モンハンワイルズはなぜ“黒歴史”になったのか?ここから挽回する手立てはある?【歴代最大の売上&最低の評価で大炎上】

モンハンワイルズはなぜ“黒歴史”になったのか?ここから挽回する手立てはある?【歴代最大の売上&最低の評価で大炎上】

2月28日発売のモンハンワイルズ。全世界1000万本を売り上げ、メインシリーズ8作(G級やマスターランクをのぞく)で最高売り上げを叩き出した。

一方、Steam評価は発売から2か月以上経った現在も「賛否両論」。同接は最大ピークで138万人いたが、今では2万人を切るほど急落している。発売当初から多くの問題を抱えており、SNSを中心に大炎上を繰り返している。

▼夜は人が集まっているが、人がいない時間帯では同接1.7万人しかいないことも

▼公式Xはポストするたびに批判コメントだらけ。公式のモチベも落ちているのかもしれない。

もっとも売れたモンハンだが、もっとも評価が低く、もっとも大炎上したモンハンでもあるワイルズ。ゲーム評価wiki「ゲームカタログ」では「賛否両論」もしくは「黒歴史」がつけられることはほぼ確実だ。少なくとも「良作」には絶対ならず、もしなったら忖度しているとしか思わない(忖度して精々「判定なし」だろう)。

そんなワイルズだが、なぜ黒歴史となったのか。そして、ここから挽回する手立てはあるのか。

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モンハンワイルズが黒歴史と言われている理由

・最適化不足問題
発売当初からPS5とPCを中心にエラーやクラッシュ、ローポリ(折り紙)などのグラフィック劣化が頻発。Xbox Series X|Sがもっとも最適化に成功していることが露呈した。

・ストーリー問題
ハンターやオトモが喋ったり、会話イベントで歩かされる「強制散歩」仕様に不満続出。強制散歩はせめて、自由に動ければオープンワールドによる広大なマップも引き出せたが、残念ながら行ける範囲は限られているという。
個人的には、ストーリーは引き込まれず、ほぼ飛ばしていた。新種の古龍の発見→撃退(ゾラ・マグダラオス)、同じく古龍を追う看板古龍との対決(ネルギガンテ)、そして完全新種の古龍との決着(ゼノ・ジーヴァ)でEDに行くワールドの方が良かった。
いきなり古龍の背中から始まり、調査団が一丸となって1体のモンスターに挑むのはモンハンならではの展開だったが、ワイルズでは超大型古龍はおらず、そのような展開がなかったのは残念。

・セクレトのAIゴミすぎる問題
実は結構致命的な問題。呼んでもすぐ来ない、結局来なかったりするほか、オート移動で同じところをクルクル回って目的地に行かなかったり、わざわざ遠回りするといったポンコツっぷりで、結局手動の方が早かったりする。
また、戦闘で突然目の前に出てきて狩りを邪魔してくるひどさ。ライズのガルクみたく、戦闘ではクソの役にも立たない。
発売前のインタビューで「ユーザーのストレスにならない設計にする」みたいな発言があったが、セクレトはユーザーのストレスの塊でしかないが・・・?

・装備の自由度低すぎる問題
サブ武器の登場で武器スキルと防具スキルに分かれたことで装備の自由度が下がった。結果、装備構成の自由度が従来より狭まっている。
武器も多くの武器種でアーティア一択という現状もよろしくない(しかも見た目がダサく、まだ重ね着も実装されていない)
装衣も多くの武器種で蝕攻の装衣一択という状況。次点で不動の装衣で、それ以外はほぼ使われていない。そもそも、装衣の種類が少なすぎる上、隠れ身の装衣は固定という誰得仕様。

・チーター問題
改造クエストのほか、闘技大会やTAでもチート発覚。チーターは対策すると声明を出したが、闘技大会はいまだチーターだらけ。

・ヌルゲー問題
初心者や復帰勢でもソロ余裕なほど。壁となるクエストがない。

・バグ多すぎ問題
発売当初から様々なバグがあるが、修正アプデしたら新たなバグが発生する「消したら増える」というネットみたいな状況になっている。
バグの多さだけでなく、ユーザー有利なバグは爆速で直すくせに、ユーザー不利バグはしばらく放置してから直すという公式の怠慢も問題視されている。

・防具強化の必要ポイント多すぎ&鎧玉の入手渋すぎ問題
今回は防具強化の必要なポイントがかなり多くなっている。また、重鎧玉の入手が渋くなっており、防具の強化がめんどくさくなっている。

・ボリュームスカスカ問題
タイトルアップデート第1弾の時点で全30体。これはワールドのアプデ第1弾でイビルジョーが追加された時の全31体より少ない。ワールドは古龍が多く、エンドコンテンツはいろんな古龍を狩る意味があったので、ワイルズより歯ごたえも自由度も高かった。
ヌルゲー化したことですぐクリアできてしまい、そのせいでボリューム不足だと感じる問題も。素材は集まりやすく、金冠は双眼鏡で簡単に厳選できるようになり、プレイ時間の水増しができくなったのもボリューム不足につながっている。

