2016年11月に発売した「ポケモンサン・ムーン」からはじまった第7世代が間もなく終わろうとしている。別の記事でも触れたが、筆者はORASでポケモンを引退したが、ポケモンソード・シールドの最新情報を伝えていくうちにまたやりたくなり、今年7月にウルトラサンムーンを購入した。それからまず、全国図鑑を完成させ、シングルレート、ダブルレート、WCSレートと、主要なレギュレーションはすべてやってきた(現スペシャルレートはレギュレーションに興味をひかないため断念)。
この記事では、レギュレーションごとに強かったポケモンを、個人的にランク付けしてみた。
【私的】ポケモン7世代 レギュレーション別強かったポケモンランキングTOP4
シングルレート(全国シングル)
1位.ゲッコウガ
・S122、「へんげんじざい」でいろんな技をタイプ一致で出せるのが強力
・6世代では、いろんな技をタイプ一致で出せるものの、A95、C103と決定力が低く、低耐久なのでそこまで脅威ではなかった
・しかし、7世代でZ技が追加されたことで、足りなかった火力を付け、突破力を得た
・どのタイプのZ技が飛んでくるのか分からないため、下手に突っ張ったり、後出しも難しい
・7世代では、ミズZを持たせたげきりゅう型も登場
・PGLのもちものでは、きあいのタスキがもっとも多いが、Z技を持たしてはじめて強いポケモンだと思う
2位.カプ・レヒレ
・場に出すだけで、浮いているポケモン以外は状態異常を無効化できるチート特性
⇒全レギュレーションで使われる催眠技に加え、シングルでは毒も多いため、これらをシャットアウトできるのは強い
・ミストフィールドのもう一つの効果である「ドラゴン技半減」は、レヒレにはあまり意味のない効果だが、げきりんやZりゅうせいぐんなどが使われるシングルであれば、味方へのドラゴン技を軽減できるため、そこそこ役に立つ
・C95と低いが、めいそうを積んだZ技であれば、等倍では一撃で戦闘不能にできるほどの火力はある
・PGLではミズZが多いが、個人的にはフェアリーZの方がオススメ
⇒タイプ相性に加え、メガリザードンYなどのひでりで半減される水技よりも、天候に左右されないフェアリー技の方が良い
3位.ポリゴン2
・しんかのきせきによりBDが1.5倍され実質、合計種族値600を超えた進化前ポケモン
・圧倒的な耐久力で強力なメガシンカポケモンであるメガボーマンダやメガリザードンなども、後出しからしっかり受けられる
・耐久型として使われることが多いが、Cも105あり、ダウンロードであれば火力を補うことができるため、アタッカー型として運用もできる
・ノーマル単一ということで弱点がつかれにくく、一撃で倒すことは困難
⇒さらにじこさいせいで回復することもできる
・受けが難しいゲッコウガを受けられ、なおかつ汎用性も高い数少ないポケモン
4位.ミミッキュ
・ばけのかわにより、かたやぶりや連続技ではない限り、確実に一発は耐えられる
・A90と火力は低いが、ばけのかわで一発耐えてつるぎのまいを積めれば、Z技で等倍でも結構倒すことができる
・アタッカー型ではなく、のろいやトリルなどのサポート型もみられた
ダブルレート(全国ダブル)
1位.カプ・コケコ
・ダブルではシングル以上に素早さが重要で、おいかぜトリルでS操作をするなどして先手を取っていくなる
⇒S130のコケコは、おいかぜトリルの影響がなくても先手を取れることが多く、これらが切れた時は場を制圧しやすい
・場に出すだけでエレキフィールドを展開でき、エレキーフィールドで強化されたでんき技が強力
⇒おくびょうでも、ひかえめC特化の霊獣ボルトロスより、でんき技の火力が上で、デンキZを使うことで、並程度の耐久なら一撃で葬れる
・エレキフィールドは浮いているポケモン以外の催眠技を無効化する効果もあり、非常に重宝する
2位.ガオガエン
・ほのお・あくとタイプに恵まれ、耐久力もそこそこあり、さらにポケモンUSUMではダブルで強力な特性「いかく」を得た
