東京・渋谷区の児童養護施設「若草寮」で施設長の大森信也さん(46)を包丁で刺したとして、殺人未遂容疑で逮捕された田原仁容疑者(22)。動機について「施設関係者なら誰でもよかった」と供述する一方、事件当時は大森施設長を狙い撃ちしたような矛盾する行動を取っている。
そんな田原仁容疑者だが、どのような人物なのか。経歴や人物をまとめてみた。
田原仁容疑者とは
・2月25日昼、東京・渋谷区の児童養護施設「若草寮」で大森信也施設長(46)を包丁で数回刺したとして、殺人未遂容疑で逮捕
・大森施設長は死亡したため、警察は容疑を殺人に切り替えて、詳しい経緯を調べる方針
・動機について、田原容疑者は「施設に恨みがあった。関係者なら誰でもよかった」と供述
⇒事件当時、施設内には数人いたが、田原容疑者は1階の玄関からすぐの場所にある施設長の部屋に入って突然刺した
⇒被害者は大森施設長のみ
経歴
・2012年3月から15年3月まで若草寮に入所
・高校卒業後に施設を出て、郵便局関係の仕事に就いたが、1ヶ月で退社
・施設の紹介で入居した東京・東村山市のアパートに住んでいたが、部屋の壁を壊したり、家賃を滞納するなど管理人とトラブル
⇒昨年9月に強制退去に・アパート退去後は「ネットカフェを転々としていた」と供述
⇒事件の2~3週間前には、さいたま市大宮区内のネットカフェに滞在
施設を出た後、さまざまなトラブルを抱える中で恨みを募らせていった?
田原容疑者の印象
若草寮・西澤猛理事長によると
「施設にいるときは目立たない子どもでした。今回の事件に結び付いたかはわかりませんが、最近、住まいのことで困ったことになっていたという話を聞いていました」
若草寮の元入寮者によると
僕が知っている仁容疑者は、本当にこんなことをする人ではなく、恨みを持って行動するような人となりではなかったはずです。一体何が変えてしまったのか、僕が退所してから6年と月日は経っていますが、変わりないようすだと思っていました
ツイッターより