先日、
という記事で、トドロクツキが弱いと言われていることを紹介した。
あれからのトドロクツキはというと、シングル、ダブルともに使用率が激減。シングルは当初3位から8位に。ダブルは当初4位から6位に転落している。
カイリューはボーマンダの劣化と言われた4世代 今では完全に立場逆転
トドロクツキが弱いと言われる理由については
・両刀だったボーマンダに対し、物理1本となり、物理受けで止まりやすくなった
・物理耐久が低い
といったことが挙げられている。
個人的には、トドロクツキを使うくらいならカイリューでいいと感じる。
トドロクツキは、シングルでもダブルでもブーストエナジーを持たせたアクロバット搭載のひこうテラスで運用される。こだいかっせいは基本的に素早さを上げ、攻撃<素早さにするため、素早さに補正をかけるが、それでも攻撃に全振りすると攻撃が上回り、少し削る必要がある。
最速時の素早さは188となるため、攻撃の最大値は187となる。
アクロバットは、ブーストエナジーを消費したことで威力55の倍である110となるが、しょせんタイプ不一致であり、威力は一致80以下だ。そのため、ひこうテラスでタイプ一致補正をかける必要があるが、それでも火力が足りていないと言われる。
このトドロクツキを使うくらいなら、こだわりハチマキを持たせたカイリューでテラバーストひこうを打った方が火力が出る。また、カイリューはしんそくという最強クラスの先制技を覚える。
ほかにも、トドロクツキでは覚えない威力80の氷技「アイススピナー」がダブルで非常に有用だ。氷4倍のカイリューやガブリアスには威力320となり、タイプ一致かつ2倍弱点で威力240のドラゴンクローを上回る。
また、アイススピナーは攻撃後にフィールドを破壊でき、ダブルでメジャーなイエッサン♀のサイコフィールドに有効だ。サイコフィールドを破壊することで、しんそくなどの先制技が有効となり、一緒に出てくることが多いグレンアルマのワイドフォースを大幅に弱体化できる。
弱点を突いた時の威力が劣るうえ、追加効果が一切ないドラゴンクローよりはるかに優秀だ。
トドロクツキはパラドックスと高種族値ドラゴンの2枠を消費して重いのに対し、カイリューは高種族値ドラゴン枠のみでコスパがよくなっている。
トドロクツキはドラゴンのほかにあくを持っているが、物理あくとしてもドドゲザンに見劣りする。ドドゲザンは威力85のドゲザンを覚え、さらに先制技のふいうちを覚える。
この時点でかなり強いが、ダブルだとまけんきがウインディのいかく、ハバタクカミのマジカルフレイムやテツノツツミのこごえるかぜなどで発動を狙え、火力を上げやすいのも追い風となっている。
4世代の時は「カイリューはボーマンダの劣化」だと言われていた。しかし、今は立場が逆転していると言える。
振り返ってみれば、ボーマンダの全盛期は4世代だった。あの頃は対戦でも強く、アニポケでもポケモンハンターJの主力として使われ、その圧倒的強さからあこがれた人も多いはずだ。
しかし、5世代でその栄光が潰えた。6世代のORASにメガシンカが登場したが、当初はその見た目が酷評された。
性能は高かったため、6世代と7世代は結構使われたが、剣盾からメガシンカが廃止され、再び転落人生を歩むこととなった。
一方、カイリューは5世代に登場した夢特性で「マルチスケイル」を習得。それから、シングル対戦環境のトップメタに君臨し続け、9世代ではついにダブルでも使用率上位に上り詰めた。
オワコンとなったボーマンダに対し、夢特性やテラスタルで一気に成り上がったカイリュー。再びボーマンダが活躍する時は来るのか。
▼ひこうテラスカイリューを使ったダブル構築(2桁達成)