2022年11月18日に発売されたポケモンSV。発売から2023年4月で5か月を迎えたが、今でも毎週売上上位にランクインしている。
そんなポケモンSVだが、ランクマ人口は右肩下がりの一方だ。
ポケモンSV、新規購入者はいずこへ?
4位(前回5位):9812本(累計498万1875本)
3位(前回4位):9499本(累計499万1374本)
3位(前回3位):7527本(累計499万8901本)
これはファミ通が公開した、過去3週間分のポケモンSV売上。毎週7000本から9000本を売り上げ、まもなく500万本を突破する。
なお、これは国内のパッケージ版のみで、ダウンロード版と海外売上を合わせれば2000万本は余裕に超えている。
2000万本売れた一方、ランクマ人口はかなり少ない。
シーズン3:72万117人
シーズン4:57万7211人
シーズン5:44万2100人(4月30日時点)
こちらも過去3シーズンの人口だが、いずれも10分の1の200万人はおろか、その半分の100万人すら切っている。
また、シーズン3以降は前作の剣盾を下回る人口となっている。
シーズン3:72万3873人
シーズン4:64万7589人
シーズン5:48万4743人
シーズン5における差は約4.2万人で、今シーズンは翌5月1日8時59分に終了するため、今回も剣盾以下になるのは確実だろう。
剣盾は2019年11月15日に発売され、5か月経った2020年4月の(パッケージ版)売上は約357万本だった。SVはそれより140万本以上売れているわけだが、ランクマ人口は減っている。
新規購入者は毎週たくさんいるのに、ランクマ人口は右肩下がりの一方。新規購入者はどこへ行ってしまったのか。
SVはエンドコンテンツがつまらない
ポケモンのエンドコンテンツは主に以下の3つが挙げられる。
・図鑑埋め
・ランクマ
・レイド
あとは精々色違いや証集めくらいだが、図鑑埋めと色違い集めは直結する。
なぜ図鑑を埋めるのかと言うと、色違いが出現しやすくなる「ひかりおまもり」がもらえるからだ。もはやシリーズ恒例のアイテムとなっているが、図鑑を埋めるのは基本的に色違いを集める目的にほかならない。
また、ランクマとレイドも直結する。ランクマの前にポケモンの育成が必要で、レイドは
・とくせい変更アイテム
・けいけんアメ
・ドーピング
・テラピース
・わざマシン
・おうかん
・ふしぎなアメ
・ポイントアップ
・換金アイテム
など、ランクマで使うアイテムが多数ゲットできる。
レイドはランクマのためにするもので、ランクマしないならやる意味は薄いと思われる。
公式は最強レイドを月に2回、そのほかイベントレイドを度々開催しているが、その先につながるランクマは全くやる気ないというのが現状だ。
むしろ、シーズン2最終日にテラピース節約を修正し、対戦勢を下に見ている節まである。この一件で公式に不信感を持った対戦勢が多くいたとみられ、それを証明するかのようにシーズン3以降は剣盾以下の人口に成り下がっている。
筆者はランクマとレイドがメインだが、育成や対戦は剣盾より劣化していると感じる。剣盾がポケモン対戦の完成形だっただけに、SVのランクマは非常に残念に思う。
HOME連携が遅いことも拍車をかけている。剣盾は3か月後の2020年2月にHOME連携があったのに対し、SVは5か月経った現在もアナウンスすらない。2023年春に連携予定だが、今のレギュレーションが7月1日までなため、最悪6月までない可能性も懸念されている。
SVは売れたが、エンドコンテンツが乏しく、ユーザーを繋ぎ止められていないと思う。新規購入者の多くもストーリーをクリアしたらやめてしまい、ランクマ人口が増えないのではないか。
一応、ポケモンはRPGゲームであり、公式的にはストーリーがメインであとはおまけだから、とりあえず売れればOKと思っているのかもしれないが、本当にそれでいいのかと感じる。