レギュレーションE最終使用構築 結論パMoon-ポケモンSV

レギュレーションE最終使用構築 結論パMoon-ポケモンSV

ポケモンSVランクマ・シーズン12終了まであと3日となった。

レギュレーションEは来年1月4日までであと1ヶ月ちょっとあるが、12月14日のDLC「ゼロの秘宝」後編「藍の円盤」配信後からテラパゴスをはじめとする新ポケモンや新わざマシンなどが解禁されると思われ、今のレギュレーションで月末まで遊べるのも実質、今月が最後となる。

そんなレギュレーションEだが、今月で2ヶ月目だ。そろそろ環境も固まってきたということで、筆者個人の最終構築を紹介したい。

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レギュレーションE環境について

構築の解説に入る前に、まずは今現在のダブル環境について触れたい。

手始めに最新のランクマ使用率を見て行こう。

筆者は基本的に使用率トップ30までのポケモンしか見ていないが、独自に調べた結果、このうち使用率が1割を超えているのは”約”使用率20位までであることが分かった。

“約”としたのは集計時期や試合数などによって多少前後するからだ。しかし、おおよそ1割超えは多くて使用率20位までだった。これはシングルでも同じだろう。

これが分かってからは、使用率20位以内を重点的にみるようにして、使用率20位までのポケモンの使用と対策を心がけた。

続いて、ポケモン海外公式YouTubeチャンネル「The Official Pokémon YouTube channel」(チャンネル登録者数553万人)が毎週末に行っている海外の公式大会の使用率を紹介したい。

▼11月18日-11月19日

▼11月25日-11月26日

11月大会はこの2回だけだった。

使用率を見てみると、オーガポンをのぞいたランクマ使用率10位以内のポケモンは全大会でランクイン。ランクマ使用率2位のオーガポンは先週大会のDay2以外はランクインしており、いずれも井戸の面だった。

ランクマ使用率11位のサーフゴーは先週大会のDay1以外でランクイン。ランクマ使用率12位のトドロクツキは今週大会のDay1以外でランクイン。ランクマ使用率15位のモロバレルは今週大会のDay2以外でランクインした。

一方、ランクマ使用率13位のカイリュー、ランクマ使用率14位のイーユイ、ランクマ使用率16位のヤバソチャ、ランクマ使用率17位の一撃ウーラオス、ランクマ使用率18位のイエッサン♀、ランクマ使用率19位のテツノツツミ、ランクマ使用率20位のアカツキガチグマは全大会でトップ12入りしなかった。

もちろん、ランクマ使用率21位から下も一切ランクインしていない。このことから、大会でも使用率上位に上がったポケモンが、特に今の環境で強いポケモンと言えるだろう。

続いて、使用構築の傾向について。大会では、化身トルネロスを軸とした構築が非常に多く、11月大会はいずれもトルネロス構築が優勝した。

▼先週大会の優勝構築

▼今週大会の優勝構築

それだけでなく、両大会とも決勝戦はトルネロスミラーだった。

これらの結果から、レギュレーションEの結論パはトルネロス軸の構築とも言える。現に、ランクマでもトルネロスの軸が特に多いように感じる。

当サイトでは、今月中旬にトルネロス軸の構築を紹介した。構築を公開した後も、3桁前半から2桁を安定して取り続けたが、しばらく使うと運負けが目立つようになってきた。

トルネロス軸の構築は火力こそ高いが、命中不安定の技が多い。例を挙げるなら、トルネロスのこがらしあらし(命中80)、ヒスイウインディのいわなだれ(命中90)、パオジアンのつららおとし(命中90)などだ。

特にパオジアンのつららおとしは、ひるみを前提とした立ち回りが度々あり、全然ひるまなくて運負けすることもちらほら。

これは筆者だけかもしれないが、つららおとしは命中90に対し、追加効果のひるみは30%と上回っているはずだが、その割には外しまくり、しかもひるみも全然発生せず、実は命中70、ひるみ10%になっている説を疑っている。

