宮崎県高千穂町の住宅で6人の遺体が見つかった殺人事件。当事者の飯干さんの家族や松岡さんとはどのような人物なのか。
これまでの調べで分かっている人物像や事件直前の行動など、まとめたので振り返ってみよう。
飯干さん家族
飯干保生さん(72)
保生さんの妻・実穂子さん(66)
保生さんの次男・昌大さん(42)
昌大さんの妻・美紀子さん(41)
次男の長男・拓海さん(21)
次男の長女・唯ちゃん(7)
11月26日配信「朝日新聞」によると
「トラブルの話はまったく心当たりがない。何があったのか、ただただびっくりした」(近くに住む飯干さんの親族)
一方、こんな証言も…
「家庭が陰気なところを感じた。会話が少ないから。」(付近住民)
11月27日放送「MRT宮崎放送」より
保生さんについて
・夫婦仲は良好
11月26日配信「毎日新聞」によると
・牛の生産をしながら茶や米、シイタケなどを作っていた
・「JAの組合員で真面目でいい人だった」(元JA職員の男性)
・「林業もやっていて夏の暑い日も一日中、山に入って下草刈りをしていた」(別の男性)
親族によると
・頼まれたら断れない人
・新婚時代は実穂子さんと手をつないで野良仕事に行っていた
11月27日放送「とくダネ」より
11月29日発売「週刊文春」によると
保生さんの長男は幼くして亡くなった
実穂子さんについて
近隣住民などによると
・地区の婦人会の役員を務め、公民館や道路の清掃活動などに携わる
・優しい人柄で、美紀子さんとも仲が良かった
⇒最近、婦人会の役員を美紀子さんに引き継ぐ・美紀子さんが仕事に出ている時は、実穂子さんが唯ちゃんの面倒を見ることもあり、2人で地域の行事などにも参加
11月28日配信「NHK NEWS」より
実穂子さんのいとこによると
「決して人から恨まれるとか、激しい言葉づかいとか全然なかったですよ」
11月28日放送「スッキリ」より
昌大さんについて
・数年前に集落に戻ってきた
・松岡さんとは以前、同じ会社で働いていた
⇒職場で仲が深まる
毎日新聞によると
・地元の県立高校を卒業後、運送業など経て7~8年前に五ケ瀬町の木材会社に就職
⇒大型トラックを運転し、県内外への搬入を担当・「真面目で誠実で仕事熱心だった」(同社関係者)、「人当たりのいい人だった」(会社近くのガソリンスタンドの従業員)
一方、こんな証言も…
・消防団の活動には、あまり顔を出したことはない
・内向的な部分はあった
・保生さんが農作業をする際、次男は手伝うことがなかった
⇒協調性に欠ける?11月27日放送「スッキリ」より
「次男親子の関係はあまり良くなかったみたい」(近所の人)
11月27日放送「ビビット」より
地元では恨まれていた?
・爆サイで2016年7月ごろから、飯沼昌大さんに関する書き込み
・主に飯沼昌大さんや妻を誹謗中傷する内容
・(恐らく五ヶ瀬町の)S運輸で働いていたとの情報
女性関係でトラブル
次男と妻の美紀子さんの間に過去の女性関係をめぐるトラブルがあった
⇒不倫などでもめ、松岡さんがここ数か月間は仲裁していたとの情報も
夫婦ゲンカの内容は?
