ポケモンSVのDLC「ゼロの秘宝」前編「碧の仮面」に登場したガチグマ(アカツキ)。「○○の姿」となっていないが、かつてヒスイ地方と呼ばれていたシンオウ地方から移住したガチグマがキタカミの里で生き抜くために姿を変えた、リージョンフォームの一種である。
そんなアカツキガチグマだが、「強い」「強すぎ」とか言われている。実際はどうなのか。
通常ガチグマのほうが強い
タイプ:じめん・ノーマル
種族値:HP113-攻撃70-防御120-特攻135-特防65-素早さ52(合計555)
特性:しんがん(ゴーストタイプにノーマル、かくとうタイプの技が当たる。命中率が下がらず、相手の回避率ランクの影響も受けない)
タイプ:じめん・ノーマル
種族値:HP130-攻撃140-防御105-特攻45-特防80-素早さ50(合計550)
特性:こんじょう(状態異常の時、攻撃が1.5倍になる。やけど状態による攻撃半減の効果を受けない)
※あと2つ特性があるが、ランクマではほぼこんじょうしか使われないため割愛
タイプはじめんとノーマルの複合タイプから変わらない一方、種族値は特攻が135と一番高く攻撃は70しかない特殊アタッカーとなっており、攻撃が140と一番高く特攻が45しかない物理アタッカーの通常ガチグマと逆転している。
特殊アタッカーでありながら防御は120と高く、何なら通常ガチグマの105からさらに上がっている。一方、HPは130から113に落ち、特防は80から65に落ちるなど、特殊アタッカーでありながら特殊耐久は下がっている。
特性「しんがん」はゴーストタイプにノーマル、かくとうタイプの技が当たるという、きもったまと同じ効果を持つ。きもったまと異なり、いかくを受けない効果はないが、特殊アタッカーなので問題ない。後半の効果はおまけに近い。
専用技「ブラッドムーン」はノーマルタイプの特殊威力140と強力だが、2回連続で出すことができないという、デカヌチャンのデカハンマーと同じ効果となっている。
2回連続で出すことができない都合上、シングルはともかく、ダブルはまもるやみきりなどで防がれる可能性があり、非常に使い勝手が悪い。
一方、通常ガチグマはかえんだまを持たせることで自らこんじょうを発動させることができ、からげんきが威力70から2倍の140となる。
ブラッドムーンと異なり、連続で出せない制限もなく、自らこんじょうでやけど状態になることで、キノコのほうしやねむりごななどの催眠技、でんじはといった麻痺技という行動抑制系の状態異常対策も同時にでき、しかもやけどでの攻撃半減もない。
しんがんはゴーストタイプにノーマル、かくとうタイプの技が当たるようになるが、ランクマで使用率が高いゴーストタイプと言えば、
・ハバタクカミ
・サーフゴー
・コノヨザル
などが挙げられ、ゴーストテラスだと化身トルネロス、パオジアン、イーユイ、ガチグマ、オーロンゲが、テツノツツミ、などが挙げられるが、サーフゴーにはじめん技が効果抜群で通り、ほかのゴーストタイプにも等倍で入る。
そのため、ゴーストタイプにわざわざノーマル技を打つ必要性は薄く、実質死に特性になっている。
種族値だが、特攻が一番高いと言っても通常ガチグマの140台には届いておらず、防御は増えたが、HPが下がったことで物理耐久はそこまで変わっていないとみられ、特殊耐久については完全に弱体化している。
素早さはなぜか2だけ上がったが、相変わらず遅い。素早さが無駄に上がったことでトリルアタッカーとしての性能が落ちている。
一方、かくとうタイプの特殊威力40の先制技であるしんくうはを覚えたが、タイプ不一致なので全然火力がないというのが現状だ。
以上のことから、通常ガチグマのほうが圧倒的に強いと言える。使うとしたらシングルでの運用になるだろう。デカヌチャンもシングルだとそこそこ使われている。
アカツキガチグマに限らず、新ポケモンはオーガポン>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>それ以外になっているのが現状だ。オーガポンのバランスブレイカーっぷりを、ほかの新ポケに分けてほしいものだ。