ポケモンSVの準伝であるチオンジェン、パオジアン、ディンルー、イーユイの4体。よく対戦で使われているのは何か。
に続き、今回もダブルバトルでの使用率を調査してきた。
ポケモンSVの準伝、使用率トップはパオジアン!
筆者はカジュアルバトルをすでに50戦近くやっているが、一番使われていた準伝はパオジアンだった。
タイプ:あく・こおり
種族値:HP80-攻撃120-防御80-特攻90-特防65-素早さ135(合計570)
特性:わざわいのつるぎ(厄災を呼ぶ剣の力で自分以外の防御が弱くなる)
素早さは、パラドックスポケモンで一番使用率が高いハバタクカミと同じ135。これを抜けるポケモンで対戦で使われているのはテツノツツミ(136)やドラパルト(142)くらいで、多くのポケモンに先手を取れる。
わざわいのつるぎは自分以外の防御を下げる効果を持つ。準伝が持つ「わざわい」系の倍率は、4分の3であることが明らかとなった。
4分の3がどれくらいか分かりやすく例えると、能力ランク1段階ダウン(1.5倍)より倍率は低い。相手の防御を1段階下げる「にらみつける」よりも、防御ダウンは低くなっている。
それでも、場に出ただけで防御を下げるのは強力だ。味方には物理アタッカーを持ってくることが多く、中でもノーマルテラスのカイリューによる、タイプ一致1.5倍となった優先度+2のしんそくで強力な縛りができるのが強い。
パオジアンも攻撃が120あり、基本的に物理アタッカーなため、わざわいのつるぎの恩恵を受けられる。
一方、弱点は6つあり、耐久面の種族値も高いとは言えず、持ち物はほぼ「きあいのタスキ」一択となっている。
次に多かったのがイーユイ
タイプ:あく・ほのお
種族値:HP55-攻撃80-防御80-特攻135-特防120-素早さ100(合計570)
特性:わざわいのたま(厄災を呼ぶ勾玉の力で自分以外の特防が弱くなる)
特攻135に加え、わざわいのたまによる特防4分の3ダウンにより、特殊攻撃での大ダメージが期待できる。
ダブルでは、炎技は相手全体にダメージを与えられる「ねっぷう」を採用することが多い。炎にテラスタルし、タイプ一致2倍となったねっぷうをお見舞いするのもいいだろう。
持ち物はいのちのたまが多いように思えるが、こだわりメガネでさらに突破力を上げたり、こだわりスカーフで先手を取りやすくするのもいいと思う。
ちょくちょく見かけるディンルー、全く見ないチオンジェン
チオンジェンとディンルーだが、ディンルーはちょくちょく見かけるが、チオンジェンは全くと言っていいほど見ない。一応、当たったことはあるが、ガチパには入っていない印象だ。
そのため、最後はディンルーの紹介だけして締めようと思う。
タイプ:あく・じめん
種族値:HP155-攻撃110-防御125-特攻55-特防80-素早さ45(合計570)
特性:わざわいのうつわ(厄災を呼ぶ器の力で自分以外の特攻が弱くなる)
HPは155とかなり高く、防御も125あるため、物理耐久は高い。特防は80と平均程度だが、わざわいのうつわにより、特殊攻撃にも強くなっている。
なお、上記でも説明したように、わざわいのうつわによる軽減率は4分の3となる。これは特攻1段階ダウンはもちろんのこと、ダブルでひかりのかべを入れた時よりも劣る。ダブルでのひかりのかべは軽減率3分の2となっている。
場に出ただけで特攻を下げられるのはいいが、それなら最初にひかりのかべを張った方がいいような気もしない。
壁は一度張れば場を離れても継続し、破壊されない限り5ターン続く。基本的にひかりのねんどを持っているため8ターンとなる。
特攻が下がるというのは味方にも影響するのが問題だ。ダブルはいかくがあるため、基本的には特殊環境だ。味方の特攻まで下がるのはデメリットでしかなく、それなら相手の特殊攻撃のみ軽減できるひかりのかべに軍配が上がる。
チオンジェンが全く使われないのも、いかくの方が軽減率は高く、リフレクターもあるからではないか。
ディンルー自体、ダブルで使える強い技を覚えないのも使い勝手が悪い。
一方、
・まきびし
・ふきとばし
・おきみやげ
・がんせきふうじ
・ステルスロック
など起点作成技を多く覚え、どちらかと言えばシングルの方が活躍できそうな気がする。