アニポケ105話に、XY編のヒロインだったセレナが再登場した。しかし、セレナよりミクリが目立ちすぎて、サトセレファンはガッカリする結果となった。
もはやサトシとミクリの再会回
ルチアからコーディネーターのスカウトを受けるコハルの中継を見たサトシとゴウは、ミナモシティのコンテスト会場に向かうが、その途中でミクリに捕まる。
サトシはミクリを覚えておらず、ミクリは「君の仲間のハルカとヒカリが出たミクリカップの…」と切り出すと、サトシは「コンテストマスターのミクリさん!」と思い出した。同時に、ダイパ編のミクリカップでのハルカとヒカリが描かれた。
ミクリいわく、姪にあたるトップアイドルのルチアがコンテストに出ていることを明かすが、会場に急ぎたいサトシとゴウはその場を後にしようとし、またしてもミクリに捕まる。
ミクリは、ポケモンワールドチャンピオンシップでのサトシの活躍を見ているという。自分はエントリーしていないことをさりげなく明かし、サトシにバトルを申し込む。「私はホウエン地方のチャンピオンにも引けをとらない」とマウントを取るが、サトシがチャンピオンのダイゴの名前を出すと「ダイゴはしっかり覚えているのか」といやそうな顔をする。
アニポケのミクリはかつてルネジムのジムリーダーで、ホウエンの元チャンピオンだった。現在はルビサファ及びリメイクのORAS同様、ダイゴがチャンピオンとなっている。
バトルは、
1戦目:カイリュー(サトシ)VSラグラージ(ミクリ)
2戦目:ウオノラゴン(サトシ)VSトドゼルガ(ミクリ)
3戦目:ピカチュウ(サトシ)VSミロカロス(ミクリ)
と、なんと3対3に。
1戦目と2戦目の勝敗は不明だが、3戦目のミロカロスを倒されたミクリが「チャンピオンほにゃららと同等の力を持つ私を打ち負かすとは」と語ったことから、サトシが2勝して勝利したのだと思われる。
その後、「私を打ち負かすとは…なんとワンダフル!憎らしいほどエレガント!だけどとってもグロリアス!」「さすがだよ」と、エメラルドでチャンピオンだったミクリを倒した時のセリフを披露。また、ルネジム勝利の証であるレインバッジを与えた。
サトシは、アドバンスジェネレーション編でルネジムのジムリーダー・アダンを倒し、レインバッジをゲットしている。しかし、アダンとミクリのレインバッジはデザインが異なっている。
調べた限り、アダンのレインバッジはオリジナル版でミクリとアダンからもらえるもので、ミクリのレインバッジはORASでのデザインだった。
さらに、ミクリは「それから!私との勝負を忘れぬようにこれを」と自信のマフラーを渡す。この時のセリフは、ORASでミクリを倒し、ひでマシン05「たきのぼり」をくれる時にも披露する。
その後の「今君の目の前にはいくつもの道が開かれている。例えば…」「これから先、君の行く手に輝かしい未来が待ち受けていることを祈っているよ」も、ORASでミクリに勝利した時に語るオマージュだったりする。
ミクリはセレナ回のおまけだと思ったが、それにしては原作要素満載の濃すぎる出番となった。ミクリファンにはたまらないだろう。
そのせいでセレナがおまけに
ファンの多くはサトシとセレナの再会を期待していたと思うが、2人の再会はわずか1分という短い時間だった。
帰りの船に駆け込んだサトシを見送る形で再会を果たし、サトシは今ポケモンワールドチャンピオンシップに挑戦していてバトル最強を目指していると語り、セレナはコンテストライブに挑戦中で「サトシが最強なら私も最強のパフォーマーを目指す!」といい、お互い頑張ることを誓い合った。
XY編のクライマックスでキスを交わした仲にしてはあっさりすぎる再会。しかも、セレナは想い人であるサトシの近況を知らないようだった。コハルの中継は見ていたのに…。
サトシはともかく、セレナの回想にもサトシの姿はなかった。2016年に完結したXY編から今年で6周年を迎える。アニポケの世界ではまだ1年も経っていないが、サトシへの気持ちは冷めてしまったのだろうか。
セレナをピックアップしたいのか、ミクリをピックアップしたいのか。どっちつかずの脚本の結果、セレナとの再会が薄味となってしまった。