また、ヒスイウインディはみずとじめんに4倍弱点をつかれ、しかもいずれのタイプもメジャー。テラスタルしないと簡単にワンパンされてしまうことが多い。

一言でいえば、安定感が低いわけだ。そこで、別の構築を使うこととなり、それが今回の構築だ。

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レギュレーションE最終使用構築

ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:きあいのタスキ
技:ムーンフォース シャドーボール まもる トリックルーム
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御75-特攻187(252)-特防155-素早さ205(252)
特性:こだいかっせい

テツノカイナ
テラスタイプ:みず
持ち物:とつげきチョッキ
技:ねこだまし ドレインパンチ ワイルドボルト ヘビーボンバー
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP255(204)-攻撃209(236)-防御129(4)-特攻×-特防94(44)-素早さ73(20)
いじっぱりカイリューのこだわりハチマキ×ノーマルテラス=しんそく確定二耐え
ハバタクカミのこだわりメガネムーンフォース確定耐え
S無振りミラー+3
特性:クォークチャージ

モロバレル
テラスタイプ:みず
持ち物:ゴツゴツメット
技:まもる いかりのこな キノコのほうし かふんだんご
個体値:31-×-31-31-31-0
性格補正:のんき
努力値:HP221(252)-攻撃×-防御130(228)-特攻105-特防104(28)-素早さ31
いじっぱりパオジアンのつららおとし高乱数耐え
C194サーフゴーのこだわりメガネ×はがねテラス=ゴールドラッシュ、ダブルダメージ高乱数耐え
特性:さいせいりょく

ランドロス
テラスタイプ:ひこう
持ち物:こだわりスカーフ
技:とんぼがえり じだんだ いわなだれ テラバースト
性格補正:ようき
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP165(4)-攻撃197(252)-防御110-特攻×-特防100-素早さ157(252)
ようき最速は準速スカーフウーラオス抜き&ミラー意識
特性:いかく

ウーラオス
テラスタイプ:みず
持ち物:しんぴのしずく
技:すいりゅうれんだ インファイト アクアジェット みきり
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:いじっぱり
努力値:HP207(252)-攻撃199(244)-防御122(12)-特攻×-特防80-素早さ117
いじっぱりテツノカイナのワイルドボルト高乱数耐え
テツノツツミのフリーズドライ確定耐え
特性:ふかしのこぶし

トドロクツキ
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:ブーストエナジー
技:ワイドブレイカー はたきおとす まもる おいかぜ
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:ようき
努力値:HP197(132)-攻撃164(36)-防御120(228)-特攻×-特防122(4)-素早さ168(108)
テラス後、いじっぱりパオジアンのふいうち高乱数耐え
ひかえめサーフゴーのこだわりメガネ×はがねテラス=ゴールドラッシュ、ダブルダメージ高乱数耐え
最速イーユイ抜き
特性:こだいかっせい

今回の構築はレギュレーションD結論パをベースとしたものとなっている。パオジアンの枠をトドロクツキに変え、パオジアンが抜けてきあいのタスキがあまり、これをハバタクカミに持たせたところが大きな改良点だろう。

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トドロクツキについて

パオジアンにしても勝てると思うが、レギュレーションEに入ってからトドロクツキが増えたこと、11月大会の使用率ではパオジアンを超える日もあることを受け、トドロクツキにチェンジした。

もちろん、使用率の増減だけでなく、結論パには素早さ操作技がなかったが、トドロクツキにすることでおいかぜを入れることができた。

テラスタイプはゴーストと、メジャーなひこうとどくのどちらでもない。

その理由だが、ひこうテラスはすでに霊獣ランドロスがいるのでもういらないのと、ひこうテラスだとアクロバットの威力を2倍にするため、特にブーストエナジーが採用されるが、物理アタッカーゆえにいかくをもらいやすく、引っ込めてしまうとブーストエナジーの効果が切れてしまい、そこまで強いと思わないからだ。

その点、霊獣ランドロスは基本的にいかくを回すため長く居座らず、いかくによる攻撃ダウンのリスクが低くなっている。

どくテラスは別に弱くないと思うが、かくとう受けでどくテラスにするくらいなら、ゴーストテラスでいいと思った。トドロクツキはおいかぜを持っていることが多く、基本的にブーストエナジーを持たせて場に出たと同時に発動するため、ほぼ確実にねこだましが飛んでくる。

