10月1日より、ポケモンSVランクマ・レギュレーションEがスタートした。同日より、最初のシーズン11もスタートしたが、さっそくいい感じの構築ができたので紹介したい。
シーズン11ダブル使用構築
オーガポン
テラスタイプ:ほのお
持ち物:かまどのめん
技:ツタこんぼう ウッドホーン じだんだ ニードルガード
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP175(156)-攻撃176(156)-防御104-特攻×-特防116-素早さ155(196)
おいかぜ後、最速かつブーストエナジーで素早さが上がったテツノツツミ抜き
特性:かたやぶり→おもかげやどしハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:こだわりメガネ
技:マジカルシャイン シャドーボール ムーンフォース 10まんボルト
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御75-特攻187(252)-特防155-素早さ205(252)
特性:こだいかっせいテツノカイナ
テラスタイプ:くさ
持ち物:とつげきチョッキ
技:ねこだまし ドレインパンチ ワイルドボルト ヘビーボンバー
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP243(108)-攻撃211(252)-防御129(4)-特攻×-特防106(140)-素早さ71(4)
ひかえめハバタクカミのこだわりメガネムーンフォース高乱数耐え
いじっぱりガチグマのこんじょうじしん ダブルダメージ高乱数耐え
特性:クォークチャージトルネロス
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:きあいのタスキ
技:おいかぜ にほんばれ こがらしあらし ウェザーボール
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP156(4)-攻撃×-防御90-特攻177(252)-特防100-素早さ179(252)
特性:いたずらごころパオジアン
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:いのちのたま
技:つららおとし ふいうち せいなるつるぎ まもる
性格補正:ようき
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP156(4)-攻撃172(252)-防御100-特攻×-特防85-素早さ205(252)
特性:わざわいのつるぎランドロス
テラスタイプ:ひこう
持ち物:こだわりスカーフ
技:とんぼがえり じだんだ いわなだれ テラバースト
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP165(4)-攻撃216(252)-防御110-特攻×-特防100-素早さ143(252)
特性:いかく
今回はシーズン11ダブルでの10月2日19時59分更新分で、使用率1位から6位をそのまま構築とした。
ほとんどのポケモンは前回構築から使いまわしており、ここでは変更点のみ紹介したい。
▼前回構築
オーガポンは一番使われているかまどのめんで採用。技構成はかまどのめんでのテンプレとなっており、くさ技はもっとも多いウッドホーンとした。
前期ではグラススライダーを採用することもあったが、今期はゴリランダーがわずかながら減ったこともあり、ウッドホーン安定になりそうだ。
ねこだまし枠はテツノカイナを採用。
テツノカイナにしたのは、ねこだまし枠でもっとも使用率が高いというのもあるが、ゴリランダーではグラスフィールドで相手のオーガポンやヤバソチャといったくさタイプの火力を上げてしまい、特にオーガポンはグラスラ持ちが一定数おり、むしろ相手のくさタイプを強化してしまうことにつながる。
それでも前期はねこだまし枠をゴリランダーにしていたが、今期はオーガポンやヤバソチャが急増したことで、ゴリランダーを選ぶリスクが高まっている。
テラスタイプはみず>くさ>ほのおが多く、オーガポンとヤバソチャやなどのくさタイプ、ランドロスやガチグマといったじめんタイプに強いくさテラスにしてみた。
トルネロスは前回、ゴツゴツメットを持たせたが、連撃ウーラオスの減少により、ゴツメ需要は下がったと思われる。
そんな中、きあいのタスキが12.3%と前期から3.3%上がっており、今回はこちらを採用した。
今回は構築から連撃ウーラオスを外し、かまどオーガポンを採用したこともあって、あまごいからにほんばれに変更した。
