和歌山県田辺市の自宅で死亡した、紀州のドンファンこと野崎幸助の事件についてまとめました。
紀州のドンファン死亡事件
▼事件当日の経過
午前4時ごろ:紀州のドンファンが起床。自宅から数分の会社に出勤。家政婦が仕事を開始。妻は就寝した
朝:紀州のドンファンがデヴィ夫人と電話
午後0~1時ごろ:家政婦がしゃぶしゃぶを作り、3人で昼食。その際、紀州のドンファンはビールを一本飲む
午後3時半~午後4時ごろ:家政婦が「うどん」を作り置きし、妹夫婦の家に向かう。紀州のドンファンと妻は「うどん」を食べず
午後4時~午後6時ごろ:妻「紀州のドンファンと2階の寝室で相撲中継を観ていた」
午後5時ごろ:家政婦「妻が紀州のドンファンは『寝る』といって2階に上がったと言っていた」
午後5時すぎ:紀州のドンファンが知人と電話
午後6時ごろ:2人で食事をしに1階に降りる。その際、紀州のドンファンは「食欲がない」とこぼし、自らビールをグラスについで飲んでいた。夕食後、紀州のドンファンは一人で2階に戻る
午後8時:家政婦が帰宅。家政婦「妻は風呂からあがったばかり」。妻と家政婦がテレビを見ていると、2階から「コンコン・ドンドン」の物音
午後10時半ごろ:妻が寝室で紀州のドンファンの遺体発見
▼現場や遺体の状態
・自宅には、防犯カメラ計38台が仕掛けられているが、3人以外は映っていなかった
・自宅2階の私室の椅子の上で、もがいたように腕を上げた状態で、顔には苦悶表情が浮かんでいた
・目立った外傷はなかったが、司法解剖したところ、体内から多量の覚醒剤成分が検出された
・服は着ておらず、ソファに腰かけた姿勢のままカチンカチンに固まっていた。警察曰く「すでに死後硬直が始まっていた」
・司法解剖で、血液や胃、尿などから多量の覚醒剤成分が検出。胃に残っていたということは、2~3時間前に摂取した可能性(午後6時のビールに混入?)
・死因は急性覚醒剤中毒。覚醒剤が急激に体内に入ることで起こる中毒症状
・腕などには注射痕などはなかった
・死亡推定時刻は午後9時ごろ
・口から泡が出ていた。警察曰く「口から覚醒剤を摂取した可能性が高い」
・周囲には紫色の吐しゃ物が確認された
・胃の中はからっぽだった
・遺体がソファに座っていた状況に対し、専門家「座れるわけがない」、元常習者「痛みでうずくまったり転げまわるはず」
▼覚醒剤使用疑惑
・著書「紀州のドンファン」に「私は酒はビールを少々だけで、タバコは吸いません。当然、スポーツ選手や芸能人たちに流行の覚醒剤ともまったくご縁はありません。」とつづっている
・友人に対し、「あんなバカバカしいのない」と薬物を毛嫌いした様子を見せていた
・ろれつが回らない、覚醒剤の兆候などはなかった
・家政婦「2階の社長の鏡のところの引き出しから覚醒剤少量が見つかったと警察から聞いています。注射器は見つかったという話は聞いていません」
・覚醒剤が見つかったと警察から聞いたという証言に対し、文春の取材に応じた捜査関係者「そのような事実はない」
・元常習者曰く、覚醒剤を口から入れるのは効き目が悪く、とにかく苦いため、普通では飲み込めない。飲み込もうとすると、刺されるような苦みがする
▼紀州のドンファンの異変
・2月8日、婚姻届を提出。神社で結婚報告。3月初旬に結婚式を行う予定だったが、2月後半に突然キャンセル。理由は「特になし」
・約2週間前、多くの人に電話し、「もう死のうと思う」とこぼしていた
・事件の4日前、立てない、失禁、口数が少なくなるといった異変、「(会社)が儲からない」と言っていた
・事件の前日、著書「紀州のドンファン」の執筆に関わった作家に電話。「和歌山に来て欲しい。相談したいことがある。すぐに会いたい」と思い詰めた様子。事件当日午後4時頃にもこういった連絡があった
・夜は飲まないビールを、事件当日は飲んでいた
・事件当日、知人に「裁判のために仙台へ行く予定だ」と話していた
