TOKYO MXで放送されていたバラエティ番組「欲望の塊」でゲームの優勝商品とされたランボルギーニが優勝者に渡されなかった問題で、番組担当者の40代男性が福岡市西区で遺体で見つかったことが分かった。関係者によると、遺体は西区に止められた車内で見つかり、中には「ご迷惑をおかけしました」という趣旨の本人のメモらしきものも見つかったという。このことから、自殺とみられる。
死人まで出た賞品ランボルギーニ未譲渡問題とは。これまでの経緯をまとめてみた。
賞品ランボルギーニ未譲渡問題とは
MX番組担当者が自殺か
東京MXテレビが2019年1~3月に放送したバラエティー番組「欲望の塊」で、番組内でゲームの優勝賞品とされた高級外車が優勝者に渡されなかった問題で、番組担当者の40代男性が福岡市西区で遺体で見つかったことが、関係者への取材で判明した。現場の状況から自殺を図ったとみられる。
関係者によると、男性の遺体は今月24日、西区に止められた車内で見つかった。「ご迷惑をおかけしました」という趣旨の本人のメモらしきものが見つかったという。
騒動の経緯
ホストでYouTuberのりっくんが欲望の塊で詐欺にあったと告発
地上波のテレビ番組で詐欺にあいました。皆から2000万近く集め音信不通です。拡散お願いします。 pic.twitter.com/5aQz9r9w8H
— 一陸斗@りっくん🐊 (@HajimeRikuto) January 15, 2020
りっくんによると
・番組出演広告宣伝費として、出演者のホストから約150万円ずつ徴収
⇒計2000万円を徴収・優勝者はランボルギーニがもらえる
・優勝したのはりっくんで当初は放送内でもらえる予定だったが、昨年2月に延期され、その後も無視され続け、しかも実物すら見せてもらえなかった
契約時、「有名芸能人・YouTuberも出演します」と名指しで言っていたが、結局誰一人来ず
番組の共演者の1人です。
この会社は契約時にこの有名芸能人、YouTuberも出演しますと名指しで言っていたのですが実際は言われた人間は誰1人来ず、撮影時の内容も薄く条件も次々変わり何かおかしいと思っていたらこういう結果になりました。こんな詐欺会社を捕まえる為に皆様拡散ご協力お願いします。— 一ノ瀬 紘人 (@kanenomoujyaH) January 15, 2020
りっくんら出演者、騒動の詳しい経緯・今後の動きなどを語る
要点をまとめると
・番組制作会社とは元々、付き合いがあった
⇒ニコニコ生放送の番組に出演した際、その絡みで付き合いのある人たちから欲望の塊への出演を持ち掛けられた・ホストの出演枠は20人で、「結構ギリギリなので、なるべく早い方がいい」と切羽詰まったような感じで言われた
・当初から詐欺を疑っていたが、付き合いのある人たちからの提供なので、そんなことあると思ってなかった
・編集に誤字脱字があり、企画やスタジオも安っぽかった
・優勝決定時に鍵を渡し、その場にランボルギーニを用意すると言っていたが、実際は用意できずプラカードを持ってきた
・りっくんは「名義変更めんどくさいからそのまま売って金でくれ」と申し出て、番組は「分かりました」と了承したが、「車売ろうとしたらマネーロータリングになっちゃうから売れなかった」「車検が通らなかった」などと言い訳され続け、1年が経った
・ランボルギーニに関しては、当初1600万相当で売っても最悪1000万円以上になると断言したり、型が2年前くらいと言っていたが実際は6年前くらい前のものだったりなど、全部ウソだった
・制作会社のプロデューサーは雲隠れしている
■TOKYO MXと制作会社に望むこと
・最終目標としては、MXと制作会社に正式に謝罪してほしい
・番組の内容に関して、審査を強く細かくしてほしい
■今後について
・弁護士には相談済み
・裁判をする形まで持っていければしたい
TOKYO MXが騒動にコメント
要点をまとめると
・欲望の塊をめぐり、優勝商品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料および制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からされてないことを確認した
・番組は外部からの企画持ち込み及び制作により放送したもので、当社が制作著作権を保有しない番組だが、放送責任は当社にある
・出演料とされる150万円については、当社は把握しておらず、番組内での表記もなかった
・放送終了後の昨年4月以降、代理店から優勝商品に関するトラブルがあるとの連絡はなく、今回の事態を把握できてなかった
・優勝商品であるランボルギーニは、所有権が番組企画会社に移転されていないことが判明した
⇒番組企画会社へ事実確認するも、現在、連絡が取らず状況にある
自身も被害者…番組の制作会社社長が主張
制作会社社長A氏:
僕は(この仕事は)お断りしたんです最初は。あんまやりたくないと。そうしたら「雑誌の企画が先に動いてるので…、それにもう予算がついてる」「全額制作費も含めて前金で用意します」と企画会社に言われたんです。A氏によると、問題となっている番組「欲望の塊」は、もともと制作会社とは別のフリーペーパーなどを手がける企画会社が内容を企画し、持ち込んだもの。その企画をA氏の制作会社がMXテレビの放送枠を購入する形で実現し放送したという。
