東海道新幹線の車内で乗客3人が殺傷された事件で、殺人容疑で送検された愛知県岡崎市の無職・小島一朗容疑者は中学生のときに発達障害と診断されていたことが、わかった。
【ミヤネ屋】小島一朗容疑者、発達障害だった
番組によると
・2001年、当時5歳のときに児童保育所から発達障害の疑いを指摘される。しかし両親は病院に連れて行かず、放置していた
・2009年、当時13歳のときに不登校になり、家族関係が悪化する
・2010年、当時14歳のときに自立支援施設に入所。心療内科にて発達障害と診断される
・2011年、当時15歳のときに中学卒業
・2014年、当時18歳のときに定時制高校を卒業
・2015年:当時19歳のときに職業訓練学校を卒業し、機械修理会社に入社
・2016年、当時20歳のときにいじめなどの人間関係の問題で、会社を退社して引きこもり生活に。母親とのトラブルで家出し、祖母が引き取った
・2017年、当時21歳のときに2回目の家出。入院先の病院で自閉症と診断される。祖母の言いつけを聞かなくなり、3回目の家出をする
発達障害とは
・脳の発達・機能が多くの人と異なるために、社会生活や日常生活に困難を抱える状態を指す。発達障害の人は得意・不得意の差が激しく、普通の人達に比べて合う仕事・職種が限定されたり、落ち着いて働ける職場環境や人間関係が狭くなりがちである
・生まれつきで、その特性は幼少時から存在し生涯続く。大人になってから「発達障害になる」ということはない
・原因はまだはっきりと突き止められていないが、遺伝や親の年齢、出産時の合併症、妊娠時の食事、汚染の影響なども関係していると言われている
・医学的には脳神経障害の一種で、主に自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の3タイプに分類される
小島一朗容疑者は自閉症と診断されており、ASDの可能性が高い。ASDは社会性の欠如、コミュニケーション能力の不足、想像・こだわりの3つの特徴がある。一方、知能は普通であることが多く、高IQも珍しくない。発達障害と診断された時点で、適切な対処を行っていれば、少しは違う人生を送っていたかもしれない。事件を起こすまで放置し続けた親の責任は重そうだ。
【新幹線殺人事件】記事リスト→https://koku-byakunews.com/archives/tag/新幹線殺人事件