11月29日発売「週刊文春」によると
昌大さんが美紀子さんに不倫を疑われ、昌大さんは「もう別れた」と弁明するも夫婦ゲンカへ
⇒美紀子さんに「相手を連れてきて」と言われ、訪れたのが松岡さんだった
松岡さんは夫婦で来るよう求められていたとの情報も
美紀子さんとは再婚
11月29日発売「週刊文春」によると
昌大さんは前妻と離婚し、8年ほど前に美紀子さんと再婚
⇒長女の唯ちゃん誕生
美紀子さんについて
近隣住民によると
・高千穂町内のパン屋でパートとして働きながら、婦人会の役員も務める
・笑顔でにこやかにあいさつする女性だった
11月28日配信「NHK NEWS」より
拓海さんについて
・日之影町の建設会社に勤務
⇒今年で入社3年目
・重機の免許を取得するなど努力
・次男の前妻との間に生まれた
勤務先によると
・高校卒業後、熊本で働いていたが、熊本地震を機に宮崎に戻って入社
・これまで無断で出社しなかったことはなかった
・早く仕事を覚えようと一生懸命働いていた
11月26日配信「毎日新聞」より
勤務先の社長によると
「やんちゃな見た目だけど、非常にまじめな若者だった」
11月27日配信「西日本新聞」より
一方、こんな証言も…
「派手な車に乗ってましたね。暴走族のマフラー外したような」(親族の男性)
11月27日放送「ビビット」より
▼最後のツイッターに意味深なメッセージ
悩む、悩みすぎて病む
いきなりすぎて動揺を隠せない。— TAKU (@TakF50) 2018年11月23日
⇒事件との関連性は?
唯ちゃんについて
・高千穂町立押方小学校に通う小学2年生
⇒児童数46人、2年生は5人全員が女子・「活発だが、初対面の人にはシャイな子。私の孫が来た時に、遊び相手になってくれた」(近所の女性)
11月26日配信「朝日新聞」より
小学校の校長によると
「勉強を一生懸命頑張る子でした。(全校集会で)皆で助け合って頑張っていこうと話した」
11月27日配信「ANN」より
松岡史晃さんについて
・宮崎・五ヶ瀬町在住
・父親とともにトマト栽培を手掛け、地域の消防団員としても活躍
・「後輩からの人望が厚く、仕事もできる人だった」(消防団の先輩)
11月27日配信「西日本新聞」より
少し前まで熊本の運送会社で働いていた
5か月前まで熊本県内の運送会社に勤務
⇒林業や飼育の会社
元勤務先社長によると
・地元の消防団を手伝わないといけなくなり、やむを得ず退社した
・「上にも下にも好かれる、そして責任感のある今時いない素晴らしい人物だった」
11月27日放送「報道ステーション」より
知人によると
・妻を連れて実家に戻ってきた
・今年5月に結婚
・「誰からでも好かれる人柄がいい人です」
11月28日放送「とくダネ」より
次男の夫婦ゲンカを度々仲裁
知人によると
次男夫婦は以前より夫婦ゲンカが絶えず、過去の夫婦ゲンカの際にも松岡さんが何度も仲裁に入った
11月27日放送「FNN」より
【最新版】高千穂町殺人事件の時系列
■25日
午後3時半ごろ:次男親子が熊本の慰安旅行から帰宅
⇒家族で「来年もまた行きたい」と話すなど、和気あいあいだった
午後7時ごろ:次男が松岡さんへ何度も電話か
⇒夫婦ゲンカの仲裁を求める内容
午後8時すぎ:消防団の忘年会が終了し、松岡さんが一度帰宅
⇒次男夫婦の仲裁へ
※松岡さんの知人や妻は仲裁に行くのを止めていたとの情報も
■26日
朝:松岡さんの父親が飯干さん宅を訪れる
⇒敷地に入らず立ち去った
午前8時ごろ:唯ちゃんが登校してこないため、担任が自宅の電話と両親の携帯電話に連絡
⇒いずれもつながらず
午前9時ごろ:唯ちゃんが通う小学校の教頭が自宅を訪問
⇒玄関は施錠され、呼び鈴に反応なし
午前10時20分ごろ:飯干さんの三男から「実家と連絡が取れない」と警察に通報
⇒警察官が飯干さん宅を訪れる
午前11時すぎ:警察官が6人の遺体を発見
⇒男性3人と女性2人が屋内、高齢女性1人が屋外で見つかる
午後4時ごろ:五ケ瀬(ごかせ)川で次男の遺体が見つかる
⇒付近の駐車場では、次男が乗っていたとみられる白い軽自動車が放置