札幌市豊平区で爆発があり、同店を含む周辺の建物が倒壊、42人が重軽傷を負った事故は、アパマンショップの従業員が室内で除菌消臭用のスプレー「ヘヤシュ」を大量にまいたことが原因だと判明した。
このスプレーは、賃貸契約者が住む部屋を除菌するために使われていた業務用だが、その値段に一同が驚愕した!
札幌爆発の原因は除菌消臭スプレーの大量散布だった!
捜査関係者によりますと、不動産会社の関係者は「爆発の前、室内で廃棄処分する除菌消臭用のスプレーおよそ120本をまいた。手を洗うため給湯器のスイッチを入れたら爆発した」と話しているということです。
製造元の静岡市のメーカーによりますと、スプレー缶には可燃性ガスのジメチルエーテルが使われ、毎月30本をこの事務所(平岸店)に送っていたということです。
不動産会社の事務所は跡形もないほど壊れていて、警察は、室内に充満したスプレーの成分に引火して爆発した可能性があるとみて調べています
爆発直前に店内で男2人がスプレー缶を噴射していたとの証言
爆発の5分程前にアパマン店内で2人の男性が消火器を撒いているのを見かけました
— namieeee! (@namie_ren) 2018年12月16日
スプレーだったのでしょうか。
何のスプレー缶だったのか分かりませんが店内が真っ白になっていました
その後2人の男性が店内から外に出てドアを閉めていました
そこまでが私の見た事実です。— namieeee! (@namie_ren) 2018年12月17日
◆スプレー缶のガス抜き作業を目撃した女性も証言
(昼の)12時15分ごろに建物(アパマンショップ)の横を通ったんですね
そこで多分、20代ぐらいの男性が2名いたんですねすごい勢いでスプレーを出していたんです
手元が白くなるぐらい出していて…白い缶でした、縦長です
1人がしゃがんでいて、1人が中腰だったような…
足元の段ボール箱にも、複数のスプレー缶があったそうだ
12月18日放送「とくダネ!」より
▼当時の再現CG
事故現場周辺の28棟被害
市消防によると
事故現場の周辺では、建物28棟、車両24台が被害を受けていた。他にも被害が出ている可能性がある
12月17日配信「時事通信」より
▼爆発時、建物内にいた人数
▼男女別重症者数
現場から見つかったスプレー缶は「へヤシュ」
・高さ約18センチの200ミリリットル入りで、マツやヒノキなど10種類の樹液が使用
・1回押すと約4分間、自動で噴射
・使用期限は2年間
・賃貸物件の契約者が入居する前に部屋を除菌・消臭するために使われていた業務用
⇒一般には販売しておらず、アパマンショップ本社の指示で系列店は同じものを仕入れ
◆公式の説明
お部屋に消臭成分を噴射。
お部屋の隅々までニオイのない空間にします。
わずかな時間でお部屋が生まれ変わったようにすっきり。
植物由来の消臭成分だから、どんなお部屋でも安心してお使いいただけます。ヘヤシュHPより
◆使用方法
①火のもとは全て消し、ガスの元栓を閉めブレーカーをOFFにする、内釜式浴槽の場合、種火・ヒーター等は必ず消す。室内の換気を完全に止め、窓は全て閉める。ガス漏れ警報器を必ず切る
②室内の中央に倒れないように置き、ボタンをカチッと止まるまで押し込む。噴霧開始後は直ちに退室し閉めきる。噴霧後は拭き取る
極めて可燃性・引火性の高いエアソール、強い眼刺激、遺伝子疾患のおそれ、生殖能または胎児への悪影響のおそれ、呼吸刺激を起こすおそれ、または眠気やめまいのおそれ、長期にわたるまたは反復ばく露による臓器の障害
▼実際に使用すると・・・
▼スプレー缶にはこんな注意書きも
値段は?
1本6000円(税別)で店舗販売
アパマンショップ加盟店HPによると
◆入居前の消臭抗菌サービスだと・・・
1R~1DK:12960円(税込)
1LDK~2DK:16200円(税込)
2LDK~3DK:19440円(税込)
3LDK~4DK:22680円(税込)
4LDK~5DK:25920円(税込)
30平方メートル未満の部屋には2分の1本程度、30平方メートル以上の部屋には1本が使用
ヘヤシュとは
ヘヤシュHPによると
会社名:株式会社ヘヤシュ
所在地:静岡市葵区常磐町1-8-6常磐町アイワビル5F
代表取締役:藤井嗣也
設立:平成22年11月
資本金:200万円
・部屋専用の消臭シリーズ「ヘヤシュ」の製造・卸売を行う
・ヘヤシュはアパマンショップの関連会社
▼実はアパマンショップの社長も取締役だった!
札幌でのスプレー缶の排出方法は?
札幌市HPによると
・中身を使い切り、穴を開けずに「別袋」(透明または半透明)に入れて収集日の朝に、ごみステーションへ出す
・中身を使い切れないスプレー缶類は、各清掃事務所・消防署(出張所)・地区リサイクルセンターで引き取ってくれる
・スプレー缶・カセットボンベは、無料で収集
一方、事業系はガス抜きしてから収集
・企業が排出する事業系ごみは民間業者が収集
・札幌市の業者は「爆発などの危険があるので、安全確保のため完全にガスを抜いてもらっている。同様の対応の業者が多いのではないか」と証言
・今回の爆発原因とみられるスプレー缶のガス抜きをしていた不動産店からの廃棄物は事業系ごみ