映画「名探偵コナン 隻眼の残像」が4月18日に公開された。筆者は今日の昼の上映で観に行った。
この記事では、隻眼の残像のネタバレと感想をつづりたい。ガッツリネタバレしていくが、結構小ネタも多いです。
映画の内容について
・今作はどちらかと言えば推理メイン
→小五郎が眠らず推理、ただコナンがメールした推理を喋っていた
・一方、ラブコメは控えめ
→大和の「由衣」呼びがある
・アクションは黒鉄の魚影(2023年)、100万ドルの五稜星(2024)に比べるとかなり控えめ
→20代の男女中心のハロウィンの花嫁(2022年)より控えめだった
→30代のおっさんたちがメインということで、派手に暴れ散らすことは控えた説
・ワニの事件は東京で起きたが、ストーリーの大半は長野で繰り広げられる
・(少なくとも筆者は)犯人が明かされるまでわからなかった
今作は阿笠博士の大学時代の後輩が登場しているが、アニコナでは博士の知人=犯人というパターンが多い。そのため、コナンファンであればその先入観を拭えないと思う
・映画恒例(もはや儀式の)花火ボールなし
・犯人との決着時、コナンと小五郎が連携
→映画では水平線上の陰謀(2005年)ぶりの共闘が熱い
・エンドロール後、ハロ嫁で安室がこもっていた“安室部屋”がまさかの再登場
→今回は犯人を閉じ込め、司法取引を迫る安室
ハロ嫁より
・今作は毎年恒例の衝撃の真実はない
・今作も基本的に予習や復習は必要ないと思ったが、大和や由衣初登場の「風林火山」シリーズ(アニメ516-517)は観た方がいいかも
→この事件で殉職した甲斐玄人(かいくろと)警官が出てくる
▼風林火山より。真ん中の制服警官が甲斐警官。一緒に映っているのは幼いころの大和と由衣
・犯人との決着は長野の山で行われるということで、被害総額は例年に比べると少ないと思う
→それでも施設がいくつかふっ飛んだり、大和の車やトラクターなどが破壊され、数千万円くらいは発生してそうだが
・来年のコナン映画は横溝重悟と萩原千速がメイン
→千速の弟研二と松田、横溝兄の参悟のほか「千速と重悟の婚活パーティ」(アニメ1115-1116)で絡みがあった佐藤&高木も登場するか
各キャラの見どころ
・14番目の標的では見られなかった小五郎の発砲シーン(※刑事時代はありました)
→雪崩を止めようとするシーンと逃走する犯人のトラクター?に向けて合計2発
・長野県警と公安(風見)がコラボ
・蘭は高明の通訳&犯人とバトル
・少年探偵団は灰原>元太>光彦>>>>超えられない壁>>>>歩美の順に活躍
灰原はいつも通りコナンの相棒としてだが、元太は犯人の衣類を食いちぎって証拠を残す重要な役割
普段、元太のことを「うな重バカ」「探偵団にいらないやつw」とかバカにしてるやつ、冷えてるか~?w
光彦は犯人を警察に通報、歩美に至ってはもはや「いたの??」レベルで活躍していない(恒例の人質芸なし)
・園子、京極、梓、黒田、目暮、白鳥、千葉は最初の登場のみ
→京極はセリフなし、黒田と長野県警のコラボなし
・安室は東京でお留守番
・風見は安室より活躍するが、コナンに手下2号としてこき使われる
→一方、手下1号の高木はフリーに
・小五郎や長野県警ほどではないが、佐藤&高木も活躍
→東京の刑事がなぜか長野に出張しているが、そのことについて誰もツッコまない(ワニの事件は東京で起きたので、捜査の範疇なのだろうが、普通は長野県警に任せるのではないか)
・景光(ヒロ)は高明が危篤のときに、あの世との境目みたいなところで対面
→いわゆる夢オチだが、久しぶりの兄弟の対面に
・隠れ公安という概念
→ワニは隠れ公安だった
・ワニの由来は出身地の鳥取ではサメをワニというらしい
→調べてみたら、現実でもガチらしい
・内閣府のお偉いさんが登場
→ついにコナンに政府が介入
・現実でも2016年6月に改正(2018年6月施行)された刑事訴訟法の改正案(司法取引の導入)が取り上げられ、その中で灰原がかつてFBIと交わそうとした証人保護プログラムのシーン
→このシーンではジョディが登場したが、2023年10月に死去した一城みゆ希に代わる新声優のお披露目はなかった
▼以下はアニメ347話「お尻のマークを探せ(後編)」から。灰原がジョディが入院する病室で対面するシーン(このシーンまんまではなかったかもしれないが)が映画で今の作画で描かれた
感想
ネタバレの部分でも触れたが、今作は最近のコナン映画でありがちなアクション重視の内容ではなく、テレビシリーズかつ本来のメインである推理重視となっている。一方、もう一つのテーマであるラブコメは控えめになっている。
そのため、黒鉄の魚影や100万ドルの五稜星のような派手なアクションを期待している人には少々拍子抜けかもしれない。ただ、硬派な大人向けコナン映画もたまにはいいと思う。
今作は小ネタが結構多そうで、一通り網羅したが、書き忘れているものもあるかもしれない。それを劇場で実際に確認していくのもいいだろう。
来年のコナン映画に関しては、別記事でもう少し詳細に書きたい。また、みんなの評価や感想についても後日取り上げる予定だ。