京都市伏見区の京アニ・第一スタジオに放火し、従業員33人を殺害した青葉真司容疑者(33)。身柄を確保された際、青葉真司容疑者は「パクリやがって!」「小説を盗んだから放火した」などと京アニにアイデアを盗まれたという趣旨の話をしていたという。
京アニは年に一度「京都アニメーション大賞」というコンテストを開催。落選した青葉真司容疑者の小説を京アニが無断で使い、それを恨んで犯行に及んだのではないかとされていたが、京アニは青葉真司容疑者の応募は確認できなかったと明かした。
青葉真司、京アニに小説応募なし 本当の動機は一体・・・?
アニメ制作会社「京都アニメーション」の放火事件で同社の八田英明社長は20日、京都府宇治市の本社前で取材に応じ、青葉真司容疑者(41)が「小説を盗まれた」などと説明したことについて「何を言っているのか分からない」と述べた。社内記録に容疑者の名前は残っていないとした。
同社は「京都アニメーション大賞」のコンテストを開催し、小説を公募。受賞作を書籍化したり、アニメ化したりしている。容疑者の応募は確認できていないという。
京アニ大賞とは
・京アニが主催する賞
・年に一度開かれ、年齢、プロ・アマ問わず、誰でも応募することができる
・大賞作品はアニメ化および文庫化が確定するが審査は非常に厳しく、2014年に大賞を受賞した「ヴァイオレット・エヴァ・ガーデン」以降、大賞が出ていない
■賞について
大賞…正賞の表彰状ならびに副賞 100万円
受賞作はアニメーション化・文庫化決定奨励賞…正賞の表彰状ならびに副賞 50万円
受賞作はアニメーション化・文庫化候補KAエスマ文庫特別賞…正賞の表彰状ならびに副賞 10万円
受賞作は文庫化候補※「該当作品なし」の場合もございます。
※受賞作には寸評を掲載させていただきます。
※アニメーション化、文庫化する際に受賞作を改稿する場合がございます。京アニHPより
■主な注意事項
・応募者自身のオリジナルで、未発表の作品に限る
⇒Webサイト上での掲載・同人誌は発表とみなすが、サイトでの掲載については応募時に非公開となっている作品は応募できる・受賞された場合、作品の著作権及び二次的著作物に係る権利は株式会社京都アニメーションに帰属
⇒商品化(出版も含む)した場合、規定のロイヤリティを支払う・「商品化」とは、京アニがその作品を使用して対価を得ることを指し、宣伝や無料で公開する場合は該当しない
同
他にも、ゲームのキャラデザや言葉をパクられたとブチギレ激怒し、犯行に及んだという説も
1.バリサク説
・鉄オタの青葉真司容疑者が「バリサク」(バリバリ順光でサクッと撮って帰りましょう)という言葉を流行らせようとしたところ、京アニでアニメ化した「響け! ユーフォニアム」にバリトンサックスが登場
⇒バリサクとして話題になったことでパクられたと思い込み、一方的に恨んでいた
2.セイバーパクリ説
・京アニがヴァイオレット・エヴァ・ガーデンのキャラデザを「Fate」シリーズのセイバーからパクったとされる騒動について、青葉真司容疑者は強い恨みを抱いていた
・ヴァイオレット・エヴァ・ガーデンは来年1月に映画を控えているが、今回の放火殺人で公開中止になる可能性があり、それを狙ったのではないかという声も
「パクリやがって!」は警察に逮捕されるという意味だった?
京都府警によると、逮捕時には警察官に対し「おれをパクるんか」とも供述していたという。
京アニ・八田英明社長「映像を作っていれば、他の作品と似るというのはよくある」
・映像を作っていれば、二次創作を含め、他の作品と似るというのはよくある
・過去にパクリと言われ抗議を受けたことがある
「こういうクリエイトしていく仕事というのは結構多いものだろうと思います」
7月19日放送「とくダネ!」より
確保を目撃した女性によると、青葉真司容疑者は京アニにアイデアを盗まれたという趣旨の話をしており、パクられたということを警察に一生懸命訴えていたという。
京アニに応募した小説を勝手に使われたということではないとしたら、もともと個人で同人活動をしており、自分の小説が京アニのアニメなどとかぶり、一方的にパクったと言いがかりをつけた可能性が考えられる。
青葉真司容疑者はやけどの症状が重く、高度な治療が必要なため今朝、大阪府内の病院にヘリで移送された。警察は回復を待って、殺人や現住建造物等放火などの疑いで逮捕する方針。青葉真司容疑者から動機を聞き出すのは、まだ先になりそうだ。