ポケモンUSUMシーズン17も残り2か月を切った。これまでにシングルレート、ダブルレートとやってきた筆者だが、今回はWCSレートに挑戦。納得のいくレベルまで達したということで、パーティを紹介しようと思う。
【ポケモンUSUM】WCSレート(GSダブル)使用構築 カプジュカインスイッチトリル
| ポケモン名 | カプ・コケコ |
| 性格 | おくびょう |
| 調整 | 145-×-105(4)-147(252)-95-200(252) |
| 技 | ほうでん マジカルシャイン 10万ボルト まもる |
| 特性 | エレキメイカー |
| 持ち物 | デンキZ |
| 備考 | ・全体にダメージを与えつつ、パートナーのメガジュカインの特攻を上昇させるほうでんを採用 ⇒30%でまひを入れられる追加効果も強力で、相手がおいかぜをしてきても、それを実質無効化できるほか、まひは25%で行動不能なので非常に強力 ⇒ジュカインのほか、このルールでは数少ないでんき無効のグラードンの相性も良い ・GSルールはじゅうりょくがよく使われ、それに伴い命中不安定な催眠技(催眠術、草笛など)も度々みられ、通常のレギュレーション以上に催眠対策が必須 ⇒エレキメイカーは場に出るだけで浮いているポケモン以外は眠り状態にならない |
| ポケモン名 | ジュカイン |
| 性格 | ひかえめ |
| 調整 | 145-×-85【95】-172【216】(252)-106(4)-172【197】(252) 【】内はメガシンカ後のステータス |
| 技 | くさむすび りゅうのはどう みきり ファストガード |
| 特性 | しんりょく⇒ひらいしん |
| 持ち物 | ジュカインナイト |
| 備考 | ・グラードン入りの構築で辛いオーガレックに非常に強い ・ひかえめなのは、コケコのほうでん⇒Cアップで攻撃をするため ⇒ひかえめの場合、最速130族は抜けないが、最速メガボーマンダなどは抜ける ・ひかえめのメリットはそれだけでなく、例えばコケコのほうでん+C1段階アップのくさむすびでH振りゼルネアスを確定で処理できる ・リーフストームではなく、くさむすびなのは命中率が100だから ⇒このルールは体重が重いポケモンが多く、最高威力の120を出せることが多い ・ファストガードはねこだましやしんそく、いたずらごころちょうはつなどを防げ、結構役立つ場面が多い |
| ポケモン名 | ツンデツンデ |
| 性格 | なまいき |
| 調整 | 167(244)-157(44)-231-×-163(220)-16 ようきカミツルギのせいなるつるぎ確定耐え ひかえめルナアーラのムーンライトブラスター高乱数耐え |
| 技 | ジャイロボール トリックルーム じゅうりょく スキルスワップ |
| 特性 | ビーストブースト |
| 持ち物 | シュカのみ |
| 備考 | ・トリル始動要因 ・グラードンのだんがいのつるぎは威力120の全体技で非常に強力だが、命中85と不安定 ⇒そこで、じゅうりょくで命中率を補正するとともに、ひこう・ふゆうにも命中させる ⇒じゅうりょく下では、だんがいのつるぎを半減できるのは使用率30位以内だとエルフーンのみ ・ゲンシグラードンはゲンシカイオーガとメガレックウザ以上に天候の維持が重要となってくる(天候を変えられた場合、ほのおのパンチの火力が著しく下がる、4倍弱点の水技が有効になる) ⇒天候を変えられた場合、スキルスワップをゲンシグラードンに撃ち、おわりのだいちを再発動する ⇒その場合、ビーストブーストがゲンシグラードンに渡される。グラードンはビーストブーストで敵を倒した場合、攻撃を上げることができ、だんがいのつるぎで2体同時に倒せれば一気に2段階も上げることができ、いかくメタの役割もある・なまいきでAはあまり振っていないが、それでもジャイロボールでH振りゼルネアスは確一 |
| ポケモン名 | グラードン |
| 性格 | いじっぱり |
| 調整 | 207(252)-199【232】(84)-161【181】(4)-108【153】-128(140)-114(28) C特化ゲンシグラードンのだいちのちから高乱数耐え おいかぜで準速スカーフルナアーラ抜き×3(対グラカイ意識) 【】内はゲンシカイキ後のステータス |
| 技 | だんがいのつるぎ ほのおのパンチ だいちのちから まもる |
| 特性 | ひでり⇒おわりのだいち |
| 持ち物 | べにいろのたま |
| 備考 | ・前述の通り、だんがいのつるぎは命中不安定なので、じゅうりょく補正がない時はあまり撃たないようにする ・その場合、単体攻撃だがだいちのちからも撃っていく。いじっぱりだが、それでもC種族値133相当あり、火力的はそこそこある ・耐久や素早さは相手のグラードンを意識した調整でもある ⇒大抵先手を取れるが、当然抜かれる時もある ・グラードンの素早さ種族値は高くも低くもないということで、下手に上げたり下げるよりも調整して、状況に応じてトリルしたり、おいかぜでS操作するのが望ましい |
| ポケモン名 | イベルタル |
| 性格 | おだやか |
| 調整 | 231(236)-×-131(124)-156(36)-145(108)-120(4) A特化ハチマキメガレックウザのガリョウテンセイ高乱数耐え ひかえめゼルネアスのムーンフォース高乱数耐え |
| 技 | イカサマ デスウイング おいかぜ まもる |
| 特性 | ダークオーラ |
| 持ち物 | イアのみ |
| 備考 | ・耐久に振って、何が来ても一発は耐えるようにしている ・ダークオーラで強化されたイカサマは強力で、ガリョウテンセイでBが下がったメガレックウザを確定で処理できる ・専用技のデスウイングは与えたダメージの75%を回復させる技 ⇒Cはあまり振っておらず、火力はそこまで期待できないが、場持ちは良くなる |
| ポケモン名 | ガルーラ |
| 性格 | ようき |
| 調整 | 199(148)-127【157】(92)-101【121】(4)-×-102【122】(12)-156【167】(252) 珠メガレックウザのガリョウテンセイ高乱数耐え B<D 【】内はメガシンカ後のステータス |
| 技 | ねこだまし おんがえし かみつく けたぐり |
| 特性 | きもったま⇒おやこあい |
| 持ち物 | ガルーラナイト |
| 備考 | ・ゼルネアスやイベルタルなどに確実に先手を取るため、このルールではようき最速安定 ・主にルナアーラなどに撃ち、おやこあいでひるむ確率が上昇したかみつく、ツンデツンデなどに撃つけたぐりを採用 ・ジュカインを選出しない場合、先発で出していく |
勝率は?
