隻眼の残像の評価・レビュー 毎年言われていた問題点は解消された反面、新たな問題も【ネタバレ感想あり】

隻眼の残像の評価・レビュー 毎年言われていた問題点は解消された反面、新たな問題も【ネタバレ感想あり】

4月18日公開の映画「名探偵コナン 隻眼の残像」。公開初日で観客動員数69万人、興行収入10.5億円を突破。昨年公開&歴代最高の前作「100万ドルの五稜星」を超える動員&興収を見せている。

そんな隻眼の残像だが、世間の評価はどうなっているのか。ネタバレありのレビューを紹介したい。

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隻眼の残像の評価・レビュー

現在、フィルマークスでは4.2。映画.comでは3.5となっている。

レビュー数はフィルマークスの方が圧倒的に多いが、このサイトは新着順でしか表示できないため、ソートできる映画.comのレビューを紹介したい。

▼「共感した!の多い順」にソート

今作は毎年のように言われている「最近のコナン映画は“女さん”に媚びてキャラ推しでゴリ押してるだけ」「派手なアクションばかりで本来のテーマであるミステリーが薄い」といった批判はほぼみられなかった。

反面、

・おっちゃんに自力で推理させてほしかった。
ワニという身内が殺された事件だったが、真相はコナンが送ったメールの推理を話しただけ。

・犯人に魅力がない。
アスリートの恋人の選手生命を絶った“別の犯人”が応じた司法取引導入の改正案に反旗を翻し、大和の件もワニの件も真相に近づきそうだったから起こしたわけだが、動機が薄っぺらくていまいち共感できない。死刑確実、司法取引に応じても無期懲役の大犯罪を犯すほどだったのか。

・今回は最近の毛色とは違いシリアス寄りで、子供やライト層はあまり魅力を感じていないかもしれない。

・(今作は)情報量も多く、初見では追いかけるのが大変。内容がやや難しく、アクションやギャグや恋愛要素は控えめなので、キャラ推しやラブコメ層にはやや物足りない&地味に映るかも。

・主題歌は単体で聴くと悪くないが、格好いい大人組に合わせて、もう少し落ち着いた曲が良かった。

・1つの事件を大軸に物語が進んでいくのは良かったが、以前のような「犯人は誰だ!?」って感じのミステリーではない。犯人を突き止めるのに関しても絞るにしても要素が少なすぎる。

・容疑者、関係者の掘り下げが微妙すぎる。

・小さなお子様にはやや重いテーマや複雑な時間構成が難しく感じるかもしれない。

・出てくる人物のストーリーが多く感情移入しきれなかった。

といった問題点も。

「おっちゃんに自力で推理させてほしかった」「犯人の動機がショボい」「話が難しすぎて子供やライト層置いてけぼり」「キャラ推しやアクションが控えめになったことで地味に映る」といった点は特に多かった。

犯人の動機がショボいことについて、これはコナンファンなら周知の事実だが、コナンは犯人の動機よりも「犯人は誰なのか」とか「どのような犯行だったのか」といった謎解きを重視している。これはコナンの名言である「人が人を殺す動機なんて、知ったこっちゃねー」からも来ているとされる。

コナンの犯人なんて「むしゃくしゃしてやった」とか「人を殺してみたかった」とか、現代だったら「SNSでバズリたかった」とか「目立ちたかった」といった幼稚な動機でも十分だ。

現に「ハンガーを投げつけられた」(アニメ135話「消えた凶器捜索事件」)「家を燃やして自分の病院を建てたかった」(第325~327話「炎の中に赤い馬」)「義経になりたかった」(迷宮の十字路)といった動機で人を殺した犯人すらいる。

そして、目暮警部に「そんなくだらん理由で人一人の命を奪ったんですか」と怒鳴られるのがデフォルト(現にハンガー事件は実際にこのセリフで叱責した)。むしろ、しょうもない動機で番付(ネタ)になるかがコナンである。

それに比べると、今回の犯人の動機はかなり説得力がある方だと思う。

実際に観た筆者としては、こういうコナン映画もたまにはいいと思う。少なくとも100万ドルの五稜星よりかは良かったと感じている。

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