レジェンズアルセウスに登場したデンボク。ギンガ団の団長を務め、ダイパに登場したナナカマド博士の先祖となっている。
ナナカマド博士同様、威厳のある見た目で、相撲好きということで本人が戦ったほうが強いのではないかと思わせるキャラだが、クライマックスの行動に非難が殺到している。
恩を仇で返すデンボク
最後のキングであるヒスイクレベースを鎮めた翌日、ヒスイの空は赤く染まっていた。これを受け、デンボクは主人公が落ちてきた夜に不思議な雷が落ち、キングたちが荒れぶりだしたことを引き合いに、時空の裂け目を通じて主人公と荒ぶるキングたちはつながっていたのではないかと疑いをかけた。
さらに、キングを鎮めていくことでギンガ団の信用を得ていたのかと非難し、今度は何を企んでいるのかと詰め寄った。
これに対し、カイとセキは主人公が何かをしていると決まったわけではないと関与を否定したが、デンボクは「潔白であるといいきれるのか」と問い、「時空の裂け目から落ちてきた人間だぞ?誰が素性を保証できるのだ。誰が大丈夫だと保証できるのだ」と反論した。
デンボクは「調査の機会を与える」とし、「ただしギンガ団としてではなく疑いを晴らさねばならぬ“ひとりの容疑者”としてだ」と完全に主人公を犯人扱い。さらにギンガ団の退団を命じ、異変の理由が判明し、事態を解決して身の潔白が証明できるコトブキムラに入ることは許さないと、村から追放までした。
これに対し、カイは「なんて無情な!」とブチギレ。デンボクは「ギンガ団の団長である、わたしの責任において果たすべき責務」とし、これまでの功績と異能を称え、捕えずに自由にすると、捕らえるのではなく追放にした理由を語った。
シマボシに連れられ、村の外まで歩いて行くのだが、その道中で「怖い」「まさか」「信じられない」など、村人たちから憐みの言葉や顔をされることとなる。
主人公は原野ベースに放たれ、シンジュ団やコンゴウ団に助けを求めるが、主人公を助けたことでギンガ団と争いになるのを恐れ、助けられない状況となっている。
デンボクが一足先にテンガン山に向かったことを聞かされ、セキは「重厚にみえて案外せっかちだぜ」と非難しつつも「まあ時間を大事にするのは悪くねえか」とフォローした。
一方、カイは「デンボクさんも大人なのに案外ききわけがないんだなあ!」「〇〇さんを追い出したこととか、ぜんぶぜんぶ叱りつけないとね!」と辛辣な発言が目立つ。
15歳の主人公への暗殺を命じるデンボク
テンガン山の山頂をつなぐ岩の間にはムベがおり、主人公が無事であったことを喜ぶとともに、デンボクに食料補給の指揮を任されたと、ここにいる経緯を語った。そんなムベだが、「さあて使われついでだ」「あんたを始末するとしようか」と、前の発言とかみ合わない物騒なセリフが出てきて、驚いたプレイヤーも多かったはずだ。
ムベはデンボクの懐刀で、デンボクの邪魔をするやつが現れたら始末する約束だったと、ここにきて衝撃の事実を暴露。めかくしだまを放った刹那、シノビの姿となり、主人公の命を奪いにバトルを仕掛けてくる。
バトルに勝利すると、「拙者もデンボクも暴れ狂うポケモンに故郷を焼かれただけではなく同胞が幾人も命を落とした」と2人の辛い過去を暴露。「それゆえデンボクは安心して暮らせる新天地を、ここヒスイ地方につくろうとしている」「そのためなら強硬手段も辞さぬだろう」と、主人公を追放した背景を語る。
しかし、「時空の裂け目よりポケモンが現れたならデンボクは我を忘れるやもしれぬ」「貴様の強さで助けてやれ」とデンボクへの助太刀を託される。
非礼を認め土下座
山頂に登ると、デンボクに足止めされていたというセキとカイ。デンボクに話しかけると、選んだほうが会話に割り込んでくるが、セキはあかいくさりで世界をつなぎとめるという話を聞かされてもなお、主人公を疑うデンボクを諭した。
一方、カイは「デンボクさん、いいかげんにしないと!」「〇〇さんを疑うのは間違っているよ!バカ!」「デンボクさんがコトブキムラのみんなを守るため必死なら、〇〇さんだって命張ってるよ!」とやはり辛辣で、それだけ主人公への信頼が厚いキャラとなっている。
セキとカイと説得を受け、デンボクは「これより先の事態にはおまえとわたし、より強いものが当たるとしよう」とし、バトルを仕掛けてくる。
バトルに勝利すると、デンボクは土下座し「申し訳なかった」「衷心よりお詫びする」と武士の謝罪。さらに、みなのため力を貸してほしいと頼む。
デンボクの行動は村を守るためのもので、村の代表としてやむを得ない判断だったとも取れるが、だとしたらなぜ主人公を迎い入れたのか。信用得るため働けといい、キングを鎮めるのに散々こき使っておいて、すべて鎮め用済みになったから捨てる。恩を仇で返したといっても過言ではない。
しかも、主人公が疑われたのは「時空の裂け目から落ちてきた」「その夜にキングたちが荒ぶりだした」「素性が分からない」といっただけで確証はない。素性が分からないという点ではノボリも同じで、ウォロなど商人たちはどこかの団に属しているわけでもなく、彼らも怪しい人物のはずだが、なぜか主人公にだけ疑いの目が向けられている。
デンボクの決断はセキやカイだけでなく、ギンガ団のテル(ショウ)やラベン博士にも非難された。またデンボクについて、ツイッターでは「嫌い」「老害」、Googleだと「無能」といったサジェストがヒットし、プレイヤーからも辛辣な言葉を投げかけられている。
唐突な関西弁であおる
シンオウ神殿に出現したディアルガまたはパルキアをゲットし、もう片方の存在が示唆され、唐突に関西弁となるデンボク。緊張感のある神との対峙に急な関西弁で雰囲気ぶち壊しだけでなく、先ほど渾身の土下座をしたばかりなのに、ふざけているようにしか見えない。
山頂ベースに避難したのち、カイを選ぶと関西弁に突っ込み、デンボクは「心よりお詫びする」と謝罪。主人公を信じたセキやカイの目が正しかったとし、主人公には「わたしの身勝手な一存でギンガ団を追われ、ただならぬ苦労をさせたというのに、よくぞヒスイ地方のみんなを助けてくれた!」と感謝した。
ナナカマド博士の先祖ということで安心していた矢先にこの仕打ち。逆にアカギの先祖であるシマボシが聖人だったのは驚きだ。