横浜市神奈川区の大口病院(現・横浜はじめ病院)で入院患者が相次いで中毒死した事件で、殺人容疑で逮捕された久保木愛弓容疑者が動機を語った。
久保木愛弓容疑者「自分の勤務中に患者が亡くなると遺族への説明をしなければならず苦痛だった」
久保木愛弓容疑者はこれまでの任意聴取に関与を否定していたが、一転、「事件の2か月前から、複数の患者の点滴に消毒液を入れ始めた」と殺害を認めたほか、「20人以上殺した。ストレスがあった」とも供述。動機については「自分の勤務中に患者が亡くなると遺族への説明をしなければならず苦痛だった」と語っている。
20人以上殺害したと発言していることに対し、7月9日放送の「スッキリ」(日本テレビ)に出演した読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は「これは完全にマヒしているのかね」とコメント。また動機については「だって病院ってそういうとこでしょ。それが仕事じゃないですか。いやなんともね恐ろしくて、まあみんな病院がそうだってわけじゃありませんけど、そんなことが頭にあるとね、これ大変ですよ」と語った。
ネット上でも「あ、これがサイコパスか!」「なんの為に看護師になったのかって思う」などのコメントが飛び交っている。
久保木愛弓容疑者の人物像
報道によると
・両親と弟の4人家族。小学校時代は茨城・水戸市内で過ごし、その後、父親の仕事の都合で神奈川県の県央地域に転居。久保木愛弓容疑者は自宅から約10キロ離れた県立高校に入学した。この高校は福祉教育などに力を入れており、当時から医療分野に興味を持っていたとみられる
・高校卒業後、看護学校に通い、10年前に看護師免許を取得。別の病院での勤務を経て、2015年5月に大口病院に採用された
・「近所の子供たちが遊んでいるのを一歩引いて見ているような、引っ込み思案な子だった」(小学校時代に住んでいたアパート管理人)、「すごい暗い子でそんな人いたっけって思うくらい印象ない」「静かな人のグループで集まっていた。目立つことはなかった印象」(中学の同級生)、「授業中に発言は絶対にしない。文化祭など学校行事の話し合いでも、皆の意見に従うだけのタイプだった」(高校の同級生)、「何を考えているかわからないところはあったが、仕事はできるという評価だった」「誰か仲良かったスタッフというのも特にいないみたいです」(大口病院の関係者)
また極度の潔癖症だが、その一方で患者が残した飲み物を口にしたり、寝たきりの患者に暴言を吐く一面もあり、大口病院内では”変わり者”として扱われていた。事件前に起きた「白衣切り裂き事件」「ペットボトル異物混入事件」の犯人ではないかともいわれている。
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