パルワールド8時間で売上100万本で「ポケモン終わったな」とか言ってるやつ、妖怪ウォッチの末路忘れたの?

パルワールド8時間で売上100万本で「ポケモン終わったな」とか言ってるやつ、妖怪ウォッチの末路忘れたの?

ポケモンのパクリゲーだと話題の「パルワールド」の早期アクセスが8時間で売上100万本を突破した。インディーズゲームの早期アクセスとは思えない勢いだ。

これを受け、一部ネットでは「もうポケモンいらんやん」「ついにポケモンも終わりかーwww」「俺達のポケモンが奪われた」「任天堂のポケモンが超えられた瞬間」「とうとうポケモンに強敵が現れたか」といったコメントが見受けられる。

こういった人たちは、かつてポケモンを倒せると期待された妖怪ウォッチの末路を知らないのだろうか。

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ポケモンを倒せると期待された妖怪ウォッチはオワコンに

妖怪ウォッチは2014年1月よりスタートしたアニメが放送されたことで一躍注目を浴びた。ちょうど今から10年前の出来事である。

2013年7月に発売された初代は2014年5月時点で国内100万本を突破したほか、おもちゃの妖怪メダルは販売されると瞬く間に完売した。

初代からちょうど1年後の2014年7月に発売されたナンバリング2作目「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」は発売から4日間でパッケージ版の販売本数が128万本を越え、2014年12月時点で305万本を突破。

この後のシリーズ含めて歴代最高売り上げを記録したほか、2014年11月に発売されたルビーサファイヤのリメイク「オメガルビー・アルファサファイア」の217万本を抜き、年内に発売された3DSソフトでもっとも売れた。

2014年12月に発売された2マイナーチェンジ版「真打」は同月だけで200万本を突破した。

ゲームだけでなく、2014年12月に公開された初のアニメ映画「妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」は興行収入78億円を突破。ポケモン映画歴代興行収入1位の「ミュウツーの逆襲」の72億円を超え、ゲームとアニメでポケモンを超えた。

2014年は妖怪ウォッチの年となり、当時のネットでも「オワモン死んでww」といったポケモン煽りが散見した。

2015年7月に発売されたスピンオフ「妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊」は2022年末時点で国内229万本、2016年7月に発売されたナンバリング3作目「妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ」は2022年末時点で国内146万本を記録している。

一方、ポケモンは2016年7月に「ポケモンGO」をリリース。ポケモンの位置情報アプリということで瞬く間に社会現象となり、年内だけで9億5,000万ドル(約1090億円)を突破。

同年11月に発売された第7世代「サン・ムーン」は2017年3月時点で366万本を突破した。

2016年は再びポケモンの年になった一方、妖怪ウォッチは同年をもってオワコンの道を辿ることに。

2016年と言えば、当時こそポケモンを超えた元祖/本家は同年2月時点で317万本になったが、オメガルビー・アルファサファイアは2022年末時点で347万本を突破。今では抜かれている。

また、ポケモンは国内より海外人気が高く、世界売り上げとしては2015年3月時点で935万本を突破している。

ポケモンはその後も売り上げを伸ばし、2019年11月に発売された第8世代「ソード・シールド」は2023年9月時点で世界2602万本を突破。歴代3位に。

2022年11月に発売された第9世代「スカーレット・バイオレット」は2023年9月時点で世界2323万本を突破。歴代4位に。2024年で発売2周年を迎えるが、今でもファミ通の週間販売数トップ10入りするほど売れており、剣盾超えも視野に入っている。

妖怪ウォッチがポケモンに勝てたのは、バズった2014年がちょうどポケモンの低迷期だったこともあるだろう。つまり、運が良かっただけとも言える。

ただ、妖怪ウォッチの流行はポケモンに少なからず影響があったようで、これまで携帯ゲーム機がメインだったポケモンが位置情報アプリのポケモンGOをリリースしたり、2016年から2024年の8年間、毎年ソフトを1本以上出すようになった。

きたる2024年のポケモンは、少なくともゲームは絶好調だ。妖怪ウォッチですら倒せなかったポケモンを、インディーズのパルワールドではとても太刀打ちできないだろう。

ポケモンのパクリゲーとして今は注目されているが、2月27日にはポケモンデーがやってくる。その頃には「パルワールド?そんなゲームもあったねww」といったふうにみんな忘れているのではないか。

ポケモンのパクリゲーと言われているが、実際にプレイするポケモン勢はほとんどいない。YouTubeライブのゲーム配信を見ると、配信者の多くは他ゲーム界隈がほとんどだ。クラフト系ということで、マイクラ配信者も多い。

パルワールドはポケモンのほか、オープンワールド恐竜サバイバルアクションゲーム「ARK: Surival Evolved」のパクリゲーとも言われている。むしろ、ARK配信者のほうが多い印象だ。

ポケモンのパクリゲーとしては生き残れないが、ARKなど他ゲーに寄った方向性なら生き残れるかもしれない。早期アクセスが8時間で100万本突破したということで、ゲーム自体は評価されてるようだ。

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