レジェンズアルセウスにはギンガ団のほかに、ディアルガを信仰するコンゴウ団とパルキアを信仰するシンジュ団が登場する。
コンゴウ団の長セキは頼れるアニキ、シンジュ団の長カイは見た目に反して固い印象がPVから伝わってくるが、実際にプレイするとカイの印象はガラリと変わる。
主人公と打ち解けてから笑顔が増える
PVのカイは固い印象で、長としての使命感が強いことが伝わってくる。
公式サイトにもあるように、最初は主人公のことを疑っていたが、主人公が森キングのバサギリを鎮めると信頼を寄せるとともに、少しずつ笑顔を見せるようになる。
後に、デンボクとは団の長同士なため弱みを見せたくないと、みんなの前では固かったワケを主人公だけに打ち明けている。
島キングのヒスイウインディでは見ているだけで何もできなかったことを恥じ、シンジュ団の長としても未熟だったという弱さも垣間見れた。
純白の凍土を訪れた際は、セキに寒くないのか問われ、「むしろ厚いぐらいだけど」とコミカルな一面も見せる。
すべてのキング・クイーンを鎮めたことで空が赤くなり、この現象に主人公が一枚かんでいるのではないかとデンボクは疑い、容疑が晴れるまでコトブキムラを追放するといった際は「なんて無情な!」と怒りをあらわにし、主人公への信頼が厚いことを改めて証明した。
最初こそ、セキと衝突していたカイだが、クライマックスには打ち解け仲睦まじい関係になっていた。
ストーリーが進むにつれて表情や内面に変化があり、パルキアの次に主人公を信じているといっても過言ではないカイ。人物像が深堀され、もう一人の主人公ともいえる存在だった。カイはシンジュ団の長についたばかりというのもあって未熟で、その分、成長がみられたのが大きい。
一方、セキはPVでの頼れる兄貴像から変わったところはなく、新たに感じ悪い弟が登場したくらいである。
カイのほうがバトル回数が多い
ストーリーではセキやカイとバトルする機会があるが、セキは1回だけなのにカイは2回と1回多い。その理由も、セキはツバキに主人公の強さを示すための手合わせだったのに対し、カイは1回目が主人公はバサギリに挑むに足りる実力か図るため、2回目が自分の弱さを知るためと、こういったところもカイのほうが優遇されている。
主人公がコトブキムラを追放された後、セキかカイを選ぶシーンがあるが、個人的にはカイをおすすめしたい。
選んだほうが湖の3匹との試練に同行するほか、最初にバトルする伝説のポケモンとラスボスが変わる。
具体的には
セキを選んだ場合:最初はディアルガ、ラスボスはパルキア
カイを選んだ場合:最初はパルキア、ラスボスはディアルガ
となる。
最初に登場した伝説のポケモンは通常戦闘となり、好きなボールでゲットできる。ラスボスとして登場した伝説のポケモンはオリジンフォルムとなり、レジェンズアルセウスの新ボール「オリジンボール」でゲットすることとなる。
ディアルガとパルキアのオリジンフォルムは賛否両論だが、まだディアルガのほうがマシだし、ディアルガをラスボスにしたほうが、ポケモン外伝で名作として知られる「ポケモン不思議なダンジョン」探検隊シリーズのラスボスである「闇のディアルガ」みたいで雰囲気が出るからだ。
ポケモンは女主人公のほうが優遇されているが、それはほかの女キャラも例外ではないようである。