・妻が和歌山に来て10日ほどの頃、「もう離婚したい」と周囲に話していた。それに対し、妻は「離婚するなら慰謝料をもらうよ。早くお金だけもらって東京に帰りたい」
・愛犬が死亡した翌日、交際クラブを利用していた
・事件の一週間前、知人に「ミス・ワールド」なる女性と東京で会うと話していた
・これまで8人の女性を紹介され、1度も結婚には至らなかったが、ここに来て突然の結婚。また女性の両親に必ず会っていたが、現在の妻の両親には会っていない
・妻が和歌山に来て10日ほど経ったころ、「もう離婚したい」とこぼしていた。それに対し、妻「離婚するなら慰謝料もらうよ。早くお金だけもらって東京に帰りたい」
▼家政婦の珍証言
・元夫が覚醒剤で2~3回の逮捕歴があり、それを紀州のドンファンの会社の従業員にオープンにしていたが、小川氏の「回りで覚醒剤で捕まった人や、やっている人いますか?」という質問に対し、「いないです」と返答
・小川氏のインタビューに「覚醒剤は、昔付き合っていた人が残していったものを口に入れた」と返答。このインタビューは6月2日午前に行われたが、警察が胃から覚醒剤反応が出たと発表したのは4日夜。なぜ2日に分かっていたのか
・2階の鏡台の引き出しから覚醒剤が少量見つかったと警察から聞いたと話したが、実際はそのような事実はなかった
・午後5時ごろ、紀州のドンファンが「寝る」と言って2階に上がったと妻が言っていたと証言したのに対し、妻は午後4時から午後6時ごろまで、2階の寝室で相撲中継を一緒に観ていたと証言した
▼愛犬の不審死
・資産の全てを愛犬のイブに渡すと周囲に話していたが、そのイブは5月6日に突然死。紀州のドンファンの腕や胸にひどいひっかき傷が残るくらい、もがき苦しんだ最後だった。6月11日に「お別れ会」を予定していたが、紀州のドンファンが死亡したことで、中止となった
・イブの死をめぐって、家政婦と大喧嘩になった
・夫婦は「土葬」か「火葬」かでもめていた。紀州のドンファンは土葬、妻は火葬を望んでいた
▼妻の不穏な動き
・結婚して間もないころ、周囲に「いま社長が死んだら、私にはいくら入るの?」と聞いていた
・紀州のドンファンが死亡して初七日法要もしないうちに、妻は「東京に帰りたい」と周囲に漏らしていた
・通夜の最中にスマホやタブレットをいじっていた。喪主の席にはほとんどおらず、親族にも挨拶しない。さらにスマホを見ながらヘラヘラ笑っていた
・翌日の葬儀でもスマホをいじっていたが、棺に花を入れるときには、鼻をすすって目に涙を浮かべていたという
・親族に結婚したことを知らせていない
・「遺産は当面2億円のキャッシュだけでいいです。それをもらったら、私はすぐに東京に帰りますから」と発言
・和歌山に移ってからも、東京の家をキープし続けている。その理由について、「姉と一緒に暮らしているから」と紀州のドンファンに話していたが、当の姉は地元の札幌で暮らしている
・フライデーで「私も家政婦も絶対に殺していない」と発言
・週刊現代で「家宅捜索で‟変なもの”が出てこないか怖い」「和歌山の家は、誰でも簡単に出入りできた。‟仕込もう”と思えば、いくらでも仕込める」「去年、強盗が入ったときも防犯カメラがうまく作動してなかった」と発言
▼金銭トラブル
・2016年2月、当時27歳の交際相手に6000万円相当の金品が盗まれた(交際相手は不起訴)
・2017年2月、自称内装工の男が自宅に侵入。宝石など4000万円相当が盗まれた(男は窃盗容疑で逮捕)
▼その他
・脳梗塞を2回経験し、健康には人一倍気を使っていた
・遺書などは残しておらず、法廷相続に従うことになるとみられる。すると、遺産の4分の3は妻に、残り4分の1を兄弟で分け合うことになる
・サプリを愛飲していた(カプセルに覚醒剤を仕込んで飲ませた?)
【紀州のドンファン】記事リスト→https://koku-byakunews.com/archives/tag/紀州のドンファン