ひぐらしのなく頃に卒12話が、9月9日に放送された。
今回から新編「神楽し編」がスタート。令和ひぐらしのラストエピソードと思われる神楽し編は業の猫騙し編の解答編からはじまった。
この記事では、ひぐらしのなく頃に卒12話を詳しく解説したい。
羽入の過去が語られる
今から1000年前、人の世に絶望し世の罪すべてを引き受け、自らを自分の娘に討たせることでそれらを祓った過去を語った羽入。それから1000年もの間、人の世を拒み続けたが、古手家に8代続けて第一子に女子が生まれる奇跡によって人の世との接点を再び持つことができた。
羽入は1000年ぶりの友人であり娘である梨花と人生をともにするが、最初の昭和58年6月、梨花の死の運命を変えるため、梨花に繰り返す者としての力を与える罪を犯す。それは不完全な力で、梨花に100年もの苦しみを強いることになり、精神は死を迎える間際まで追いつめられ、絶望の目を刻む運命のサイコロを呪い始めた。
それでも、梨花はあきらめず、梨花の強さは傍観者だった自分を変えた、と振り返った。
羽入の過去は、ひぐらしのなく頃に礼の賽殺し編でも羽入が梨花に語っている。賽殺し編では、羽入と娘それぞれの想いや、娘は羽入を討ち取り鬼神の神通力を宿して村を統治したことが語られた。
▼原作「ひぐらしのなく頃に粋」では、娘は桜花であることが明かされた
羽入にも赤目
祭囃し編の回想で、梨花や沙都子と同じ赤目が羽入に出ていた。旧作でも、羽入に同じような演出が2回あった。いずれも、鷹野と対面した時である。
今回、梨花と沙都子も赤目になったのは、それだけ2人が羽入やエウアに近い存在になったということなのか。
令和ひぐらしは祭囃し編ではなく賽殺し編から5年後だった!?
猫騙し編で、令和ひぐらしは旧作から5年経っていることが明かされた。祭囃し編の回想が多いため、祭囃し編から5年後と思われたが、実際は賽殺し編から5年後の可能性が出てきた。
12話では、羽入の回想で病室で眠る梨花からすっと消えるという、羽入との別れが描かれた。賽殺し編は祭囃し編から2ヶ月後の8月の雛見沢を舞台とし、事故にあった梨花がパラレルワールドの雛見沢に飛ばされ、最終的に入江診療所のベッドで目を覚ます形で元の世界に戻ってくる。この後に羽入が消えたのだと思われる。
原作者の竜騎士07先生は、
「無印・解・礼」も見ていただくと、「業と卒」で本当にひとつの集大成だと感じて頂けると思います。
とツイッターで語り、賽殺し編も見た上での集大成だとしている。
梨花の記憶保持能力の修復・鬼狩柳桜の在処を知っていた沙都子の矛盾行動
梨花が死の直前の記憶を引き継げるようになり、鬼狩柳桜は祭具殿の立像の中にあるという話を、沙都子はカケラを通して知っていた。立像の中に鬼狩柳桜がなかったのは、やはり沙都子が隠したからだった。
だとすると、いずれも矛盾が生じる。
梨花が死の直前の記憶を引き継げるようになったことを知っていたのに、猫騙し編のクライマックスで銃を向けたのはなぜか。
梨花を殺しても、今の梨花は死の直前の記憶を引き継げるため、沙都子に殺されたことを覚えている。梨花より先に死んで、自分が繰り返す者だと知らない“NEW梨花”にたどり着くことを期待するにしても、その場合は梨花が存在しないカケラに行くリスクもあると、エウアに釘を刺されたばかりである。
ビックリ箱の中身を間違えたことで繰り返す者だとバレたこともあり、とっさのことで梨花が死の直前の記憶を引き継げるようになったことを忘れている説が濃厚だが、何か打開策があっての行動なのかもしれない。
梨花が死の直前の記憶を引き継げるようになったことについて、エウアはギリギリまで梨花に寄り添っていた方がまだ支えにもなれたと酷評。沙都子も死の記憶が残るのは自分たちの根競べはむしろ逆効果だと語った。
鬼狩柳桜は祭具殿の立像の中にあったが、綿騙し編でなかったのはどういうことなのか。綿騙し編は猫騙し編より前のストーリーのはずだが、また作画ミスだろうか。それとも、綿騙し編では別の誰かが持ち出したというのか。
鬼狩柳桜の欠片が落ちていたのは、引き抜く際に剣が欠けたからだった。沙都子は鬼狩柳桜の欠片に気づかず、祭具殿を後にした。
【次回】
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