米ツイッター社が2月21日、開発者ブログを更新。複数のアカウントから同じ内容のツイートを投稿することを禁止することを発表した。
ツイッター、複数アカウントから同一内容の禁止の概要
・複数アカウントやツールを利用して、リツイートや「いいね」を増やすなど、特定のツイートを人工的に水増しすることは禁じる。複数アカウントに同じコンテンツを一斉にツイートするのも許可しない
・同一コンテンツをツイートする場合、他のアカウントからリツイートすることは可能。ただし自分が直接管理している少数のアカウントに限る
・自動的に強引な方法で大量のリツイートをすることは禁止しており、このようなアカウントには凍結を含む強制措置が行われる可能性がある
・複数アカウントで同時に「いいね」、リツイートやフォローも禁止
・複数アカウントから特定のハッシュタグを含んだツイートを同じタイミングで一斉に行うことも禁止。ただし天候や災害、公共サービス(地震や津波警報など)などを認証済みの複数アカウントから配信もしくは共有することは可能
・サードパーティにおいては、3月23日までにこのルールを準拠してほしい。ルールの順守ができなかった場合、当該アカウントやアプリには凍結を含む措置を行う
出典:https://blog.twitter.com/developer/ja_jp/topics/tools/2018/at_mul.html
前提として、ツイッターは個々の複数アカウントを把握しているのだろうか。今となっては1人で2、3アカウントは普通、中には10アカウント持っているユーザーもいるだろう。これを1人1人把握しているのだろか。
最近のツイッターを見ていると、対応がガバガバすぎるので、そこら辺は不安だ。もし、把握できていないとしたら、とんでもないことになる。
「挨拶」「祝福」「バルス砲」で垢BANになる?
▼挨拶系
例えば、お正月。ツイッターでは「あけましておめでとうございます」「あけおめ」といった挨拶ツイートが一斉に呟かれるが、個々の複数アカウントを把握してなかった場合、大量垢BANということになる。そうなると、お正月に「あけおめ」ツイートができなくなり、年賀状をもらえないぼっちには寂しい元旦となってしまうだろう。
また、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんわ」は時期に関係なく多くのユーザーが呟かれている。世界共通で挨拶は大事なのに、これをしただけで垢BANは悲しくないか。
▼祝福系
例えば、有名人の結婚や妊娠。ファンから「おめでとうございます」といった祝福ツイートが一斉に呟かれるわけだが、これも垢BAN対象になってしまうのだろうか。
▼実況系
アニメの実況では、その場面に合わせて複数アカウントから同一内容のツイートが投稿されるがしばしばある。有名どころでいえば、「天空の城ラピュタ」の「バルス砲」。この映画は「バルス」祭り目的で見ている人も多いのに、それを禁じてしまうのはいかがなものか。
このほかにも、複数アカウントから特定のハッシュタグを含んだツイートを同じタイミングで一斉に行うことも禁止ということで、トレンドに上がったハッシュタグ付きのツイートも投稿できなくなる。こちらについては、他のツイート内容が違ってもアウトのようだ。
トレンドに上がったハッシュタグは多くの人に呟かれており、同じタイミングで一斉に投稿されるのは必然。これが禁止されるとなると、もはやトレンドは機能しないのも同然だ。
ツイッターが個々の複数アカウントを把握しているのか。開発ブログではこれについて言及されていない。
最近、理不尽なアカウント凍結が続いており、先日には艦これ運営のツイッターが虚偽のDMCA申告で一時的に凍結した。そういった状況で、複数アカウントの同一内容のツイートは垢BAN宣言。現時点ではツイッターに代わるSNSがないのでいいが、今後出てきたら大半の人が移りそうだ。