オーガポンはいかくに弱いが、にほんばれすることでツタこんぼうの威力が1.5倍され、実質いかく一回に保険ができる。おもかげやどしで攻撃1段階アップすれば、実質二回の保険ができる。
あまごいはこがらしあらしを必中にするシナジーがあったが、にほんばれにはそれがない。そこで、地味に碧の仮面で覚えるようになったウェザーボールも採用してみた。
にほんばれ時、ウェザーボールはほのお技となり、ひこう技を半減するはがねタイプにつけ、相性補完で優れる。威力は50から2倍され、さらににほんばれの1.5倍で150となり、サブウエポンとしては十分な火力を発揮する。
トルネロスが覚えるほのお技にはねっぷうもあり、こちらは威力95、命中90で相手全体を攻撃し、10%の確率で火傷状態にする。ねっぷうはにほんばれにしなくても打てる唯一のほのお技だが、にほんばれ時のウェザーボールのほうが単体攻撃な分威力が高く、そして命中100%で外しのリスクがない。
また、こがらしあらしにねっぷうといった技構成だと、トルネロス対策でたまにいるアノホラグサや、今期からはダーテングが持っているかぜのりへの打点がない。ウェザーボールであれば、かぜのりで無効化されることなく、これら2体とも弱点つける。
今期はアローラキュウコンが使用率17位と中々多く、ゆきふらしを利用してこおり技にもなる。
トルネロスが覚えるこおり技はこごえるかぜだけで、威力55、しかもダブルダメージで4分の3となり、4倍弱点の霊獣ランドロスやカイリューすらワンパンできない。
しかし、こおり技となったウェザーボールであれば、威力100の4倍で400となり、確実にワンパンできる。
おくびょう最速にすることで、最速オーガポンより1早い。オーガポンが使用率1位になった今、最速トルネロスの需要は高い。特攻に振ることで、こがらしあらしはもちろん、ウェザーボールの火力も確保できる。
トルネロスにタスキを持たせたことで、パオジアンは2番目に多いいのちのたまとした。いのちのたまにすることで、タスキではワンパンできなかった相手もワンパンできたりする。
ランドロスは前回、スカーフウーラオス対策でようきにしていたが、今期は連撃ウーラオスが減ったため、いじっぱりにした。
以上6体は早い段階で使用率トップ6を独占し、今なお順位が変動してないことから、シーズン11どころかレギュレーションEはこれが結論パと言っても過言ではない。もちろん、今後の使用率で入れ替えることはある。
▼初日2桁順位と好成績を残した
レギュレーションEの感想
実際に潜った感想としては、シーズン10とあまり変わっていない印象だ。
オーガポンは前期7位から今期1位、ヤバソチャは前期22位から今期8位に急増。これらくさタイプが急増した結果、連撃ウーラオスが前期4位から9位に減少した。
連撃ウーラオスが減ったことで、霊獣ランドロスは前期8位から今期5位、ヒスイウインディは前期15位から前期13位といった感じで、いかくの使用率が上がっている。
新解禁組はアカツキガチグマ(使用率10位)、アローラキュウコン(使用率17位)、ミロカロス(使用率26位)、ジャラランガ(使用率29位)の4体がトップ30入り。
中でも、アカツキガチグマがもっとも使われているが、くさタイプやこおりタイプといったメジャータイプに弱く、そして素早さ種族値52で遅い。一応、先制技のしんくうはを覚えるが、タイプ不一致かつ威力40なので弱い。
バトルデータベースを見る限り、テンプレ構成はブラッドムーン/だいちのちから/ハイパーボイス/まもる、となっており、そもそもしんくうはを入れるスペースがない。そのため、遅さを活かしてトリックルームから上を取ることとなる。
C特化ブラッドムーンでも、耐久無振りハバタクカミすらワンパンできず、ダブルではまもるやみきりで防がれるリスクがある。
ブラッドムーンは連続で出すことができず、まもるやみきりで防がれれば次のターンは選択できない。まもるやみきりはトリルをはじめとするターンギミックをからす時にも使われ、ブラッドムーンと一緒に対策されてしまう。
だからなのか、シーズン11開始直後は使用率4位くらいだったが、今は10位に転落している。一方、通常ガチグマは前期17位から今期27位と激減しており、アカツキガチグマも同じ末路をたどると思われる。
ほか3体も弱くはないが、SV環境のインフレについていけるスペックではないと思う。
アローラキュウコンは今の順位を前後する位置に落ち着きそうだが、ミロカロスとジャラランガは特攻種族値ともに100で通常時の火力が低く、前者はかちき、後者はソウルビートやのどスプレーなどで積むことが前提となる。
特にミロカロスは、くさタイプが多い環境で活躍できるのかも怪しい。
結局のところ、シーズン10時点で使えたポケモンがシーズン11でも強い印象だ。今は新解禁組を試したい人が多いからこのような順位となっているが、最終的に落ちていくと思われる。