7月1日より、ポケモンSVのランクマ・シーズン8が開催されている。本シーズンは8月1日までだが、あと6日の時点で総人口は28万人と、HOME解禁したわりには増えておらず、30万人割った前期よりわずかに多い程度に終わるくらい過疎っている。
そんな過疎ランクマだが、久しぶりに潜ってみた。まともにやるのはシーズン4以来だが、安価で勝てる構築もできたので共有したい。
ポケモンSVランクマ・シーズン8ダブル構築
ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:ブーストエナジー
技:マジカルシャイン シャドーボール ムーンフォース まもる
個体値:31-×-31-31-31-31
性格補正:おくびょう
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御75-特攻187(252)-特防155-素早さ205(252)
特性:こだいかっせい
ヒードラン
テラスタイプ:くさ
持ち物:いのちのたま
技:ねっぷう ラスターカノン だいちのちから まもる
個体値:31-×-31-31-31-31
性格補正:ひかえめ
努力値:HP198(252)-攻撃×-防御126-特攻187(172)-特防126-素早さ110(100)
S無振りクレセリア+5(ヒードランミラー意識)
特性:もらいび
モロバレル
テラスタイプ:みず
持ち物:ゴツゴツメット
技:まもる いかりのこな キノコのほうし クリアスモッグ
個体値:31-×-31-31-31-0
性格補正:のんき
努力値:HP221(252)-攻撃×-防御134(252)-特攻105-特防101(4)-素早さ31
ひかえめハバタクカミのシャドーボール確定2耐え
いじっぱりガチグマのこんじょうからげんき確定耐え
いじっぱりいちげきウーラオスの
・あんこくきょうだ高乱数2耐え
・こだわりハチマキ あくテラスあんこくきょうだ高乱数耐え
特性:さいせいりょく
カイリュー
テラスタイプ:ノーマル
持ち物:こだわりハチマキ
技:げきりん つばめがえし しんそく じだんだ
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:いじっぱり
努力値:HP189(180)-攻撃201(228)-防御115-特攻×-特防120-素早さ113(100)
いじっぱりカイリューのこだわりハチマキ ノーマルテラスしんそく わざわいのつるぎによるBダウンで高乱数耐え
S無振りクレセリア+8(カイリューミラー意識)
特性:せいしんりょく
パオジアン
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:きあいのタスキ
技:アイススピナー ふいうち せいなるつるぎ まもる
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:ようき
努力値:HP156(4)-攻撃172(252)-防御100-特攻×-特防85-素早さ205(252)
特性:わざわいのつるぎ
テツノカイナ
テラスタイプ:ほのお
持ち物:とつげきチョッキ
技:ねこだまし ドレインパンチ かみなりパンチ ヘビーボンバー
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:いじっぱり
努力値:HP253(188)-攻撃205(212)-防御128-特攻×-特防102(108)-素早さ70
ひかえめハバタクカミのこだわりメガネムーンフォース高乱数耐え
いじっぱりウーラオスのすいりゅうれんだ確定2耐え
いじっぱりランドロスのこだわりハチマキ じしん(じだんだ)高乱数耐え
特性:クォークチャージ
解説
ハバタクカミはおくびょうCSに。
ブーストエナジーによるこだいかっせいで素早さが上がり、それによって増えてきたスカーフウーラオスを抜き、最速サーフゴーはおいかぜ下であっても抜き去る。ようき最速すいすい発動のイダイトウをも抜ける。