・マップが無駄に広い問題
オープンワールドになったことで、これまでよりマップが広大になった。しかしモンハンにおいて、マップが広いのは正直めんどくささしかない。
ワールドの古代樹の森も無駄に広くてめんどくさいと思ったのに、なぜほとんどのマップを古代樹の森より広くしたのか。しかも、モンスターは頻繁にエリア移動する始末。開発はユーザーの意見を聞いているのだろうか。
結果、1エリアしかないゾ・シア狩りがもっとも快適になる。ゾ・シアは調査クエストになるが、個体レベルが✦5固定なので追加報酬も多く、竜都の跡形を異常気象にすれば、4割の確率で出現する。
討伐しかできないが本体剥ぎ取りが6回、尻尾剥ぎ取りが2回と多く、これだけ多いと玉も出やすいうえ、精錬の火窯での素材ポイントがもっとも多いことから、エンドコンテンツはゾ・シアを中心に周回している。

・マルチ問題
よく言われているのは、マルチでストーリーを進めるとき、それぞれムービーを観た上で、自分がホストでないのであれば、クエストから帰還してホストのクエストを受けるという手間が発生する点。もう一つは、ハンタープロフィールになったことで、ギルドカードになった送信機能がなくなり、装備などを自慢する要素が薄れた点。

・やりたいことない問題
現状、歴戦アルシュベルド、ゾ・シア、歴戦王レ・ダウを狩るしかやることがない。筆者はゾ・シアや歴戦王レ・ダウがメインだが、多くの人は歴戦アルシュベルドしかやらないらしい。
そんな中「全武器・防具・護石は集めたの?」「HR999にしたの?」「全勲章・金冠は集めたの?」「闘技大会は全てS取ったの?」「環境生物はコンプしたの?」などと“癌”発言する信者がいるが、それは“やりたいことではない”と指摘されている。

・UIがクソ問題
よく言われているのはアイテムボックスがキャンプにしかない点だが、ほかにも受付嬢のアルマがどこかへ行って探さないとクエストを受けられない、オートセーブが切れない、簡易キャンプが破壊される、通知を消さないとマップやメニューが開けない、ワールドではできた装飾品の一括解除ができなくなった、といった点が問題視されている。

食事に関しては、今作では時間制になったことで乙っても効果が切れなくなり、基礎攻撃力上昇や強いスキルを一度に付けられるようになった(大集会所の食事上は特に)。一方、食事を作るのに食材が求められ、効果時間を気にする必要が出てきた。

結果、賛否両論となっており、良い所と悪い所があるため、問題点には含めなかった。

ゲーム内容とは関係ないが、モンハン公認実況者がワイルズを巡って炎上しまくっている。これまで複数人が炎上したが、特に多いのが本作を無理くり擁護する発言。むしろ、アプデ内容に苦言を呈したなべぞーは絶賛が多かったが、公認ミラー配信のチャット欄が荒れた責任から謝罪した。

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モンハンワイルズがここから挽回する方法

タイトルアップデート第1弾が配信された4月4日は人が増えている

とりあえず、やることが出てくれば人は戻ってくると思うので、そろそろワールドのマム・タロトやアイスボーンのムフェト・ジーヴァみたいな、マルチかつ周回プレイ前提のエンドコンテンツが必要だと思われる。かく言うワールドも、マム・タロトが来るまではスカスカだった。

マム・タロトやアイスボーンのムフェト・ジーヴァを1回のクエストで討伐する「一撃チャレンジ」といったプロハン向けの遊びもでき、ワイルズでもこういったコンテンツをそろそろ実装すべきだと思う。

マム・タロトやアイスボーンのムフェト・ジーヴァも、タイトルアップデート第2弾で実装された。ワイルズのアプデ2弾はラギアクルスが来ると発表され、さらに歴戦王ウズ・トゥナが後日配信されるとリークされている。

しかし、この2体だけで秋まで持たせるのは到底不可能だ。もう1体、超絶沼コンテンツを用意する必要があるだろう。

ワイルズのロビーは100人収容できる。これを活かすうえでも、マルチ前提のコンテンツが必要となるだろう。

5月30日にエルデンリング ナイトレイン、6月4日にSwitch2が発売され、今後はSwitch2ソフトがどんどん展開される。そう考えると、夏のアプデ2弾でどうにかしないと、今残っているユーザーも離れるだろう。

筆者はワールドやアイスボーンの経験から、アプデ2弾までは期待しているが、ここで滑ってしまえば正直厳しい。それでもやるだろうが、アプデコンテンツを消化してすぐやめるというサイクルになるかもしれない。

そうならないよう、アプデ2弾は気合いを入れて提供されることを願いたい。

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