そこでゴーストテラスすることで、ねこだましをすかしておいかぜとかできるわけだ。相手2体とも物理アタッカーであれば、ワイドブレイカーで2体とも火力を削いだり、碧の仮面で習得したはたきおとすで強い持ち物を落とすなど妨害も可能だ。

ヒスイウインディやカイリューが打ってくるしんそくも無効化することができる。特に、カイリューのしんそくはこだわりハチマキとノーマルテラスから打たれれば、防御が低いトドロクツキはワンパンされる。

しんそくをすかせるうえ、せいしんりょくでいかくが効かないカイリューをワイドブレイカーで火力を落とすことも可能だ。テラスタルしていなければ2倍弱点になるし、一緒に出てくることが多いパオジアンも物理アタッカーであり、ワイドブレイカーがぶっ刺さる。

いかくをくらっても居座っておいかぜで味方をサポートしたり、ワイドブレイカーとはたきおとすで場を荒らすことを目的としており、努力値は低い物理耐久を多く割いている。

結論パの「Moon」とはもちろん、トドロクツキが由来となっている。結論パのパオジアン枠をトドロクツキにしたから結論パMoonというわけだ。

ハバタクカミについて

バトルデータベースによると、ハバタクカミの持ち物はこだわりメガネが42.5%、ブーストエナジーが35%、きあいのタスキが13.7%となっている。

大抵はメガネかブーストエナジーだが、メガネは火力こそ出るものの、低耐久ゆえにワンパンされがちだ。

物理アタッカーのタイプ一致等倍ダメージでも、耐久調整しないとほぼワンパンだし、ハバタクカミミラーはさらにこだわりメガネもミラーだと抜かれたほうがシャドーボールでワンパンされる。それを避けるため、テラスタルをきっても、相手も同じことを考えていては不毛だ。

パオジアンも素早さが同速で、抜かれてつららおとしくらったらアウト。仮に耐える調整をしていたとしても、ひるんだら終わりだ。耐久調整しないと、ふいうちでワンパンされる可能性があり、そのためにテラスタルきるのもやはり不毛だ。

このように、耐久調整しないとほぼワンパンされるハバタクカミだが、そのために火力や素早さを削る必要があり、長所を削ってまでやることではないと思っていた。

しかし、きあいのタスキを持たせることで、火力は落ちるものの、連撃ウーラオスのすいりゅうれんだ以外は一発耐える。すいりゅうれんだ対策でみずテラスにするのもアリだ。

ハバタクカミはゴーストとフェアリーの複合タイプであり、ほかにこの複合タイプはミミッキュがいる。ミミッキュはシングルで人気なポケモンだが、ハバタクカミと異なり、種族値は特段高いわけでもない。それでも強いのは、ばけのかわで最初の1回の攻撃は防ぐことができるからだ。

ハバタクカミも、タスキで一発耐えるだけで使い勝手がかなり変わってくる。タスキの場合、場に出た時に道具は発動しないが、大抵の人はこだわりメガネだと思ってくれるようで、読まれにくい。

ゆえに、相手のおいかぜに合わせたトリックルームが決まりやすい。

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総評

トドロクツキのおいかぜ、ハバタクカミのトリックルームなど、今回は2つの素早さ操作技が入った。しかし、初手から積極的に打つというより、相手のおいかぜに合わせてトリルするとか、相手を縛りたい時においかぜするなど、相手の動きに合わせて臨機応変に使い分けていく。

命中不安定技は霊獣ランドロスのいわなだれ(命中90)だけで、ヒスイウインディと異なり、タイプ一致じゃないため、ヒスイウインディほど積極的に打つこともない。ゆえに、技外しによる運負けは早々ない。

レギュレーションEの結論パは使用率を見る限り、トルネロス軸かレギュレーションDの結論パベースだと思っている。トルネロス軸のほうがトレンドだろうが、命中不安定の技が多く安定せず、個人的には旧結論パのほうが安定して勝てるのでおすすめだ。

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