A氏は番組の映像制作を行っただけで、優勝賞品であるスーパーカー「ランボルギーニ」をめぐる出演者であるホストたちとのやりとりや予算については、その企画会社がすべて仕切っていたため、関知していなかったという。賞品であるスーパーカーの実物も見ておらず、企画会社からは動画だけが送られてきたそうだ。
制作会社社長A氏:
うちのディレクターの名誉のために言いますけど、先方が書いた台本で、「この競技をやってください、ここでやってください、こういう撮り方してください」って全部決められていたんです。それでまぁ予算がないじゃないですか。予算ないからって言ったら「これはいらない、これはいらない」とか言ってなくなっていったんですよね。台本ひとつとっても適当なんですよね。それで最終的にケンカになってるんですけど…。番組の内容は企画会社が決めたもので、制作会社はその指示に従うしかなかったという。さらに、出演者へのギャラやホストたちとのやり取りも一切知らなかったそうだ。
A氏は、ホストだけでなく自身も被害者であると主張している。制作会社社長A氏:
制作費は最初の100万円だけで、いつになってもつかなかったので。我々はお金をそれ以降いただいてないです。放送終わってからも(連絡を取ると)「払います、払います」って、ずっと…ですね。制作費の一部100万円をいただいて、うちのほうは未入金はあと400万円くらいだと思います。
番組プロデューサーの正体
東京MXテレビが昨年放送したバラエティー番組「欲望の塊」の優勝賞品だったランボルギーニ社製の超高級車が収録から1年たっても優勝者に届いていない問題で、番組の制作会社社長が22日、音信不通になっている番組プロデューサーの存在と制作費の未払いなどを本紙に明かした。
プロデューサーとは、ホストのフリーペーパーを発行している企画会社社長のA氏。18年夏ごろ、A氏に「ホストにランボルギーニを争奪させる雑誌の企画をテレビでもやりたい」と持ちかけられたという。A氏の会社はMXと取引実績がなかったため、自身の制作会社が間に入ることで契約が決まった。
しかし、A氏は当初から金払いが悪く、同社社長は「全額前金で支払いを求めたのに半分以上が未納」と明かした。入金があったのは、番組放送枠の確保のためMXに支払う300万円と、番組制作の着手金100万円のみ。制作費は番組1本当たり約60万円で12回放送分で約720万円となる。
番組にはホスト20人が出演。宣伝料名目で1人当たり150万円前後をA氏側が集めた。単純計算で3000万円になるが、A氏は「まだ(ホストから)集金が追いついていない」と払わなかったという。
最後に連絡が取れたのは、問題が明るみに出た今月17日。「騒ぎになっている。どうしよう」と電話をかけてきたA氏に対し、社長は「とにかく車を優勝者に持っていきなさい」と助言。「なんとかします」と言われたが、これ以降は音信不通になったという。
社長は「だまされたと思っています」と話したが、放送局との間に立って交渉の窓口ともなっており責任は問われそうだ。また、この番組で地上波MC復帰を果たした「極楽とんぼ」の山本圭壱(51)については自身でオファーしたことも明かし「山本さんの復帰に泥を塗って申し訳ない。出演者のギャラも未払いと聞いて心苦しいけど、山本さんにもちゃんと払ってほしい」と切実に訴えた。
そもそも、ランボルギーニを購入してなかった可能性も
東京MXテレビのバラエティー番組「欲望の塊」で優勝者にランボルギーニ社製の超高級車が届いていない問題で、音信不通となっている番組プロデューサーのA氏が、実際に車を購入していなかった可能性が高いことが23日、分かった。
東京MXテレビが確認したところ、番組で紹介された車の所有権がA氏側に移転していなかったという。番組関係者によると、賞品の車に関して企画会社は、出演ホストへの事前説明では「車は1600万円相当で、売却したら1000万円くらいになる」としていたが、番組内では「2000万円相当」としていた。また、番組で紹介した車は実際には1180万円で売られていたものだったこともスポニチ本紙の取材で判明した。
優勝者の男性ホストが昨年、問い合わせたところ、A氏は車検証があると主張。ただ、男性ホストが確認したところ、番組とは全く関係ない第三者名義で、走行距離も2万7000キロに達していた。この車検証が、賞品として示された車と一致しているかどうかは確認できていないという。
刑事事件に詳しい嵩原安三郎弁護士は「現段階で詐欺罪での立件は難しい」としながらも「車を用意する動きが全くなかったことが立証できれば詐欺罪に問える可能性はある」と指摘した。
ネットの反応
迷惑かけた、としても
自殺しなくていいのに…
厳しいことを言うようだけど
自殺しても何も解決しないよ。自殺に見せかけた、、、なんてね。
死ぬ必要なかったやんけ。普通に用意できませんでした、からの企画倒れで参加費返却すれば良かったのに…
予算繰りに失敗したなら上がケツ持てよ。
自殺されて社会的責任を追及されるよりよっぽどマシだろうにとってもヤバい香りがしてきたような…