レート1700:35勝18敗(66%)
今回はあまり勝率が良くなかったが、とりあえず1700は乗せることができた。WCSレートは1700程度でも現在は60位くらいに入れるようだ。
WCSレートをやってみて
今年のWCSに起用されたレギュレーションということもあって、他のルールよりプレイヤーが強かったかもしれない。プレイヤーは日本よりも海外圏が多くみられた。
また潜る時間が悪いのか、レートが1400や1500代が多く、レートを上げにくかった。さらにマッチングも悪く、10分以上待ってようやくあたることも多々みられた。
日本人?はダブルもやるべき
そもそも、ダブルバトルのレギュレーションは日本人というか、日本よりも海外圏が多くみられる。ポケモンバトルの基本はシングルバトルだが、公式はストーリーのいたるところにダブルバトルを仕込んでおり、公式的にはダブルバトルもやってほしいと思っているはずだ。公式大会もダブルバトルが多く、ダブルバトルを推している。
しかし、日本のユーザーや実況者などはシングルばかりやっており、ダブルはあまりやっていないのが現状だ。ひどい人だと、シングルレートしかやっておらず、それでもなお、ポケモンバトルのすべてを知ってますみたいな輩もいるようだ。
ポケモンは他の対人ゲームと異なり、3年スパンで発売される完全新作まで上方・下方修正が一切されない特殊なゲームだ。一般的な対人ゲームの場合、マンネリ化を防ぐために定期的にアップデートが行われる。しかし、ポケモンにはそれがない。
そうなると一定期間を過ぎれば環境が固まり、一切変化しなくなる。これまでのシリーズもそうだが、新作発売から最初のシーズンと、ポケモンバンクが解禁された次のシーズンまでは、まだ環境が固まっていないということもあり、いろいろなポケモンが使われたが、シーズン3以降は環境が固まってきて、変化がほとんどなくなる。11月に発売される完全新作のポケモンソード・シールドも同じ道を辿るだろう。
しかし、他の対人ゲームと違う点はさまざまなレギュレーションがあるということだ。シングルバトル、ダブルバトルという大きなカテゴリーから、全国シングル、全国ダブル、GSダブル、使用率上位ポケモン禁止、レベル1限定など、さまざまなレギュレーションが用意されている。
それはつまり、ポケモンはいろんなレギュレーションをやってほしいという公式からのメッセージなのではないか。特にスペシャルレートや公式大会のレギュレーションは毎回変わるので面白い。
こういう話をすると、他のルールのパーティを用意するのがめんどくさいからシングルレートしかやらないよという人もいそうだが、それしかやらない人は一つのパーティでシングルをずっとやるわけでもなかろう。他のパーティを作る労力を別のルールのパーティにあててみてはどうだろうか。というか、同じレギュレーションをずっとやっていて飽きないのだろうか。
ほかにも、ダブルは難しそうということでやらないシングル民もいるそうだが、むしろダブルの方がゴリ押しが聞くので楽だったりする。その理由として、2体動かさなくてはいけないのに選択時間はシングルと同じで、WCSレートは通常よりも15秒短い45秒で選択しなくてはならない。これだけ短いと考える時間はほとんど取れず、即断即決が求められる。
ダブルは難しそうと食わず嫌いするのではなく、まずはやってみてはどうだろうか。最初は勝てないかもしれないが、そのうち勝てるようになると思う。
今後について
新作まで約1か月ということで、残された時間はわずかだ。他にやっていないレギュレーションはスペシャルレートのレベル1シングルぐらいだが、時間的にできるかどうか微妙なところ。もしできたらやろうと思う。
先日、ウルトラファイナルという何でもありシングルの公式大会があったが、筆者はWCSレートでそれどころではなかった、そもそもエントリーを忘れたということで参加していない。
▼これまで使用したパーティ(上からシングル、ダブル、WCS)