・ねこだまし、とんぼがえり、バークアウトなど優秀な技も覚える
・耐久振りで回復きのみやとつげきチョッキを持たせたいかくループ要因として使われることが多いが、ガオガエンZを持ったアタッカー型もおり、汎用性が高い
3位.霊獣ランドロス
・6世代以前では、ダブルのいかく要因と言えばこれ!というほど使われていたが、ポケモンUSUMでいかくガオガエンが解禁されると、いかくキングの座から引きずり降ろされてしまった
・しかし、弱体化したわけではなく、全体技のじしんをZ技で火力を底上げした上で単体に撃ったり、だいちのちからやめざめるパワー(氷)を所持した特殊型も登場するなど、活躍の幅が広がった
・全国ダブルにおいて、ガオガエンか霊獣ランドロスのいずれかはパーティに入っていることが当たり前となっている
4位.リザードン
・ダブルで使われるリザードンは9割がたメガリザードンYだが、ひでりで強化されたねっぷうが非常に強力
⇒ほのお技に弱い並びやパーティであれば、ねっぷうを撃っているだけで半壊する
・殴るだけでなく、おいかぜサポートもできる
WCSレート(GSダブル)
1位.レックウザ
・伝説枠とメガシンカ枠の両方が消費されるレックウザだが、それだけに強力である
・メガシンカポケモンでありながら、道具を持つことができるというチート性能
⇒こだわりハチマキやいのちのためで火力を上げてもよし、とつげきチョッキで特殊攻撃に強くするのもよし、きあいのタスキで確実に一発は耐えるのもよし
・特性デルタストリームでひこう弱点をなくし、こおり技を2倍とすることで、ゲンシカイオーガのれいとうビームすら耐えてしまう
・専用技のガリョウテンセイも非常に強力で、対はがねのだいちのちから、ゲンシグラードンメタのたきのぼりなどサブウエポンも豊富で、最強の先制技であるしんそくも使える
2位.グラードン
・おわりのだいちで4倍弱点の水技を無効化でき、天候を奪われなければカイオーガすら倒せてしまう
・GS環境ではじめんの一貫性が高く、じゅうりょくでサポートすれば、だんがいのつるぎの命中率を補え、浮いているポケモンにも当てることができる
・物理型がメジャーだが、C150とふんかを活かした特殊型の運用も可能
3位.カイオーガ
・ゲンシグラードンとメガレックウザに比べると遅れを取っているカイオーガだが、それでも非常に強力な一体
・C180から放たれるしおふきは非常に強力
⇒おわりのだいちで無効化されてしまうが、再度ゲンシカイオーガを出して天候を書き換えたり、レックウザと組み合わせるなど2天候ならさらに容易
・GSダブルにおいて、レックウザ、グラードン、カイオーガのいずれかはパーティに入っていることがほとんどである
⇒筆者が潜った際は、3体のいずれかが入っていないパーティは見たことがない
4位.ゼルネアス
・いわゆるジオコン積む機械だが、それが非常に強力
・ジオコン積んだムーンフォースは、一般的なゲンシグラードン(フェアリー半減)であれば二確であり、容易な後出しを許さない
全体を通して強かった戦法
・場に出すだけで催眠や状態異常を無効化できる「エレキメイカー」「ミストメイカー」が強かった
⇒5世代の天候特性のような印象
⇒コケコ・レヒレに次いで多いテテフは2体に比べると使い勝手が悪く、そこまで強いとは思わない
・フィラのみやイアのみといった回復きのみが強すぎた
⇒効果は同じだが名前が違うということでパーティに複数持たせられるのだが、これはどうなのか
・シングルでは、ステルスロックの重要度が高い
・ダブルでは変わらず、ねこだまし、いかくが強い
・GSダブルは天候ゲー
⇒伝説枠はレックウザorグラードンorカイオーガ+他の伝説(レックウザやカイオーガならもう片方)になっていた
総評
6世代のメガガルーラ、ファイアローが支配していた環境に比べれば、バランスは悪くなかったと思う。これに尽きる。
8世代に期待すること
6世代はゲッコウガ(水)、7世代はガオガエン(炎)の御三家が活躍したため、8世代では草御三家が対戦環境に上がってくることを期待したい。