東京メトロが、抗ウイルスや抗菌の効果がある薬剤で車内設備をコーティングする作業を始めた。8月中旬までに保有する2720両すべてで終えるとしている。
使用する薬剤は「シルフィーミストAG」で、インフルエンザや大腸菌、黄色ブドウ球菌などに効果があるという。しかし、シルフィーミストAGの情報はネットになく、不安の声もみられた。
東京メトロ、新型コロナ対策に抗菌剤「シルフィーミストAG」を散布
東京メトロは、抗ウイルスや抗菌の効果がある薬剤で車内設備をコーティングする作業を始めた。8月中旬までに保有する2720両全てで終えるとしている。新型コロナウイルスの感染拡大で、クリーンな環境維持に利用客の関心が高まっており、応える狙いだ。
9日午前、東京都足立区の綾瀬車両基地では、千代田線を走る16000系車両での作業を報道関係者に公開した。ゴーグルと防護マスクを着けた男性職員が、噴霧器を使って1車両当たり約10分かけて車内全体に薬剤をまいた。
使用する薬剤は「シルフィーミストAG」で、インフルエンザウイルスや大腸菌、黄色ブドウ球菌などに効果がある。
▼シルフィーミストAGの散布作業
ネットに情報なし
なんだその「抗ウイルス剤」は、と思って、文中で言及されている「シルフィーミストAG」を検索しても、当該東京メトロの話ばかりが出てくるという #令和の怪談 めいた話。 https://t.co/aMLbi38S4P
— 萩野 昇 (@Noboru_Hagino) July 9, 2020
シルフィーミストAGに関してネットで調べたが何も情報がなかったという書き込みが相次いでいる。実際に検索をかけたが、東京メトロの取り組みを報じた記事がヒットするだけだった。
AGは銀の元素記号を示しているとみられ、銀イオン系ではないかという指摘のほか、「本当に効果あるんか」「頻繁に乗客が乗り降りすれば摩擦等でコーティングが剥がれてしまうのでは」など不安の声もみられた。