耐久無振りなため、パオジアンのふいうちでワンパンされるが、フェアリーテラスすることで生きながらえる。フェアリーテラス以外なら、パオジアンのふいうち耐え調整をしたほうがいいかもしれない。
バトルデータベースによると、ハバタクカミは
ひかえめ:52.4%
おくびょう:44.4%
と、ひかえめのほうが多く、HBCS振りの耐久振りも増えている。
筆者もこのハバタクカミを使ったが、耐久に振ったところで、特に物理耐久は致命的に低く、ウーラオスの専用技だったり、テツノカイナのヘビーボンバー、ガチグマのぶちかましなどであっさり落ちてしまうほどの紙耐久なのは変わらない。
むしろ、素早さを落としたことでミラーに勝てなくなったり、素早さ種族値が同じであるパオジアンに対し、最速であろうがタイマンでは勝てないにしろ、きあいのタスキを潰しておけば上から殴れる可能性もあるが、それすらなくしてしまい、ワンチャンすらなくなるのは微妙だと感じた。
ひかえめの場合、こだわりメガネを持たせることが多いと思うが、ゴースト・フェアリーの複合タイプは相手によって技を自由に使い分けたほうが強く、こだわりで技が固定されるのは微妙だった。
シングルの場合、交代を頻繁する都合上、こだわりアイテムが生かしやすいが、ダブルはそこまで交代しないため、技固定が中々痛い。
こだわりメガネを持たせた場合、技は「マジカルシャイン シャドーボール ムーンフォース」となり、あと1つは10まんボルトなどのサブウエポンになるが、ほぼフェアリー技とゴースト技で十分であり、むしろ無駄があると感じた。
速くて低耐久のポケモンはむしろまもるが欲しく、こだわりメガネ以外を持たせたほうが安定した。
ヒードランはひかえめだが、ミラーで先制取りたいため、素早さを少し多めに振った。この調整でミラーに抜かれたことはほぼないので、これで問題ないと思う。
持ち物は火力を上げるいのちのたま。テラスタイプはくさとした。バトルデータベースによると、テラスタイプはくさが82.5%と大部分を占めており、今はこれで問題ないはずだ。今後、ほかのテラスタイプも増えてくれば、そちらも検討すべきだと思う。
これまでのヒードランは「ねっぷう だいちのちから まもる 何か」がテンプレだったが、今作ではラスターカノンも必須級だ。ラスターカノンはテラスタルしたヒードランに等倍以上を取ったり、クレセリアやヒスイヌメルゴンのフェアリーテラスやハバタクカミに弱点をつける。
モロバレルはのんきHBぶっぱ。
くさ・どくの複合タイプは使用率2位のれんげきウーラオスのかくとう技とみず技を両方とも半減に抑え、ゴツゴツメットを持たせることで、すいりゅうれんだで3回分の定数ダメージを与えられる。
モロバレルの攻撃技は一つしかないことがほとんどで、しかも火力も期待できないことから、定数ダメージを発生させるゴツメはほぼ必須級と言える。
れんげきウーラオス対策としてこれ以上ないポケモンであり、ほかにもテツノカイナのかくとう技とでんき技も半減に抑えられる。
テラスタイプはみずに。バトルデータベースによると、テラスタイプはみずが81.5%と大部分を占めており、これで問題ない。
これまでのモロバレルは「まもる いかりのこな キノコのほうし かふんだんご」がテンプレだったが、かふんだんごはそこまで使う機会がなかったりする。
一方、今シーズンは使用率トップ30圏外だがちょくちょく当たるヘイラッシャシャリタツ対策がパーティでできておらず、その対策としてクリアスモッグを入れた。
このコンボ以外にも、テラスタルでタイプがはがねから変わったヒスイヌメルゴンのたてこもるによるB2段階アップを解除したり、“積み”防止に使える。
カイリューはいじっぱりだが、ミラーやヒードランに先制取りたいため、素早さを少し多めに振った。
持ち物はこだわりハチマキ、テラスタイプはノーマルに。バトルデータベースによると、持ち物はこだわりハチマキが72.7%、テラスタイプはノーマルテラスが89.6%と大部分を占めており、この組み合わせで安定だ。
