ポケモンでガチ対戦するには厳選作業という苦行を強いられ、対戦勢の多くがずっと頭を抱えてきた。
そんな厳選作業だが、SVではそれも必要なくなったと言える。
レイドを回すだけで必要なものはほぼすべて揃う
ドーピング:ラッキーズで1万円で購入
性格補正を変えるミント:ラッキーズで2万円で購入。レイドでドロップ
けいけんアメ:レイドでドロップ
ぎんのおうかん:デリバードポーチで2万円で購入。星5以上のレイドでドロップ
ポイントアップ:ラッキーズで1万円で購入。レイドでドロップ
とくせいカプセル:ラッキーズで1万円で購入。レイドでドロップ
とくせいパッチ:星6レイドでドロップ
努力値を下げるきのみ:マリナードタウンの競りで大量ゲットできる
今作はバトルタワーがないためBPが存在しない。必要なものはほぼすべて金で手に入る。
これまではドーピングくらいだったが、SVではミント、おうかん、ポイア、とくせいカプセルも金で買えるようになった。努力値を下げるきのみも競りで一気に30個とか入手でき、こちらも金を払えばできる。対戦で使うアイテムも同様だ。
育成に必要なアイテムはレイドでも入手でき、レイドでは換金アイテムやわざマシンを作るのに必要な落とし物もドロップすることから、とくせいパッチがドロップする星6レイドをひたすら回し、換金アイテムを売って、その金で必要な育成アイテムを買うのが効率的だ。
おうかんがレベル50から使えるようになったのは大きい。おうかんの入手も簡単になったことから、孵化厳選で高個体値を出すよりも、レベル50以上のポケモンを捕まえておうかんを使った方が早いし楽ではないか。
SVでも高レベルの野生ポケモンが出現するし、レイドは星4の時点でレベル45と5レベ上げれば済む。しかも星4が3V以上、星5が4V以上、そして星6は5V以上が確定となる。星6ともなれば、おうかんを使っても1個で済む。
夢特性も出るし、元タイプとは異なるテラスタイプも出現する。テラスタイプは変更できるが、対象のテラピースを50個集める手間があり、それを省けるのは効率がいい。
もちろん、狙ったテラスタイプを出すのは容易ではないが、テラピース集めと並行し、狙ったテラスタイプが出ればよし、出なかったらテラピースでテラスタイプを変えればいい。無事に出たら、テラピースは別のポケモンに使えばいいし、育成に必要なアイテムも集まり、いろんなテラスタイプにも出会える。
そして何より、どんなボールでも一発でゲットでき、何個もボールを投げる必要がない。
孵化厳選はむしろ不便に
SVでは預かり屋がなくなり、ピクニックで孵化させることができる。ピクニックはメニューから行えるが、町など狭いところではできず、いちいちライドを解除する手間まである。
ピクニックは手持ちポケモンで行うため、孵化に必要な親をボックスから引き出す必要も。手持ちポケモンすべてを親にできる一方、剣盾ではボックスから親を選択できたため、便利と不便でプラマイゼロだ。
ピクニックが始まるとすぐにタマゴができるわけではなく、そのままだとかなり時間がかかる。そのため、タマゴパワーLv.2を発生させることが推奨され、孵化のたびに毎回やるのはかなり面倒だ。
フィスのコンポートは孵化に必須となっている
タマゴができるまでは歩数から時間経過となり、バスケットにタマゴがたまるため、一気に受け取ることが可能になった一方、もらったタマゴはボックスに送られる。剣盾では、手持ちに入れるかボックスに預けるか選択でき、ここは不便となった。
孵化歩数は変わっていないようだが、ほのおのからだによる孵化は早まったように思える。
便利な面もある一方、
・ピクニックできる場所まで移動したうえ、ライドを解除する必要がある
・孵化に必要な親を手持ちに加える必要がある
・タマゴパワーLv.2が必須
・受け取ったタマゴがボックスに行く
といった部分もあり、どちらかと言えば不便になったと感じる。
ピクニックでしかできないこととして、タマゴわざが挙げられる。しかしタマゴわざは、タマゴわざを覚えさせたいポケモンに「ものまねハーブ」を持たせ、覚えさせたい技を覚えているポケモンの2匹を手持ちに加えてピクニックするだけですぐ遺伝するようになった。
タマゴグループが異なるポケモンにも遺伝させられる。剣盾では、同種のポケモンを預けて200歩ほど歩くことで遺伝できたが、それよりも便利となった。
こちらもタマゴを作る必要がなく、SVでは孵化厳選が不便になったことから、孵化厳選はもはや必要ないかもしれない。