前回、
という記事を公開した。
タイトル通り、名探偵コナンの本堂瑛祐がGoogleAIによって死亡扱いになっていたというもの。
今回はAIによる誤報第2弾ということで、コナンからこんな投稿を紹介したい。
「コナンが唯一殺した犯人は誰ですか?」
こちらはGoogle検索結果の「関連した質問」の一つ。「コナンが唯一殺した犯人は誰ですか?」と、まるでコナンが殺人を犯したようなクエスチョンだ。
ほとんどの人は「これ嘘だろwwww」とツッコむだろうが、実はこれガチである。
回答はアニメ11話「ピアノソナタ『月光』殺人事件」(1996年4月8日)のこと。このエピソードはアニメ1000話記念に1000話と1001話の前後編でリブートされた。
完璧超人のコナンの価値観を変えた事件になっており、コナンファンであれば、絶対に欠かせない名作エピソードとなっている。
この事件の犯人である浅井成美をコナンが殺したことになっている。浅井はコナンに犯行を暴かれたあと、火を放った公民館でピアノを弾きながら自殺した。
コナンが殺したわけではないが、アニメ第78話「名家連続変死事件(後編)」で、犯行を暴かれた犯人はポットに入れたガソリンに火をつけて自殺しようとしたが、コナンと平次はポッドのガソリンを水にすり替えており、自殺は失敗に終わった。
泣き叫ぶ犯人に対し、平次は「あのまま死なせてやったほうが良かったのだろうか」というが、コナンは「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者と変わんねーよ…」と返した。
これに対し、平次は「完璧なお前にしか言えんセリフやの」というと、コナンは「完璧な人間なんてこの世にいやしねえよ。俺だってたった一人…たった一人だけ…」と言い、浅井成美を思い浮かべた。
コナンの価値観で言えば、犯人を推理で追い詰めて自殺させたコナンは殺人者も同然と言えるだろう。したがって、「コナンが唯一殺した犯人は誰ですか?」は全くのデマとも言えない。
この事件以降、コナンは犯人を推理で追い詰めた自殺させないようにしているが、実は何度か自殺を許してしまったことがある。例えば、黒の組織の末端だった楠田陸道とか。
楠田はコナンに組織の構成員だと暴かれると、車に乗って逃走。コナンは赤井の当時の愛車だったシボレーに乗って追いかけるが、楠田は自分を追っているのが赤井だと気づくと、持っていた拳銃で自殺した。
楠田の遺体は赤井の死の偽装に使われるなど、死んでからも散々な扱いを受けている不憫なキャラである。
ただ楠田の場合、コナンが暴いたのは組織の構成員であることだけで、何らかの犯罪を暴いたわけではない。また、楠田が自殺したのは赤井が原因であり、コナンのせいではない。
そのため、「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させた」には値しないわけだ。
余談だが、サムネの工藤新一が包丁で女性を殺害したかのような画像だが、これはフェイクでも二次創作でもない。れっきとした公式ネタである。
画像は、アニメ第521話「殺人犯、工藤新一」(2009年1月19日放送)のワンシーン。このエピソードでは工藤と思われる人物が登場し、工藤が女性を包丁で刺してしまう。
名探偵コナンのライバル作品である金田一少年の事件簿でも、主人公の金田一一が殺人の疑いをかけられたことがある。もちろん、事実無根だったが、工藤の件も当然無実である。
この工藤は本人ではなく、本人そっくりに整形した犯人である。犯人は過去の事件で工藤に恨みを抱いており、工藤そっくりに整形して工藤に罪を着せようとした。
過去の事件に関しては工藤の配慮によるもので、犯人が誤解して暴走しただけである。ちなみに、女性は生きている。
詳しくは実際にこのエピソードを観てほしい。
【余談】灰原哀、なぜか死亡扱いに
呪術廻戦の灰原雄と混ざった模様。