神奈川・川崎市の首都高湾岸線でポルシェと乗用車が衝突し、乗用車を運転していた男女2人が死亡した。神奈川県警高速隊は、ポルシェを運転していた会社役員・彦田嘉之容疑者(50)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕した。調べに対し、彦田容疑者は「スピードを出しすぎちゃった」などと容疑を認めているという。
彦田嘉之容疑者は高級車のポルシェを乗り回し、会社役員という地位についている。一部情報によると、江戸川区に豪邸を持っているらしく、上級国民ではないかとされている。
ポルシェと衝突事故 会社役員の男逮捕
けさ、川崎市の首都高速湾岸線でポルシェと乗用車が衝突した事故で乗用車の2人が搬送先の病院で死亡した。
午前8時15分ごろ、首都高速湾岸線で乗用車2台が衝突し、片方の車に乗っていた女性1人が路上に投げ出された。警察によるとこの女性と女性が乗っていた車を運転していた男性の2人が搬送先の病院で死亡した。
警察はポルシェを運転していた会社役員の彦田嘉之容疑者(50)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕した。
彦田容疑者は警察に対し「スピードを出しすぎちゃった」「100キロ以上出していたのは間違いない」などと話している。警察は彦田容疑者の車が追突したとみて調べている。
読売新聞によると、ポルシェには彦田嘉之容疑者の息子も乗っていた。
NHKによると、死亡したのは70歳の男性と63歳の女性で、2人は夫婦。
彦田嘉之は上級国民?
彦田嘉之容疑者は高級車のポルシェを乗り回し、会社役員という地位についている。一部情報によると、江戸川区に豪邸を持っているらしく、上級国民ではないかとされている。
上級国民は逮捕されない。池袋事故の飯塚幸三が代表例だ。一方、彦田嘉之容疑者は現行犯逮捕されている。池袋事故を機に、上級国民も“逮捕は”するようにしたのかもしれない。
ただ、逮捕されたからといって油断はできない。逮捕は一時的に留置所に勾留するだけで、すぐさま法の裁きを受けるわけではない。勾留の後に起訴され、裁判で有罪を受けて初めて罪が成立する。しかし、“上級無罪”という言葉があるように、上級国民は勾留されても国家権力で不起訴または無罪となる可能性がある(日本の刑事裁判は99.9%有罪になると言われている)。
現に、池袋事故で母子をひき殺した飯塚幸三は逮捕されず、事故から7か月後の昨年11月に書類送検、今年2月にやっと在宅起訴された。上級国民は罪が免除、軽減される。そんな権力は許すべきではない。