YouTube本社で銃撃があり、少なくとも3人が負傷、容疑者の女が自殺した事件で、犯人のナジム・アグダム容疑者(39)はYouTuberと判明。その後の続報をまとめました。
YouTube本社銃撃事件の続報
▼ナジム・アグダム容疑者は1年ほど前から、YouTubeが動画に年齢制限をかけたと不満を抱いており、それによるチャンネル登録者数や収益の減少に苛立っていた
Aghdam 容疑者は1年ほど前から、YouTubeが彼女のビデオをフィルタリングして視聴できないようにしていると不満を表明しており、それによるチャンネル登録者数の減少や収益の縮小または停止に苛立っていました。
▼YouTubeへの不満が動機だった!ナジム・アグダム容疑者のチャンネルは事件数時間のうちに削除された
事件発生直後、警察はテロとの関連性を否定し、複数のメディアは犯行の動機を人間関係のもつれと見ていた。CBSは犯人の狙いは、元交際相手だったと報じていた。
しかし、アグダムが動画再生で広告収入を得るユーチューバーだったことが分かり、彼女が配信するコンテンツをめぐるYouTubeへの不満が犯行の動機だったと報じられている。
英デイリーメールによると、YouTubeが新たに運用し始めた規約が気に入らなかったらしい。アグダムは動物の権利保護を求める過激な活動家で、YouTubeを通じ自身の動画を公開していた。2017年1月に投稿したビデオで、自分のコンテンツが不当な「差別を受け、フィルタリングされている」と主張。その影響で、5000人以上いた視聴者数が減ったと不満を募らせていたと同紙は報じている。
アグダムのチャンネルは事件後数時間のうちに削除されたが、それ以前に確認できた動画には「ペルシャ系アゼルバイジャン女性のビーガン(完全菜食主義者)・ボディビルダー。動物の健康かつ人道的な生命の権利を主張する活動家」と説明文が添えられていたという。
アグダムはYouTubeチャンネル4つのほかに、フェイスブック、インスタグラムのアカウント2つと携帯用 メッセージングアプリ「テレグラム」のアカウントを2つ保有していたことが分かる。いずれも停止されているが、彼女が運営するホームページは今もアクセスが可能だ。
米政治専門メディア「ザ・ヒル」、ニュースサイトのデイリー ・ビーストやニューヨーク・ポストといった複数のメディアは、アグダムが不法移民だった可能性を報じている。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-9883.php
▼愛銃を使用しており、事件の数時間前に射撃場を訪れていた
現地警察によると、現場で自殺したとみられているナシム・アフダム容疑者(39)は、銃撃に、自分名義で登録された銃を使用していたほか、事件を起こす数時間前に射撃場を訪れていたことがわかった。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00388992.html
▼ナジム・アグダム容疑者の父親は4月2日、警察に娘が行方不明になっていること、さらに娘がYouTubeに怒りを抱いており、シリコンバレーに向かった可能性があると通報。警察は翌日、ナジム・アグダム容疑者が車内で眠っているところを発見したが、拘束する理由がないと判断した
容疑者の父親、イスマイル・アグダム(Ismail Aghdam)氏は2日、シリコンバレーの中心地、マウンテンビュー(Mountain View)を管轄する警察当局に対し、容疑者が行方不明になっていると通報。さらに、容疑者がユーチューブに対して怒りを抱いており、シリコンバレーに向かった可能性があると伝えていた。
しかしマウンテンビューの警察は3日、事件発生の数時間前に容疑者が車中で眠っているところを発見したが、拘束する理由がないと判断した。
▼ナジム・アグダム容疑者は事件の数日前、家族と口論となり、サンディエゴの自宅を出たため、家族が警察に連絡。4月3日の発見当時、協力的な態度で、YouTubeを攻撃する兆候は見られなかった
アフダム容疑者は事件の数日前、家族と口論となり、サンディエゴの自宅を出たため、家族が警察に連絡していた。警察によると、警官が3日に車中の容疑者を発見した際、協力的な態度で、ユーチューブについて語らず、誰かを攻撃する兆候は見られなかったという。
https://jp.reuters.com/article/california-youtube-shooting-idJPKCN1HB390
▼ナジム・アグダム容疑者のチャンネルには、エクササイズ動画のほか、残酷な動物虐待の映像、ビーガン料理のレシピなどが投稿されていた
マーキュリー紙やロサンゼルス・タイムズによると、チャンネルには、彼女が奇妙なエクササイズをするビデオのほか、残酷な動物虐待の映像、ビーガン料理のレシピなどが投稿されていた。ビーガンとは肉だけでなく、魚、乳製品、卵に至るまで制限する厳格な菜食主義。彼女は2009年の動物愛護のデモで取材され、「私にとって、動物の権利は人権と同じ」とコメントしていた。
YouTubeは、これらのビデオが「ポリシーに反する」として、彼女のビデオに広告をつけることを停止。彼女のYouTuberとしての収入が断たれていた。最近は、YouTubeを攻撃するビデオが増え、同社に対する不満が高まってきていた様子が分かる。
1月28日には、彼女が投稿した腹部のワークアウトのビデオが、「際どい」という理由でYouTubeに検閲されたと批判しているビデオをアップしている。マーキュリー紙が編集したビデオには、アフダム容疑者がミリタリー柄の体にぴったりとしたレオタードでスクワットをしている映像がある。
3月18日にはインスタグラムに投稿。彼女のYouTubeビデオへのアクセスが減っているのは、「追放そのもの」だと糾弾している。
ナジム・アグダム容疑者のチャンネル、SNSはこちら【YouTube本社銃撃事件】
▼YouTubeチャンネル
これ以外にも「Vagan Nasim」というチャンネルを持っていたが、これら全てがアカウント停止となっている。
▼SNS
1.Instagram(すでに削除済み)
2.Facebook(すでに削除済み)
▼ホームページ(すでに削除済み)
【YouTube本社銃撃事件】記事リスト→https://koku-byakunews.com/archives/tag/YouTube本社銃撃事件