新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
こうして始まった2023年だが、本日5日をもってポケモンSVのランクマ・シーズン1が終了した。剣盾だと、シーズン終了からすぐに次のシーズンが開催されたが、シーズン2は現時点で始まっていない。
2022年12月2日よりスタートしたSVランクマから1ヶ月以上が経過し、使用率が高いポケモン、よく使われる技や特性、持ち物、そしてSVの新システムであるテラスタルは何が使われているのか、ほぼ固定化されてきた。
シーズン2はシーズン1と同じレギュレーションとなり、このルールでがあと1ヶ月行われるが、環境が固まってきたところでシリーズ1における結論パを組もうと思い、個人的だがダブルでの結論パを考えた。
ポケモンSV、ランクマダブル・シリーズ1の結論パ
ヤミカラス
テラスタイプ:ひこう
持ち物:きあいのタスキ
技:おいかぜ ちょうはつ くろいきり エアスラッシュ
個体値:31-0-31-31-31-31
努力値:HP136(4)-攻撃81-防御62-特攻137(252)-特防62-素早さ157(252) S↑A↓
特性:いたずらごころ
ガブリアス
テラスタイプ:じめん
持ち物:とつげきチョッキ
技:じしん ドラゴンクロー いわなだれ どくづき
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値振り:HP215(252)-攻撃189(172)-防御115-特攻×-特防105-素早さ133(84) A↑C↓
S4振りイッカネズミ&最速ハカドッグ抜き
特性:さめはだ
イッカネズミ
テラスタイプ:ノーマル
持ち物:ゴツゴツメット
技:まもる このゆびとまれ アンコール フェイント
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP181(252)-攻撃95-防御134(252)-特攻×-特防96(4)-素早さ131 B↑C↓
特性:フレンドガード
マスカーニャ
テラスタイプ:くさ
持ち物:こだわりハチマキ
技:とんぼがえり トリックフラワー はたきおとす けたぐり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP152(4)-攻撃162(252)-防御90-特攻×-特防90-素早さ192(252) S↑C↓
特性:へんげんじざい
サザンドラ
テラスタイプ:ほのお
持ち物:いのちのたま
技:あくのはどう りゅうせいぐん かえんほうしゃ まもる
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP168(4)-攻撃×-防御110-特攻177(252)-特防110-素早さ165(252) S↑A↓
特性:ふゆう
サーフゴー
テラスタイプ:はがね
持ち物:こだわりメガネ
技:ゴールドラッシュ シャドーボール 10まんボルト パワージェム
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP189(212)-攻撃×-防御115-特攻198(212)-特防111-素早さ115(84) C↑A↓
S無振りコノヨザル+5
特性:おうごんのからだ
個別解説
ヤミカラス
ヤミカラスは、しんかのきせきを持たせた耐久振りが多いが、今回はきあいのタスキを持たせた。
実のところ、しんかのきせきを持たせたところで、ヤミカラスの紙耐久では等倍以上の攻撃は1発しか耐えられないことが多い。HPと特防に特化したとしても、こだわりメガネを持たせたニンフィアのハイパーボイス(ダブルダメージ)やFCロトムの10まんボルトは耐えられず、中には一撃すら耐えられない攻撃もある。
1発耐えるのが限界なら、どんな攻撃でも確実に1発耐えるきあいのタスキの方が安定だろう。きあいのタスキなら耐久に振る必要がなく、努力値をほかに回せる。
そこで、素早さと特攻に全振りし、性格補正はおくびょうに変えた。
ヤミカラスの素早さ種族値は91と、進化後のドンカラスより20高く、素早さを上げることで、ドンカラスとの差別化になる。素早さが上がったことで、ミラーでも先手を取りやすくなった。
ヤミカラスの攻撃種族値と特攻種族値はともに85で、特攻に振ったのは特殊のタイプ一致技に、あくのはどうやエアスラッシュといった相手をひるませるものがあるからだ。
あくのはどうは2割、エアスラッシュは3割で相手をひるませ、特にエアスラッシュの3割はかなりの脅威となるはずだ。ひこう技のエアスラッシュはヤミカラスに等倍で通り、それもこちらを選んだ理由となっている。
きせきヤミカラスの攻撃技はイカサマであることがほとんどなため、ミラー意識で攻撃個体値は0か1にして最小とする。
こうすることで、ヤミカラスのイカサマは確定3発耐え、特攻に振ったヤミカラスのエアスラッシュは特防特化でもない限り4発以内で倒せ、こちらが先手を取れるため、ラス1で殴り合いになっても勝つことができる。
仮に、4発耐えるにしても、これだけ打ち込めば、3割なら1回はひるむはずだ。
きせきでイカサマの場合、ラス1が特殊アタッカーだと詰むことが多かった。特攻に振りエアスラッシュを採用することで、最悪運ゲーで勝ちを取りに行くということもできる。
