・北海道県警の西村京兵警部の初登場回
・裏のキーパーソンとなるキッドの父「黒羽盗一」登場回
・鬼丸猛の初登場回
・平次とキッドのキス未遂回
・大岡紅葉と伊織無我の登場回(まだ登場回が少ないため)
■まじっく怪斗
・中森青子の人物像深掘り
■YAIBA
・元々はYAIBAキャラの沖田総司と鬼丸の深掘り
順番に触れて行こう。
西村警部の初登場回だが、劇中ではその事件で会ったということが語られるだけで、事件内容を知らないとついていけないということはない。
黒羽盗一の登場回だが、劇中では盗一の人物像が深掘りされるわけではないので、キッドの父で現在行方不明といったことだけ知っていれば問題ない。
鬼丸猛の初登場回だが、劇中では沖田との共闘シーンがあるだけで、人物像が深掘りされるわけではない。
鬼丸はYAIBAとキャラ設定から異なり、YAIBAも予習する必要はない。コナンでは「剣道が鬼強いハゲ」という知識だけで問題ない。
平次とキッドのキス未遂回だが、この事件が深掘りされるわけではないので、予習しなくても話についていけないということはない。なぜ2人がキス未遂になったのか知りたいなら観ればいい。
大岡紅葉と伊織無我の登場回だが、今回は2人が深掘りされるわけではないので予習は必要ない。
中森青子の人物像だが、やはり人物像が深掘りされるわけではないので予習する必要はない。「キッドの幼馴染」「中森警部の娘」「蘭と顔が似ている」といった3点だけ知っていれば問題ない。これはコナン本編だけでも分かる事実だ(かなり前の話だが)。
沖田も、新一と顔が似た剣道男児という知識だけで問題ない。
今回の映画に限らず、コナン映画を観るにあたって過去作や関連作品を予習しないとついていけないということはない。去年の黒鉄の魚影は本編にかかわってくる黒の組織メインだが、本編を観ていれば嬉しい要素があるかもしれないというくらいだ。
むしろ、謎解きの題材への知識を深めたほうがいいだろう。100万ドルの五稜星だと舞台となる函館、新選組や刀など。
今回は主に宝探しでの推理パートが多く、謎解きについていけないというレビューがちらほらみられた。これらの知識を深めたほうが謎解きについていけるだろう。
黒鉄の魚影では犯行のトリックにディープフェイクが使われたが、事前にこちらの知識を深めておけば、より理解できたはずだ。