横浜市神奈川区の大口通商店街で女性が刺され重傷を負った事件で、神奈川県警は殺人未遂容疑で同区西大口の無職・近江良兼容疑者を逮捕した。逮捕の決め手は、現場近くの防犯カメラ映像だった。
神奈川区・大口通商店街 通り魔事件の犯人逮捕
・神奈川県警は12日、殺人未遂容疑で同区西大口の無職・近江良兼容疑者(71)を逮捕⇒「金を取る目的でやった。事実に間違いはない」と容疑を認める
・逮捕容疑は11日午前3時半ごろ、大口通商店街で金品を奪う目的で会社員の弘瀬亜結さん(34)の背中を刃物で刺すなどして殺害しようとした疑い
・2人に面識なし(朝日新聞)
近江容疑者が浮上した経緯
・現場近くの防犯カメラに、つえを持った黒っぽい服の男が女性の後を歩く姿が映っていた
・警察が現場周辺で聞き込み⇒現場から700メートルほどの場所に住む近江容疑者が浮上
・12日午前から任意で事情聴取&家宅捜索⇒金銭目的の犯行をほのめかし逮捕へ
県警は近江容疑者が持っていたつえや自宅から刃物を押収。事件との関連を調べるそうだ。
▼現場近くの防犯カメラ映像が公開
11月12日配信「ANN」より
被害者の状態
・11日未明、帰宅途中に大口通商店街のコンビニに寄り、店を出た直後に被害⇒新聞販売員の男性に助けを求め、数十m歩いて逃げた
・背中や腹など上半身を複数回刺される⇒「知らない男に刺された」と話す
・全治1か月の重傷⇒命に別状なし
▼近江容疑者は、女性とは逆方向に逃走
近江良兼容疑者について
近所の住民によると
・妻と2人暮らし(毎日)
・普段はおとなしい人柄だが、酒癖が悪かった(JNN)
・町内会で役員をやっていた(同)
・最近は金に困っていて、釣り銭の出るところに手を入れているところを見た人も(NNN)
・鉄工所を定年退職後は別の仕事をしていたが、数年前に脳梗塞を発症⇒仕事をやめ、つえを離さなかった(日刊スポーツ)
・パートから帰ってくる妻をいつも玄関で出迎えるなど夫婦仲は良さそうだった(同)
・生活に困った様子はなかった(同)
また住民は事件当日午後、近江容疑者を目撃。声をかけると、「事件があったと聞いたから様子を見に行く」と話したそうだ。
▼逮捕された近江良兼容疑者
大口通商店街について
商店街の人によると
・人が刺されるような事件は聞いたことがない(カナロコ)
・数年前に防犯カメラを増設した(同)⇒現在20台以上
・この通りは夜は電気も消えて真っ暗(産経)
・夜の7時にはお店が閉まっちゃうような昼型の商店街で本当に静かな町(ゴゴスマ)
事件当時、商店のシャッターは下りていて、人通りもまばらだった。現場付近にはコンビニの袋や女性の靴が落ちており、路上には血痕が点々と残っていた。
大口通商店街で12日から小学生の職業体験学習が予定されていたが、通り魔事件を受けて延期となった。また近くの小学校では、教員や保護者が通学路に立ち、集団登下校する児童を見守った。
▼女性のものとみられる靴