先日、
という記事で、ポケモンSVの新ポケモンの中で、ランクマ3強のうち2匹はサーフゴー>マスカーニャだと伝えた。
この2匹はダブルで使用率ワンツー、シングルでも使用率トップテンに入る人気ポケモンだ。
そんな2匹だが、使用率が高いのにもかかわらずオワコンになろうとしている。
対策されすぎてオワコン化まっしぐらのサーフゴー
新ポケモン最強として名前が上がることも多いサーフゴー。しかし、ダブルでは対策されすぎてもはやオワコンになろうとしている。
サーフゴーを見た相手は初手に、はがね技のゴールドラッシュを半減する2匹を高確率で並べてくる。あるいは、1匹ははがね技が等倍以上で通るポケモンというケースも。
しかし、その1匹は高い確率でほのおまたはみずにテラスタルしてきて、結果的にゴールドラッシュが全く刺さらないという状況に陥る。テラスタルしなかったとしても、こだわりメガネ・はがねテラスのゴールドラッシュ、ダブルダメージ耐えまで振っているケースが多い。
耐えられてしまえば、弱点はほのお、ゴースト、あくとメジャーで、耐久種族値も高くないため、弱点を突かれてワンパンされるだろう。
筆者は最近までサーフゴーを使っていたが、こんな感じで全く活躍できない状況が続いている。
最近はサーフゴーを1匹、2匹ではなく、構築全体で対策していることがほとんどだ。ほのおやみずのテラスタルが増えたのも、サーフゴー対策もあるのかもしれない。
実質、ゴールドラッシュが封じられた状態で、それが強みのサーフゴーはオワコンになるであろうというわけだ。
サザンドラやガブリアス、最近ダブルでも使用率が高いドドゲザンといった使用率が高いポケモンの多くに弱いのも向かい風である。
今はまだ使用率が高いが、今後激減することが予想される。
強化アイテムがないと火力がなさすぎるマスカーニャ
マスカーニャはサーフゴーみたいに対策されすぎて、というわけではないが、強化アイテムがないと火力がなさすぎることが明白となった。
どれくらい火力がないかと言うと、耐久無振りサーフゴーがはたきおとす(持ち物あり・ダメージ1.5倍)で確一にならないほど。
156~186 乱数1発:81.25
※サーフゴーはHP無振りで162ダメージ計算ツールより
ドドゲザンすら、4倍弱点のけたぐりでワンパンできないどころか、高乱数で耐えられてしまう。
176~208 乱数1発:6.25%
※ドドゲザンはHP252で207ダメージ計算ツールより
ドドゲザンはHPを2増やすだけで確定耐えも可能だ。
ほかにも、HP252振りのマリルリは、トリックフラワーの急所ダメージでも中乱数耐えである。
192 ~ 228 乱数1発:50%
※マリルリはHP252で207ダメージ計算ツールより
いじっぱりにすることで、サーフゴーとマリルリはワンパンできそうだが、その場合、素早さに全振りしても175しかいかず、雨パのフローゼル(ようき最速で183)や砂パのルガルガン(ようき最速で180)をおいかぜ後に抜けなくなる。
たまにいる、ノーマルテラスするアタッカー型のイッカネズミはようき最速とみられ、その場合の実数値は179でやはり抜けない。
マスカーニャは圧倒的素早さから採用されることが多く、フローゼルやルガルガンを抜けないラインまで落としてまで火力を上げる必要があるかと言われればかなり微妙だ。
強化アイテムを持たせれば、ようきでもワンパンできる幅が広がるが、特性「しんりょく」だと、発動圏内に持っていく都合上、持ち物はきあいのタスキほぼ一択となる。シングルだと、みがわり連打でチイラのみを発動させ、同時にしんりょくを発動させる型もできるが、ダブルでは難しいだろう。
へんげんじざいにすれば、ドドゲザンはけたぐりでワンパンできるが、シングルならともかく、ダブルではへんげんじざいは使いづらい。
へんげんじざいは場に出てから最初の技しかタイプが変わらなくなったため、今までのように、きあいのタスキやいのちのたまを持たせたタイマン型での運用が難しくなった。
シングルでは、こだわりスカーフかこだわりハチマキを持たせ、技は固定されるが、そのままタイプも固定されるためあまり痛手はなく、素早さを上げたり、足りない火力を補う“打ち逃げ戦法”が主流となっている。
最初はとんぼがえりで様子見することが多い型だが、打ち逃げが容易なシングルはともかく、ダブルではこういった戦法は難しい。実際に、このマスカーニャを使ってみたが、シングルのようにはいかなかった。
現環境ではほのおとくさのテラスタルが多く、特にほのおタイプには弱点を突くことができないのも環境に弱いと言える。くさタイプにも、弱点を突けるのはとんぼがえりだけだ。
一方、使用率を伸ばしているコノヨザル&ドドゲザン
サーフゴーとマスカーニャのオワコン化がささやかれる一方、コノヨザルとドドゲザンが使用率を伸ばしている。
コノヨザルはサーフゴーに変わるゴーストタイプとして、ドドゲザンはマスカーニャに変わる物理あくとして注目が集まっている。2匹とは合計種族値も近い。
サーフゴー:550
マスカーニャ:530
コノヨザル:535
ドドゲザン:550※サーフゴーとドドゲザンはいずれもはがねタイプで550族であることから、ドドゲザンはサーフゴーの後釜とも
この2匹は火力が高いだけでなく、複合タイプがほぼすべての使用率上位のポケモンに等倍以上を取れており、耐久も高くてやられづらい。いずれも、特性「まけんき」を持っており、いかくに滅法強い。
なお、2匹とも構築に入れる場合はどっちかを別の特性にすることをおすすめする。コノヨザルは、モロバレルのキノコのほうし対策に「やるき」、ドドゲザンは「そうだいしょう」だ。