ポケモンSVのDLC「碧の仮面」に登場したスグリが闇堕ちしたが、これは番外編に登場したモモワロウに支配されていた説が上がっていた。
当サイトでも、この説を何度か紹介したが、番外編までのストーリーを見た限り、これは公式のミスリードだったことがほぼ確定的だ。
スグリパンチのもやについて
まずはスグリがモモワロウに支配された説のきっかけになった、ともっこプラザの”スグリパンチ”の件を取り上げたい。
ともっこプラザでのバトル後、敗北したスグリは柱にパンチするが、このときに右手から紫色の光を放っていたことが確認されている。
この紫色と同じものがモモワロウに支配された人たちからも放たれており、モモワロウに支配された証とも言える。
モモワロウに支配された人は目が紫色になり、「キビキビー!!」という奇声を発しながら奇妙なダンスを踊るという習性がある。
しかし、スグリはそのような挙動は劇中で一切見られなかった。
では、この光は何だったのか。おそらくこれは、ともっこたちのものだったのではないか。
ともっこたちもモモワロウに支配されている。スグリパンチしたとき、ともっこたちの光が右手に一瞬宿っただけではないか。その証拠に、この光はほんの一瞬で、スローで見ないと分からないほどだ。
ちなみに、支配されたときの記憶は残らない。もしスグリが支配されていたとしたら、かなりの記憶が抜け落ちていると思うが、劇中で記憶がないという演出は一切なかった。
ともっこが復活した本当の原因
ともっこが復活した原因は番外編でも明らかにされなかったが、これこそスグリパンチのせいではないか。
ともっこたちは元々違うポケモンだったが、皆「剛くなりたい」「賢くなりたい」「美しくなりたい」といった欲望を抱いていた。
スグリもオーガポンに気に入られ、主人公と会ってからは主人公のように強くなりたいといった願望を持っており、スグリパンチで共鳴して復活したのではないか。
スグリはモモワロウ&ともっこと同類
スグリは村中を駆け巡ってオーガポンの誤解を解いたが、これは同時にオーガポンが自分に恩義を感じて気に入られたいという下心もあった。
一方、モモワロウもおじいさんとおばあさんの願いを叶い続けたが、これは自分がもっと愛されたいための行動だった。
スグリは何度もオーガポンに会いに行ったが、一度も会えなかったと話している。今にして思えば、会えなかったのではなく、オーガポンに避けられていたのではないか。スグリはどちらかと言えばモモワロウやともっこ寄りで、オーガポンはスグリを同類だと感じ取ったのかもしれない。
2人が初めて対面したとき、オーガポンのビビりっぷりは尋常じゃなかった。ゼイユには同じ反応を示さず、本能で恐怖していたのではないか。
仮に主人公がキタカミに来てなかったとしても、スグリがオーガポンに気に入られることはなかっただろう。それどころか、会う事すら永久になかったと思う。
楽土の荒れ地の看板と夕方の演出
黄昏時 村の外で 向こうから
歩いてくる影があったなら 気をつけよ
すぐさま お面を かぶって
みずからの顔を 隠しなされ
さすれば 影が 人であれ 鬼であれ
お面同士 会釈して 通り過ぎるのみ
もし お面を 持たざるとき あれば
影が 人であることを 願いなされ
その影 人であれば よし
二度と お面 忘れるべからず
その影が 鬼であれば 最期
真の面を 覗き込まれたなら
その者 魂を 抜きとられ
二度と 村へは 帰れぬだろう
林間学校のオリエンテーリングの最後の看板はオーガポンというより、明らかにモモワロウを示した内容が書かれている。
スグリとバトルし、看板を読んだ直後、看板にあった「黄昏時」、つまり夕方になる演出がされる。
この後、スグリは一人で帰ってしまい、その日の夜は夕飯も食べずに部屋にこもり、翌日にオーガポンのお面を持ち出すといった行動に出ていることから、主人公と別れた後にモモワロウに支配された説があった。
しかし、スグリはモモワロウの餅を食べておらず、支配もされていないことから、何事もなく家に帰ったとみて間違いない。これは公式のミスリードだったわけだ。
ただ、この看板の意味は依然不明だ。スグリによると、魂を抜き取るというのは嘘の可能性がある。
スグリのアップヘアーとモモワロウと似てる髪留め
スグリは藍の円盤以降、髪型をアップにしている。てっぺんにまとめた髪型は桃太郎と酷似しており、髪留めや髪色はモモワロウやともっこのマークと似ている。
このことから、スグリは桃太郎でモモワロウに支配されている証という説もあったが、こちらも公式のミスリードだったようだ。
ちなみに、アップヘアーにした理由について、番外編クリア後のリーグ部に登場するスグリが語っている。
いわく、「本気出すために結んでる」そう。なお、ゼイユからは「イキってて似合わない」とダメ出しされている。
以上がスグリがモモワロウに支配された説の全てだと思う。
事の真相は、スグリは勝手に闇堕ちしただけで、モモワロウに支配されたからではない。支配説はただのミスリードだったわけだ。これには多くの人が騙されたことだろう。
推理ものばりのミスリードにお見事としか言えない。
ともっこはモモワロウを忘れてる?
モモワロウ戦にともっこを出すとモモワロウが反応を示す。しかし、ともっこは一切反応しないということで、ともっこたちがモモワロウを忘れている説が上がっている。
しかし、これはともっこのセリフを用意するのがめんどくさかった公式の怠惰だろう。ともっこ全員のセリフを用意するより、モモワロウなら一つで済む。ただそれだけだと思う。
ともっこの毒の鎖は健在なので、モモワロウを忘れているということはないはずだ。本当に忘れていたら、復活早々、仮面を盗んだ意味が分からない。モモワロウの願いを覚えていたからこその行動だったのではないか。