京都府立植物園の開発計画に反対する運動が、署名サイト「change.org」で開始した。
京都府立植物園の開発計画に反対する署名活動開始!
京都府立植物園を植物園ではなく、賑わいと娯楽の施設に変えようとしている計画が進められています。京都府は東京資本のコンサルタント企業に依頼して、北山エリア(北山通り以南、加茂川以東、北大路通り以北、下鴨中通り以西) の府所有地を再開発する計画を検討し、2020 年 12 月の府議会に提案しました。
それによると、府立大学の体育館を 1 万人が入れる規模のアリーナにし、学生の授業・クラブ活動の使用以外に、音楽イベント、スポーツ観戦などで民間も利用できるようにする、旧府立総合資料館跡にシアターコンプレックスとなる建物を作ると共に、コンベンション・宿泊・飲食などの利用もできるよう建物を建てる、この一帯の施設を行き来して利用できるようにするというものですが、
とりわけ、植物園については、
① 北山通りのウバメガシの垣根を切って、植物園敷地に商業施設を作ろうとしている。
② 温室裏、加茂川沿いにあるバックヤードの面積を縮小して、観覧者が出入りできるようにする。
③ 正門側にレストラン・カフェを含む建物を作り、アリーナの動線と一体で、アミューズメント機能を整備する。
④ 中央広場に野外ステージを作り、西洋花壇とともにイベントができるようにする。
⑤ 植物園の東西南北の境界をなくし、人々が自由に行き来できるようにする、等の変更が計画されています。これでは、植物園というよりも最早「公園」です。植物園は一定の境界の中に外界から遮断されて、植物が主体となって、植物を展示し、人間は植物から自然を学び、静かに憩う場所です。人間の賑わい、イベント、儲けのために、100 年近くも守り育ててきた府民の宝である植物園と植物たちを犠牲にすることはできません。イタリアには500年続く植物園があります。世界の主要都市では数百年の年月をかけて植物園が存続されています。一首長の政策で簡単につぶすべきものではありません。
■要請の事項
京都府に「北山エリア整備基本計画」(府立植物園に関わる)の見直しを求めます。
〇 イベントのための大芝生地の野外ステージ設置の見直し。
〇 北山通り側の植物園敷地内での商業施設建設の見直し。
〇 賀茂川沿い植物園バックヤードの縮小・移動などの見直し。■呼びかけ団体
京都府立植物園整備計画の見直しを求める会(通称:なからぎの森の会)
北山エリアの将来を考える会
キャンペーンによると、京都府は府立植物園の北山エリアを再開発する計画を検討。昨年12月の府議会で提案した。これを受け、京都府に再開発の見直しを求めている。
【参考文献】
現在、キャンペーンは約6500人が署名。ツイッターでは
木や植物の専門家たちも、京都植物園の多様性は絶賛してます。気候危機を迎え、世界中が多様性を求めているこの時代、それを自ら潰すとは正気とは思えません。
京都府立植物園、とても良い場所なんですよ…今のままで十分に良い場所です。北山の賀茂川近くの立地もいいし。なんやねん賑わいって!植物園に賑わいなんか要らんねん。イベント会場なら至近距離に大きいコンサートホール既にあるし!!東京のコンサルに唆されて何してくれてんねん…
京都府立植物園を潰して商業施設にという話、何をどう考えても「その場しのぎ」で目先の利益を追ってるとしか思えない。
博物館施設(植物園動物園しかり)こそが、町の未来や文化、人々の知性、感性を育むのであって、千年の都「京都」がそれをやるべきじゃない。むしろ文化都市として恥。恥ですよ。京都府立植物園を破壊する案が出てるのか。京都もいよいよやる事が維新じみてきた…
なんとか阻止したい。京都府立植物園はすばらしいところです。京都の中でも大好きな場所です。研究施設としての植物園をないがしろにしないでほしい。今のままで十二分に楽しませてもらっています。なんでもかんでも繁華街みたいにするのがいいというような考えは捨ててください。
など、地元民とみられる反対の声が相次いでいる。