藍の円盤で、スカーレットではタケルライコとウガツホムラ、バイオレットではテツノカシラとテツノイワオなど、新パラドックスが2体ずつ、計4体登場した。
このうち、レギュレーションFダブルバトルで一番強いと期待されるのはタケルライコだと思われる。
タケルライコとライコウ、どっちが強い?
タイプ:でんき・ドラゴン
種族値:HP125-攻撃73-防御91-特攻137-特防89-素早さ75(合計590)
特性:こだいかっせい(ブーストエナジーを持たせるか、にほんばれのとき、自分の一番高い能力が上がる)
タケルライコはライコウの古代パラドックスだ。ちなみに、ライコウの能力は以下となっている。
タイプ:でんき
種族値:HP90-攻撃85-防御75-特攻115-特防100-素早さ115(合計580)
特性:
プレッシャー(技を受けたとき、PPを2減らす)
せいしんりょく(相手の技でひるみ状態にならない。相手のいかくの効果を受けない)
タイプはでんきとドラゴンの複合タイプとなり、弱点はじめんに加え、さらに3つ増えて4つになったが、半減は3つから6つと倍に増えた。
種族値は、ライコウで物足りなかった特攻が大台の130族を超えて137という140に近い高さとなり、HPも125と高水準。防御も上がり、物理耐久はかなり強化された。
特防は下がったものの、HPが大幅に増えたことでむしろ特殊耐久も上がっている。使わない攻撃が下がったのも追い風だ。
一方、首長竜になったからか、素早さが大きく下がってしまった。ライコウは高い素早さから先制をとるバトルスタイルだったが、タケルライコは高火力と高耐久を活かした重量級のバトルになりそうだ。
専用技のじんらいはでんきタイプの物理威力70・命中100。いわゆるでんき版ふいうちとなっている。ドラゴンタイプが加わったことで、威力130のりゅうせいぐんを覚え、火力が大きく強化された。
一方、ライコウが得意とするリフレクターとひかりのかべは覚えなくなり、はどうだんやねっとうといったサブウエポンも失った。
しかし、両壁はいたずらごころのオーロンゲや、でんきタイプならライコウよりも素早さが高いレジエレキですべきだし、サブウエポンがなくなったところで、りゅうせいぐんをタイプ一致で打てることのほうがよっぽど火力につながるので、タケルライコの登場で強化されたと言えるだろう。
でんきとドラゴンの複合タイプや先制技のじんらいにより、レギュレーションE結論パにも入っている化身トルネロスと連撃ウーラオスの並びを一体で見れる。この並びはレギュレーションFで多いと思われ、タケルライコの活躍が期待できる。
カジュアルを潜った限り、新パラドックスでは一番多かった。全体の使用率もそれなりで、来期で使用率トップ30入りは確実だろう。
でんきタイプは環境で強いポケモンが少ないのでまだしも、ドラゴンタイプとしては新ポケモンのブリジュラスがタケルライコを凌ぐ圧倒的ぶっ壊れとなっている。どちらも特殊ドラゴンということで、最初はブリジュラスに使用率を奪われそうな勢いである。