ただ、特に過去作から環境入りしたポケモンは高耐久が多く、こだわりハチマキを持たせたノーマルテラスしんそくでもワンパンできないケースが増えた。
そもそも、しんそくはこだわりハチマキを持たせたうえで、ノーマルテラスしないとそこまで火力は高くないし、今期はテラスタイプの使用率がノーマルテラス89.7%と9割近く、ノーマルテラス自体が読まれがちだ。
そこで、げきりんを採用。げきりんはノーマルテラスしんそくより威力が40高く、ノーマルテラスしんそくを耐えるポケモンを破壊することも可能だ。
ダブルバトルでは対象は選べないものの、逆に言えば相手もどっちを狙われるか分からず、下手にまもるで防ぐこともできないため、非常に脅威となる。
げきりんを打つ場合は相手2体ともげきりんが通る状況で打つ。そうすれば、こちらのリスクは少ない。または、味方が一方を倒せる状況で打てば、残った1体を狙うことができる。
じだんだは、ヒードランに4倍弱点を与えられる。くさテラスされれば半減となるが、その場合はつばめがえしで弱点をつける。ヒードラン抜きを意識したのも、上から弱点を叩き込むからだ。
特性はせいしんりょくに。バトルデータベースによると、
マルチスケイル:62.8%
せいしんりょく:37.8%
と、マルチスケイルのほうが多いが、マルチスケイルは1対1のシングルではめちゃくちゃ強いものの、2対2のダブルでは集中砲火されたらこの特性もあまり意味をなさず、ねこだましやいわなだれなどのひるみ、いかくによる攻撃ダウンを防げるせいしんりょくのほうが使えたりする。
パオジアンはようきASに。
いじっぱりで耐久振り、シングルではテンプレの一つとなっているゴツメ型も使ったが、それだとパオジアンミラーのふいうちで確実に負けるし、ハバタクカミは最速でないケースも多く、上から殴れる機会をなくしてしまうのはもったいないと感じた。
こおり技はアイススピナーを採用。ゴリランダーのグラスフィールド、イエッサンのサイコフィールドを破壊でき、ダブルでは需要が高い。ただ、接触技なため、ゴツメ持ちに打つとタスキが潰されてしまう。
これを防ぐため、非接触技のつららおとしを採用したこともあった。こちらは威力85、30%の確率で相手をひるませる追加効果があるが、命中率90%と低く、外しまくって運負けを連発し、結局アイススピナー安定だった。
テツノカイナはいじっぱりHAD振りに。
さらに、とつげきチョッキを持たせることで、ひかえめハバタクカミのメガネムーンフォース、フェアリーテラスマジカルシャインのダブルダメージを耐えるといった化け物耐久を持つ。
テラスタイプはほのおに。バトルデータベースによると、テラスタイプはくさが50.9%と過半数を占めており、最初はくさテラスで使っていたが、ヒードランもくさテラスであり、なるべくテラスタイプはかぶらないようにしたかった。
ほのおテラスであれば、ハバタクカミとイーユイの並びに強い。
でんき技はかみなりパンチを採用。バトルデータベースによると、ワイルドボルトのほうが27.3%使われているが、高耐久がウリのテツノカイナにおいて、反動ダメージは好ましくなく、威力は劣るがかみなりパンチとした。
一応、10%の確率で相手をまひ状態にしてくれ、主に味方で先制取るチャンスが巡ってくる。
選出
1.ハバドラン
先発:ハバタクカミ、ヒードラン
後発:あと2匹
2.バレルドラン
先発:モロバレル、ヒードラン
後発:あと2匹
3.パオカイリュー
先発:パオジアン、カイリュー
後発:あと2匹
4.カイナカミ
先発:テツノカイナ、ハバタクカミ
後発:あと2匹
過去作のポケモンはヒードランのみで、あとはSVですべてそろう。ヒードランはBDSPやレジェンズアルセウスでゲットでき、BDSPなら中古1000円くらいで買える。安価で作れてしかも強いため、ぜひ参考にしてほしい。
▼ゲオの中古価格
BDSP2バージョン(2582円)とレジェンズアルセウスの代金がほぼ変わらないという…。