ポケモンSVランクマ・シーズン9がスタートした。今回もレギュレーションDだが、使用率に変動がみられた。
カイリュー↓↓霊獣ランドロス↑
■シーズン8
■シーズン9(8月2日14時時点)
▼以下、順位変動したポケモン
↑化身トルネロス
↓れんげきウーラオス
↑ヒードラン
↑ゴリランダー
↑霊獣ランドロス
↓テツノカイナ
↓クレセリア
↑サーフゴー
↑イーユイ(※前期より上がっているが、シーズン9開始時は最高4位まで行き、そこから激減した)
↓モロバレル
↓ガチグマ
↓↓カイリュー
↓いちげきウーラオス
とりあえず15位までをまとめたが、特に注目なのが前期5位だったカイリューが14位と激減している。カイリューが激減した理由だが、ハバタクカミやパオジアンに弱く、これらは使用率もかなり多いことから、減っていたのだと思われる。
一方、同じこおり4倍の霊獣ランドロスは12位から7位に上がっている。今期はカイリュー枠が霊獣ランドロスになりそうな勢いだが、今回は霊獣ランドロスの“ある型”を紹介したい。
いわテラス霊獣ランドロスが環境入り
霊獣ランドロスのテラスタイプを見ると、いわが4.0%で5位にランクインしている。シーズン開始時はいわがもっとも多かった。
いわテラスでいわなだれの威力が1.5倍され、威力112となる。ダブルバトルでは4分の3の84となるが、通常いわなだれより14威力が高くなる。そのうえ、30%のひるみが相手2体に発生する。
防御面としては、こおり4倍弱点が消滅し、パオジアンやテツノツツミ、レジエレキのこおりテラバーストなど、こおり技によるワンパンを防げる。ほのお技、特に火力が高いイーユイのほのお技だったり、せいしんりょくでいかくが効かないこともあるカイリューのしんそくを半減できるのも。
テラスはひこうにするくらいならいわのほうがいい
霊獣ランドロスのテラスタイプは、一番多いのがみず、次に多いのがひこうとなっている。弱点のみずとこおりを半減できるみずテラスはともかく、ひこうテラスは弱いと思う。
ひこうテラスはこおり2倍弱点に抑えたものの、依然としてこおり弱点であり、ひこう技はテラバーストを採用するが、剣盾のダイジェットの劣化でしかないからだ。
ひこうテラスバーストの威力は160。こだわりハチマキを威力換算したとしても240どまりだ。一方、ダイジェットは威力130のタイプ一致で195。ダイマックスにこだわりアイテムは適用されず、最高火力はいのちのたまの1.3倍となり、威力253となる。
威力で劣っているうえ、ダイジェットには自分と味方の素早さを1段階上げるという追加効果がある。ダイマックスはSVにないが、前作の劣化が強いとも思えない。
いわテラスいわなだれはダブルダメージで威力84となり、こだわりハチマキの威力換算で威力126に。ダイロックは威力130で、いのちのたま込みで威力169となる。
威力こそ劣っているが、いわなだれは相手全体が対象で、30%のひるみが2体に発生する。ダイロックは場を砂嵐に変えるものの、ランドロス自体にそこまで恩恵がない。
なお、いわなだれはシングルダメージとなれば、こだわりハチマキの威力換算で威力169とダイロックに並ぶ。
単なる劣化でしかないひこうテラスに対し、いわテラスはダイロックと上手く差別化できていると思う。ひこうテラス型に強いのもいい。
調整
調整は、火力を出しつついわなだれのひるみ狙いで、ようきASぶっぱで問題ない。持ち物は火力を最大限出すこだわりハチマキで。こだわりスカーフのほうが上から殴れる機会が多そうだが、今の環境はおいかぜやブーストエナジーで素早さを上げてくるケースが多く、スカーフはあまり刺さらない印象だ。
そもそも、強化アイテムを持たせないと、テラスタルしたとしても火力不足となる。最低でも、いのちのたまを持たせたい。
こだわりアイテムを持たせる場合、テラスタイプは元タイプと同じにすることが多いが、霊獣ランドロスにはまともなひこう技がないことから、いわなだれがメインウエポン級となっており、いわテラスでも問題ない。