ガブリアス
今使える物理600族は個人的にセグレイブが強いと思うが、最新の使用率でトップ30入りすらできず、今回はあくまで客観的な視点で結論パを組むことをコンセプトとしており、同じ物理600族ドラゴンでも使用率トップテンに入るガブリアスを採用した。
セグレイブはとつげきチョッキ持ちが強く、近い性能を持つガブリアスで同じことをやっても強いと思った。
とつげきチョッキを持たせるため、努力値はHPと攻撃を中心に振った。こうすることで、特に特殊技は結構耐えられる。
テラスタイプは最初にじめんを使い、その後はがねやほのおを試したが、ほのおテラスはシングルではアーマーガアを突破できるなど需要があるが、ダブルではアーマーガアは少ないため、ほのおテラスによる旨味はほとんどなかった。むしろ、ほのおテラスにしたことでミラーに弱くなってしまう。
結局、ダブルのガブリアスはじめんテラスがもっとも安定という結論に至った。
イッカネズミ
相手の攻撃を誘導する技はいかりのこなとこのゆびとまれがあり、いかりのこなはモロバレル、このゆびとまれはイッカネズミとイエッサン♀がよく使われている。
いかりのこなは、くさタイプやぼうじんゴーグルで無効化され、SVではテラスタルで自在にタイプを変えられ、結果的にくさテラスが増えることとなった。
カイリューやウインディが打ってくるしんそくといかりのこなはともに優先度+2の技で、同時に打った場合、素早さが高い方が先に動く。しかし、モロバレルはたとえ最速にしたとしても、カイリューやウインディを抜くことができず、いかりのこなでしんそくを誘導することができない。
モロバレルの十八番であるキノコのほうしも、くさタイプで無効化され、キノコのほうしなどの変化技を無効化するサーフゴーまで登場した。いかりのこなとキノコのほうしが使いづらくなり、モロバレルはかなり動きづらくなった。
そんなモロバレルに変わり、このゆび使いのイッカネズミを採用。いかりのこなと異なり、このゆびは無効化されない。
イッカネズミは素早さに振らなくてもカイリューやウインディより早く、このゆびでしんそくを誘導できる。
耐久種族値はモロバレルに劣るものの、ノーマル単タイプで弱点を突かれにくく、防御か特殊、一方に特化すれば申し分ない。今回は防御に特化したたため、持ち物はゴツゴツメットとした。
特性「フレンドガード」で味方へのダメージは4分の3にカットされ、結果的に多くの攻撃を耐えられる。
フェイントは相手のまもるやワイドガードを破壊でき、味方への攻撃を通すことができる。
マスカーニャ
これまでのマスカーニャはきあいのタスキを持たせたしんりょく型がメジャーだったが、耐久無振りサーフゴーへのはたきおとす、HP全振りドドゲザンへのけたぐりで倒すことができないなど、火力不足が露呈した結果、こだわりハチマキを持たせたへんげんじざい型がちょくちょく増えてきたということでこちらを採用。
こうすることで、これまで無理だった相手を倒せるようになった。
サザンドラ
もはや説明不要であろう、ほのおテラスサザンドラ。今のサザンドラはほのおテラス一択で、テラスタイプはこれで問題ないと思う。
ただ、元タイプと別のテラスタルは臨機応変に技選択する都合上、技が固定されるこだわりアイテムは相性が悪く、こだわりメガネの次に火力が出るいのちのたまを採用。今回はガブリアスが最速ではないため、サザンドラを最速とした。
サーフゴー
今となっては、サーフゴーのゴールドラッシュはパーティ全体で対策されていることも多いが、それでもこだわりメガネを持たせ、はがねテラスからのゴールドラッシュが最強だった。
ただ、努力値はこれまでの特攻と素早さに特化するより、HPと特攻を中心に振った方がいいだろう。加えて、イッカネズミのフレンドガードがあれば、弱点技をくらっても耐えることができる。
選出
1.初手ヤミカラス
先発:ヤミカラス、ガブリアスorマスカーニャorサザンドラ
後発:あと2匹
2.イッカサーフ
先発:イッカネズミ、サーフゴー
後発:ガブリアス、ヤミカラスorサザンドラ
3.はがね技を半減する相手が多い場合など
先発:マスカーニャ、ガブリアス
後発:ヤミカラスorサザンドラ、あと1匹
イッカネズミとサーフゴーを基本的に先発で出し、サーフゴーは初手テラスタルからゴールドラッシュをぶつけていく。
ゴールドラッシュを半減するほのお、みず、でんき、はがねのうち、ほのお、でんき、はがねはいずれもじめんが弱点であり、サーフゴーでこれらタイプを持つポケモンやテラスタルを誘うことで、ガブリアスのじしんの一貫性を作ることができる。
そのため、状況によってはガブリアスでテラスタルを切っていく。
ゴールドラッシュを半減するポケモンが多い場合、初手にヤミカラスとガブリアスやマスカーニャとガブリアスといった展開も。サーフゴーは選出誘導としても優秀で、臨機応変に立ち回っていく。
この構築での結果
画像は途中経過のもの
終盤は多忙もあり、時間が全く取れず、最終的な順位は352位だった。ただ、まだ余力があり、この構築は2桁いけるポテンシャルは持っていると思う。
なお、この6匹はすべて使用率トップテンに入る人気ポケモンだ。単体性能で勝負するスタンパとしては、申し分ない構築となったのではないか。